テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

行く先は何も決めないで、銀河と2人、手をつないで歩いた。


途中、目に入った雑貨屋に飛び込んで、いっしょになって小物を眺めたり、


服屋では、彼に服を選んでもらったりもした。


なにげないふたりの時間が、とても楽しくて、そして幸せにも感じる。


「なぁ、理沙。ちょっと歩き疲れただろ?」


「うん、少し。どこかで休もうか」


私たちは、どちらからともなく決めて、休むためのお店を探した。


歩いている通りの先に、小さなコーヒーショップを見つけると、銀河と寄り添って入った。


テーブルに向かい合って座り、とりとめのない話をする。


「理沙と、こうやってデートするのって、久しぶりだよな…」


「うん、お店で会うことが多かったしね…デートは久々だね」


頼んだカフェオレを一口飲む。


「俺とデートできて、うれしい?」


熱いコーヒーを飲んで、銀河がまっすぐに見つめてくる。


いつもストレートな彼にはだいぶ慣れてきてもいたけれど、でもまだ気恥ずかしさが先に立つ気持ちもあった。


「うん…」とだけ、小さく頷く。


「俺は、うれしいぜ? おまえと、こんな風にいっしょにいられてさ」


あまりにも揺るぎない想いをぶつけられて、顔が赤くなってくるのが隠せない。


「理沙の口からも、聞かせろよ…」


コーヒーカップを持ち上げたままで、銀河が私の答えを待って、じっと視線を合わせてくる。


「……うれしいよ…私も。…だって、銀河のこと……」


向けられている視線を捕らえて、


「……大好き、だから」


一言を口にすると、不意をつかれた彼の目の縁が、うっすらと朱色に染まったのがわかった。

超イケメン✧ホストクラブ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

9

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚