※ホークスの夢小説です
※キャラ崩壊注意
※原作とは関係ありません
「」→夢 『』→ホークス
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「今日もホークス、最強だったなぁ……」
放課後の帰り道。スマホの画面には、今朝のニュース。
画面の中の赤い羽が、太陽を受けてきらめいている。その姿を見るだけで、胸がちょっと熱くなった。
「助け方もかっこいいし、コメントも完璧だし推しが尊い……!」
私は、ただの一般人。特別強い個性もなくて、将来の夢もない。
だからこそ、テレビの向こうで誰かを救うヒーローたちがまぶしくて仕方がなかった。
その中でも、いちばん好きなのが—”ホークス”
初めて彼を見たのは、小学生の頃。空から人を抱えて降りてくるあのシルエットを見て、心が奪われた。
「ああ、あんな人になれたらなぁ……」
そんな独り言をこぼした瞬間
車のタイヤの悲鳴と鈍い音が響いた。
「……っ!」
視界の端で、トラックが歩道へ突っ込んでくる。逃げる間もなく、強い風が吹いた。
恐る恐る目を開けると、私は空にいた。
『大丈夫? ケガはない?』
声の主が、沈みかける太陽を背負って笑みを浮かべている。
「……ホークス?」
『おっ、知ってくれてるの?嬉しいね〜』
そう言って彼は軽く微笑んだ。その笑みに余分な力が抜ける。
でも、彼の腕の中にいると思った瞬間、心臓が跳ねた。羽が頬をかすめて、微かに熱を残していく。
『怖かったね。もう大丈夫だよ』
そう言う彼の瞳が、とても穏やかだった。
息を吸っても、胸の奥が震える。風が止んでも、世界がまだ少し揺れている。
手のひらに残った温もりが、消えなかった。
……ただ助けてもらっただけなのに
どうして、こんなに世界が明るく見えるんだろう。
ホークスは私を地面に降ろし、再び静かな夕焼けの空へと羽ばたいていった。
伝えたいことは、たくさんあったけど
ただ一言、今1番伝えたい言葉……!
「……ありがとう!」
歓声と拍手の音が建物に反響していたけれど、私の耳に残っていたのは彼の声だけだった。
(END)
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この話は、1話完結になります。最後まで見て下さりありがとうございました。
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