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コメント
6件
うわぁぁ!!楽しみです!
新作ー!私も若井さん受け好きなので 嬉しいです🤪
新作待ってましたー!!! めっちゃ楽しみにしてました! 今回も最高です👍🏻
数年前、ミセスを結成してすぐの頃だった。元貴に彼女ができた。元貴本人からの報告でその事実を知った俺たちは、心から祝福した。元貴と中学からの仲である俺からすれば、全く恋愛系の話を聞かなかった元貴だから、「驚き」という言葉よりも、「安心」という言葉があっていた。
だけど、そんな祝福を受け、「ありがとう」と微笑む元貴の表情が、なんだか寂しげだったのを今でも覚えている。
元貴が付き合った女は、数年前から元貴に思いを寄せていたらしく、前々から告白もされていたらしい。結局そんな彼女さんの押しに元貴が負けて付き合った……的なもの。こんな話を聞いた俺は、すぐに「元貴は彼女さんのこと好きじゃないのかな?」なんて考えもした。だけど、それを本人に直接聞くなんて、そんな勇気は俺にはなかった。
元貴と彼女さんが付き合ってから数週間後。
「最近、喧嘩しちゃってさ」
そんなことを元貴がスタジオでボヤいていた。元貴のその言葉に、涼ちゃんが「仲がいい証じゃん」と微笑むも、元貴の言葉でそれは”仲がいい証”ではないことを知る。
「他の女の子と話さないで欲しいって言われてさ、あいつ以外の女の連絡先、全部消されたんだよね」
元貴はスマホを取りだし、俺たちにメールアプリの画面を見せる。俺たちが確認すると、そこには彼女さんの連絡先以外の女の連絡先が消されたトーク画面が。もちろんメンバーであるドラムの連絡先も。
「嫉妬深いのかな……?」
涼ちゃんは少し顔を引きつらせながら呟いた。彼女さんの言動は、漫画とかアニメならよく聞くものだけど、現実世界では聞いたこともなかった。俺の中では、「こんな人、本当にいるんだ」という驚きとともに、そんな彼女さんと付き合う元貴に対する不安も芽生えていた。
それからというもの、元貴と彼女さんは何回も似たような喧嘩を繰り返すようになった。
同棲を始めていた元貴は、度々家を追い出され、「泊めてほしい」と俺や他のメンバーにお願いしてくることもあった。
そんな喧嘩を繰り返す2人は、何度も別れ話もしているらしい。それでもなかなか別れることはなく、いつの間にか仲直りをしている、的なことを繰り返していた。
「元貴……本当に今のままでいいのかな?」
涼ちゃんと2人きりのとき、涼ちゃんはそんなことを口にした。
「涼ちゃんもそう思う?」
「実は俺も思うんだよね」
やっぱり、涼ちゃんもそうだし、周りの人も”2人の関係のおかしさ”を感じているのかな。涼ちゃんはスマホを開くなり、元貴がまだ付き合ったばかりの頃に送ってくれた、彼女さんとのツーショット写真を開く。
「こんなふうに楽しそうにしてるならいいんだけど……」
「元貴、彼女さんの気分に振り回されてるんじゃないのかな?」
元貴は大人数の際などは、積極的に自身の意見を表に出し、周りに今の空気などを察しさせることもある。だけど、一対一になるとそれは変わる。元貴は自分と相手の2人きりになると、相手の意見に合わせるようになる。それを悪く言えば、流されやすくなる。
「僕たちも何か言った方がいいのかな?」
「でも変に考え込んじゃったら可哀想だし…」
あまりの不安に、涼ちゃんはついに一人で会話を始める。俺はそんな涼ちゃんのブツブツと続くひとり会話に「ちょっと、俺の事置いてかないで」と止めに入る。
でも確かに、涼ちゃんがこれだけ不安になるのもわかる。だっておかしすぎるんだもの。
相手のことで嫌なことがあったら、裏でグチグチと言うのではなく、本人に直接話すのが元貴だ。バンドでもそうだし、俺と元貴のような友達関係でもそうだ。だから絶対恋愛面でもそうなはず。なぜなら、元貴がいちばん分かってるからだ。裏で溜めてきたものを吐いても、決して現状が変わるということではないということを。
(……どこかで、元貴と話せないかな)
俺はそんなふうに思い、スマホを取りだし、メールアプリから元貴へとメッセージを送る。
『久しぶりに二人で飲まない?』
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新作連載開始します!!!
楽しみにしていてくださった方もいらっしゃるかしら?(いてください)作者も早く更新したくてずっとウズウズしてました…🙈❤️🔥今日からまた少しずつ更新していくので、ぜひ楽しみにしていてください!!
前にもお伝えしましたが、今回のお話はですね、作者待望の若井さん受け なんですよ😼✨もう本当に書いてて楽しかったです…!!! なので皆さんも、楽しみにしていて貰えると嬉しいです😭💘
あとこの作者のプチ話的なもの、書き方変えました!笑 シンプルに毎回改行して書いていると、とんでもない長さになってしまうので、書き方返させてもらいました👍🏻
それではまた次のお話で^^
NEXT ▶︎ ♡1,000