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ーーepisode5ーー
「」零兎 『』薇維
天音 零兎
Amane Reito
24歳 178cm55g
星嵐 薇維
Seiran Rai
22歳 175cm56g
ーー零兎sideーー
「ありがとう薇維」
その瞬間俺の頭に衝撃的な痛みを感じた
“はずだった”
『お前ッッ!何1人で感謝してんだよ!!』
「ら、、い、?」
俺の右手が薇維によって落ちないように掴まれている
なんで、助けに来てくれるんだよ、、
『俺に何も言わずに死ぬなんて』
『俺の側から消えるなんて』
『零兎が”僕に失望するまで”有り得ねぇよッッ!』
「ッッー!ポロポロ」
なんだよそれ、、解釈が狂う、、
薇維は俺には失望しないってことでいいのかよ
『生きよ、零兎、話は家で聞いてあげるからさ』
「、、ありがとッッ」
薇維が俺の話を聞いて失望するなら死ねばいい
ただ少しだけ、希望を信じさせてください
薇維と生きたいのだから
ーー薇維sideーー
家に帰って零兎をベッドに座らせる
『好きなタイミングで大丈夫、、だよ?』
「、、コクッ」
「俺、さ、、」
「ずっと完璧な俺が嫌いで、、」
「薇維は完璧な俺が好きなんじゃないかって、」
「薇維が俺のこと完璧主義で扱いやすい奴って思ってるって言ってる人をみちゃってッ、、ポロポロ」
そんなわけない
『別に?俺は完璧じゃない零兎好きだよ?』
「俺の不完璧を見たことないし言えるだけだよ」
『零兎は完璧なんかじゃない』
だって、、
『零兎は不完璧を演じることが”できない”から』
ーー零兎sideーー
気が付けば俺は薇維に抱きしめられていた
薇維に失望されるのが怖くて不完璧になれない俺は完璧じゃないか、、
「いいの、、こんな俺で、、ポロポロ」
完璧なんかじゃない俺で
『いいよ、、そんな零兎で』
“俺はもう完璧に縛られなんかしない”
『愛してる』
俺の心は黒い物体が取り除かれたように軽くなっていた
「本当にありがと、薇維」
すると薇維は笑顔で言った
『どういたしまして、零兎』
この時の俺は知らなかった
薇維が俺より苦しんでいたなんて__
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