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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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決まった時間に起きる、寝る、勉強する、食事をする。そんな当たり前のことが僕は、出来ない。要するに出来そこない。だから、毎日怒られるんだ。起きるのが嫌。どこかに飛んでいってしまいたい。そう思いながら今日も眠りにつく。あぁ、いっそ消えてしまえばな……

「ん…」

いつもの感触ではないと目を覚ます。

「あ…れ……。」

風景が違う。見慣れた自分の部屋ではなく、外。しかも、殺風景な。いや、地平線というべきか??チェック柄のような??

「大丈夫。」

声が聞こえる。

「空。地面。」

姿勢を起こす、指差された先を見る、言われたように自分が見ていたのが空?なことが分かる。声の持ち主を探す。!猫の耳が生えている。しかも、口を開ける、というか、裂けているように口が広く、歯がびっしりある。

「っ…ぁ…」

普段見ることのない景色。ほとんど外出許可のでない僕にとっては、異様な光景だった。今は、こうなっているのかもしれない、そう思う。前に外へ出たのが思いだせないほど昔。だったら、外の世界の当たり前が変わっても仕方がないと納得する。

「ぁ…の…な……ま…ぇ」

こちらへ向くがどこに視線を向ければいいのかが分からない、自分の常識ではないものが目の前にいる。それだけでも、逃げ出してしまいたいのに、足が動かない。

「チェシャ猫」

ボソッと言う。どうやら、人に猫の耳がくっついて、口が裂けたように広いこの人物は、チェシャ猫というようだ。

「ぁ…の……ね。…僕はっ…」

相手に聞いたなら、自分も言わなければいけないと思う。聞く前に自分から名乗れ、なんて言われると思ったけど。

「ありす」

どうやら、知っているようだ。なぜか分からない。そんなことを思っていると。

持ち上げられる、意外と背が高いんだな。なんて、呑気なことを考えてしまう、死ぬ前ってこんな光景なんだ。そう思う。抵抗も出来ない。体が動かせない。無音な空間。音が聞こえないのか、それとも自分の耳が壊れているのか。ここは、どこなのか。それすらも分からない。

いい香りがする、夢心地になる。だんだん、意識が遠の…い……て………

<雑談>

チェシャ猫は無言なことが多いが何も考えてないと言うわけではないぞ!どのようにありすを安心させよう。と考えていることが多いらしいぞ!なにせ、チェシャ猫は、口が裂けたように広いため、怖がられやすいんだって。

バグの国のありす

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