「ラール、やめろ」と酒井が言う
ピューレの腕を掴み今にも襲いかかろうとしていたラールはピューレの腕を離し何事も無かったかのように酒井の隣に立つ
「貴方の能力…厄介ね」とスカーレットはフラフラと立ち上がる
「喋った相手に攻撃すると攻撃が10倍になる能力…ですか?」とラールは隠す様子もなく言う
「グッ…流石に…痛い…」とさっきまで壁にめり込んでいたカナハガ話す
「カナハ…ッ」とピューレがカナハの近くに駆け寄る
「服も汚れんした……」とピューレの手を借り立ち上がるカナハ
「貴方達がピューレを殺す邪魔をするからです」と殺気を露わにするラール
「ラール、やめえな」とため息混じりにいい
「流石にしつこいで」と圧のかかった声で言う酒井
「すみません…お許しください」と酒井に深々と頭を下げるラール
「んじゃ俺ら邪魔みたいやしお暇しますわ」
と資料館から出ていく酒井
「今度会った時は仕留めます」と言い残し酒井に続き資料館からでていくラール
「ラールはなんであんなにピューレを狙うの?」とネムは言う
どうやらネムはここに来て間もないためあまり知らないようだ
「カンバに恨みをお持ちでありんす」
「恨み?」と首を傾げるネム
「それは……「やめて欲しいっす」とカナハの言葉を遮るようにピューレが言う
「僕の…いないところで言ってくださいっす」
と首を横に振る
「ま、そういうことでござんす」とカナハは説明を辞めたようだ
「僕たちそろそろ仕事時間だからバイバーイ」と呑気に資料館を出ていくピューレを追いかけこちらにヘラヘラとした笑顔で手を振るカナハ
「騒がしいのが去っていったわね…」とため息混じりに言うスカーレットを横目にネムは資料館に入っていく
「あら?何処に行くのよ…まだ仕事は…「うるさい、カンバの事が気になるの」とスカーレットの言葉を遮るネム
「それは失礼しました〜」とネムの後に着いていくスカーレット
その場にポツンと残った少女
「はぁ…今からこの日常が壊れるなんて……」
と泣きそうな声で言う
「恍惚でぇすぅ♡」とボソッと言った
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