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深夜、東京駅の尋問室で、
黒沢葵警部は古い書類の山を前に座っていた。
机のランプの光が、彼女が最近十川出版社の保管庫で見つけた、色褪せた黄色の表紙のファイルの表紙を照らしていた。
ファイルには、乱雑な筆跡が記されていた……
>「未発表:魔法少女 ― 最終章 ― 初版」
(魔法少女最終章原稿の初版 ― 未発表)
葵は、集中した目で、震える手でファイルを開く。
ファイルの中には、出版社に採用されなかった、未完成の最終章原稿が入っていた。
至る所に宗一の筆跡があり、ページの下部には「どうか、変えないでください…」と書かれていた。
彼女はゆっくりと読み進め、最後のページにたどり着いた時、背筋に寒気が走った。
>「読者は私を愛してくれないから…私は彼らに生きてほしくない。」
「作者が私を裏切ったから…」「作者を殺す。」
「もし私が結末を選ぶ権利がないのなら…世界が私と共に滅びても構わない。」
線がひび割れ始めた…いくつかの行は、必死に書かれた、滲んだ筆跡だった。
しかし、葵をさらに凍りつかせたのは、最後の絵だった。
プリンの絵。体は無残に損傷しているが、微笑んでいる。黒い羽根ペンを持ち、白紙に何かを書いている。
>そして、その絵には…
「宗一」という名前が血で書かれていた。
葵は小さく呟いた。
>「これはただの文字じゃない…呪いだ…」
彼女は立ち上がり、ファイルをつかんでバッグに詰め込み、駅を急いで出た。
今夜…宗一と再び話さなければならない。
一方、真っ暗なスタジオでは、
宗一が白紙の前に座っていた。手に持ったペンが動きを止めた。
>いや、ペンではなく…
ペンの手の中にいる「彼」だったのだろうか?
彼は鏡に映る自分の姿を見つめた。
そして気づいた。鏡の中の自分は…もう彼と一緒に動いていなかった。
鏡の中には、
もう一人の「宗一」がいた。
青白い顔色、窪んだ目、そして冷たい笑み。
>「ごめん、プリン…」
「君を怪物にしてしまった…」
鏡の中の影がプリンの声で囁いた。
>「違う…君はただ僕に存在を与えただけだ。」
「そして今…君の結末を書いている。」
鏡の中の影がガラス越しに手を伸ばした。
宗一の手に触れた。
そして彼の手に触れ、線を引いた…
手に持ったシャープペンシルがゆっくりと動いた。
まるで誰かが彼の腕を絵筆のように使っているかのようだった。
最初の線は血管だった。
次の線は、涙に濡れた目だった。
そして最後の線は…少女の、砕け散った笑顔だった。
宗一はとめどなく泣き崩れた。
「誰が…これを…書いたんだ…?」
夜明け前、
葵は宗一の部屋に着いた。
彼女はドアを強くノックしたが、返事はなかった。
ドアを押し開けると…
彼女は、製図板の前にじっと座り込んでいる宗一を見つけた。
鉛筆はまだ彼女の指先に残っていた。
しかし、彼女をほとんど崩れ落ちさせたのは、彼の遺体ではなかった。
紙の上に描かれた未完成の「絵」だった。
それは、宗一の遺体の前に立つ、彼女自身――黒沢葵警部――の絵だった。
そしてその傍らには、震えるような筆跡でこう書かれていた…
>「彼女を助けて…彼女が私の代わりに全てを書いてしまう前に…」
部屋の隅から、
紙を破る音のような、かすかな笑い声が響いた。
>「終わり…は、書き手にとっての最後の章に過ぎない…」
「しかし、書かれている者にとって…終わりなどない。」
第7章 終わり
コメント
1件
うわ……これ、めっちゃ怖い展開になってきたな……。葵が発見した原稿に書かれた「読者を♡♡♡」「作者を♡♡♡」って文言、ただの創作じゃ済まない感じがゾッとする。しかも鏡の中の宗一がプリンになって手を伸ばしてくるシーン、脳内で映像が流れたわ。最後の「彼女を助けて…」ってメッセージが切なすぎる。続きが気になって仕方ない🔥
#魔法少女パロ
猫星と狸
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