時間戻りの皇女

（お茶会は明らかな失敗だわ）

もう立ち上がるほどの気力も残っていない。
ヴィオラが話すたび、自分のしたことに脚が竦んでいくようだった。

（人脈どころか、なんの情報も収集できなかった）

お茶会を開くので精一杯で、あんなに大きな揉め事が起きるなんて予想もしていなかった。
自分が考えていたよりも遥かに酷い結果になったことも、それを多くの令嬢に見られたことも、アンジェリカにとっては痛手となってしまった。

（味方を見つけるどころではなかったわ）

失敗したことも、その原因も、深く考えようとするアンジェリカの思考を溢れる涙が遮った。

（成功させるためには……）

嗚咽をあげ、顔を覆うアンジェリカのドレスには、次から次へと雨にうたれたような涙の跡ができていた。

（わたくしには、＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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