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神です✨ 続き頑張ってください!
桃「は?あ、いや、そうじゃなくて」
急に言われた言葉にどういう反応をしたら良いのかわからなかった
だって拾ってきた子供が幽霊なんて誰が信じられる?
桃「え、冗談とかじゃなくて?」
青「はい、だから迷惑なので僕は出ていきます」
桃「ちょーっと待ったっ」
出ていこうとするところをなんとか引き止めた
桃「誰も迷惑なんて言ってないでしょ?」
青「でも…」
少しとまどったような、オドオドとしたそんな表情をしていた
それに本当に迷惑だなんて思ってない
桃「うちに居なよ、外に居るよりは良いでしょ」
青「いいん…ですか…?」
桃「だめだったらこんな事言わないよ」
幽霊だとしてもこんな広い世界の中一人だけは寂しいはず
それにまだ小さい子供だし
青「正直追い出されると思ってました」
桃「なんで?そんな事しないけど…」
青「だって気味悪がられるから…」
桃「あぁ…びっくりはしたよ?普通に触れてるのに幽霊だなんて」
まあポルターガイストとか物にさわれないと何もできないから
そういう感じなのか?…
桃「えっと…なんか食べる?」
青「幽霊は食べなくても大丈夫なので」
桃「んー…その敬語やめない?俺も青って呼ぶし」
青「はぃ、あ、うんっ」
桃「それで良しっ」
青に聞いてみたいことがあるんだけど…
でもなぁ…いやかもだし…
桃「あのさ、青?」
青「なに?」
あ”ぁ…もういいや
桃「青は何であっち側に行っちゃったの?」
青「っ…ぇっと…」
桃「あ、いや、言いたくないことだろうし良いんだけど…」
やばい、失敗した
いくら気になるからってだめだよな…
青「…く、た…」
桃「ごめん、なんて言った?」
青「虐待、で…」
何も言葉が出なかった
虐待で亡くなる子供が居るってことは聞いたことがある
だけどこんな近くにいたなんて…
桃「青はさ、悔しくない?」
青「悔しい?何で?」
桃「親の勝手で楽しいはずの未来が消えたこと」
青「………悔しい…」
桃「じゃあ、青のお家行ってみない?」
俺は何を言ってるんだろう
ただの他人のはずなのに放っておけない
だって、まだこんな小さいのに…
助けてあげたいって思った
桃「俺もついていくし、ね?」
青「………」
桃「青が幸せになるためにも」
青「幸せ……………わかった、行く」
桃「よし、さっそく明日には出かけようか」
少しでも後悔が、悲しみが
青から無くなりますように