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fwak
「…ごめんなさい、その気持ちは嬉しいんですけど、俺は、答えられない」
〔何で俺がふられたみたいになってんだか…まぁいいや、そろそろ時間だし僕は帰ろうかな〕
「帰るって…天国に?」
〔どーだろーね…〕
そういって立ち上がり、靴に履き替える叶さん
この人と、もう二度と会えない気がする
そしたら…俺は…
「まって!」
俺は張り上げた声で、叶さんを呼び止めた
〔なに?〕
「…あきなを、あきなに…会わせてください」
俺はそういって、額を地面につけた
叶さんの同様の声が聞こえる
「この前よりもずっと苦しい仕打ちを受けたって構わないッ…だから…だからもう一回だけ…ッあきなに会わせて…」
〔ふわっち…〕
叶さんは俺の背中を優しく擦ってくれた
そして俺にこういった
〔…相談してみるよ、神様にね
あと、その顔、ここでるまでにどうにかしてね?俺がいじめたんじゃないかとか思われちゃうから〕
「ほ、本当!?」
俺は驚いて、顔を上げる
〔ほんとほんと、最大限は動いてみるよ〕
「…ッありがとうございます…ほんとにッ!」
叶視点
〔あーきな〕
俺は目の前にいる人物に声をかけた
『かなかな!』
〔どうだった?二回目の仕事は〕
『楽しかったよ!』
〔ほんと?〕
『うん!!!』
ものすごい笑顔で返事をしてくれるあきな
〔…そんなわけないよね〕
『え?』
〔あきなはさ、仕事が終わったらすぐに次の仕事を探してたよね、なのにここ最近そんなことしてないし、ずっと人間界を見てるって感じ…ふわっちの影響かな?〕
『そんなわけないよ…ふわっちが幸せになったんだ、それが俺たちの役目…嬉しいに決まってるじゃん…!』
〔じゃあ…それはどんな顔なの?嬉しいって訳じゃないでしょ?〕
『ッ!』
図星だったのか、あきなは俺から顔をそらした
〔言ってごらん?いましたいこと〕
だいたい分かるけどさ…
『…っ…に…たいッ』
〔ん?〕
『ふわっちに…会いたいッ…』
〔会いたいんだね…なくほど…〕
俺は袖であきなの涙を拭った、それでも結構流れてくるけど
〔…僕らは一度は死んだ人間、生きることが嫌になった者たち、それは分かってるよね〕
『うん…っ』
〔またその記憶を自分の中に取り込むんだよ、そしたら使命を果たしても消えることはないし、別に仕事はない、今の僕みたいな感じ〕
『それはどうやるの?』
〔やるの?嫌な記憶がよみがえってくるんだよ?〕
あきなは困惑したように黙り始めた
僕からしたらあんなの思い出したくなかったけどね
『…それでもやる!』
〔…りょーかい、じゃあ、スタート〕
俺が指を鳴らすとあきなはその場に倒れこんだ
あきな視点
『…』
寒い…
[うわーきたなーいw]
俺の前たつ、集団が、クスクスと笑っている
まわりもそれを見てるだけで、すぐに目をそらした
[ねぇ、なんか言えよ]
『…なにいえばいいの?』
[はぁ、うざ…]
そんな言葉に耳を傾けず、俺は保健室に向かった
一年前ぐらいからだろうか、俺は学校でいじめられていた
簡単な理由、群がる人たちはしたに誰かを置いとかないとだめみたい
いつも放課後、屋上に呼び出され、殴られたりする、 慣れたけど
この前なんかは飛び降りろとかいわれたし、わけわかんないよね
あ、飛び降りてはないよ?そしたらあの子達人殺しになっちゃうしね
『…で、今日はなに?』
[聞く意味ある?w]
ないか、別に聞いたとこで助かる訳じゃないし
両親は小さい頃に亡くした
先生に一度相談だってした
そしたらいじめられてる方にも原因があるって、ちゃんと話し合ってみろって
話せば解決するような相手じゃないのに
そんなことを考えていると、突然、腕に激痛が走った
『はッ…?』
刺された、カッターで
[あっははwまだへばんないでよーw]
そういって何度も刺された
感覚なんてなかった
[あーあ、すっきりしたー、また明日もね]
屋上からでていく人たち
憎かった、俺と同じ思いをしてみろよって
帰りたくても、帰れなかった
だって腕や刺されたところが嘘みたいに動かなくなった
俺は屋上の端まで痛みを味わいながら行った
ここの学校はフェンスなんてついてない、だから落ちようと思えばいつでも…
自殺はできない、だからといって、この苦しみを味わっていたくない
頑張って帰ろうと思ったとき、俺の体は宙に放り出された
『…ぇ』
そのまま、アトラクションのように落ちた
脳が追い付かなかった
痛い、全身が、即死だったら、別に痛みを味わわないのに辺りどころが悪かったのか痛い
体が熱くて、だんだんと目の前が見えなくなる
前までは死んでもいいと思ってた
なんなら死にたいとも思ってた
なのに、いざこうなると怖かった
誰か助けてよ、俺は死にたくない
そのとき、人の声がした
うっすらだけど分かった、先生だ
その先生は俺を見て、見て見ぬふりをした
まるでなにも見なかったように、下校してる生徒を見守っている
なんならこっちにこさせないように
『た、す…け…』
だんだんと耳が聞こえなくなってきた
痛みも感じない
俺は…
いやだ、いやだ!死にたくない、死にたくない…ッ!
俺はまだ…ッ
『ッはぁッ!う”ぁ…あああぁ…』
『なんでぇ…なんで俺がッ…!』
〔あきな!〕
叶さんがそう呼んでくれるまで俺は叫び続けた
『ッ!ごめ、んなさい』
〔大丈夫?〕
『うん…』
確かに、こんな感覚、味わいたくない…
『これで、いいの…?ふわっちに会えるの?』
〔…うん、頑張ったね〕
そういって、俺の頭を撫でてくれた
『じゃあ、俺、いってくるね!』
〔うん、俺もいける時はいくからね〕
『ありがとう!』
手を振りあって、俺は天界をあとにした