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“痛い”
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“お父様、テスト返却されました。”
『で?』
お父様の低い声が響く。
“こちらです…。”
『……お前は馬鹿なのか。』
…”馬鹿”、
『ほとんどが凡ミスだろ。こんなので俺の会社を引き継げるのか。』
“ごめんなさい。”
謝ることしかできない。
1つでも愚痴を漏らせばどうなるのか。
『謝って何になる。さっさと勉強してこい。晩飯は抜きだ。』
またか……
“……わかりました。”
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“お父様、今日もテスト返却がありました。”
『さっさと見せろ。』
“はい。”
…重い空気が漂う。
ベチン”ッ”
“へ…、?”
俺の間抜けた声だけが耳に届く。
お父様は言葉の代わりに行動を移した。
俺の頬を叩いた。
“なん…で…”
ドン”“ッ”ッ”
お父様に倒され、俺は仰向けに。
お父様はそのまま俺に乗る。
ガシ”ッ”
ふと苦しくなった。
“ぁ”“ひゅ、”“っッ”
首を強く絞められた。
頭に血が上って。
息ができなくて。
でも抵抗しないと死んでしまう。
“痛い”っ、
い”たぃ…っ
やめて…”ぐたさ、ぃ…っ
おねがぃし”ます”“…っ
ゆる”じて、っ…”
初めての抵抗だった。
そこからは意識はない。
起きた時には身体中が痣だらけだった。