熱い視線と素直じゃない心
茈×赫
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夜の公園、街灯の明かりが二人を優しく照らす。
いるまは少し無遠慮な笑みを浮かべ目の前のなつを見つめた。
なつは頬を赤らめ、目を逸らしつつも、どこかでいるまの視線を楽しんでいるようだった。
「なぁなつ。さっきから顔赤いけど、俺のこと意識してる?」
いるまが一歩近づきわざとらしく耳元で囁く。
「は? 何!? 意識なんてしてない! ただ…暑いだけだよ、ばかっ//」
なつは慌てて反論し、腕を組んでそっぽを向く。
でもその声は震えていて、隠しきれない動揺が滲んでいた。
いるまはくすりと笑い、なつの顎を指で軽く持ち上げる。
「暑い? 夜なのに? 嘘つけよ。俺のこと好きなんだろ?」
その大胆な言葉に、なつの顔は一気に真っ赤になり
「好きとか…誰が! うるさいな、離せよ!」
と叫びながらも逃げようとはしない。
いるまは目を細めなつの髪を優しく撫でた。
「逃げないってことは、認めたってことだな。可愛いじゃん、なつ。」
その言葉に、なつは小さく「…ちっ」と舌打ちするが、口元が微かに緩むのを隠せなかった。
二人の距離が縮まり、夜風がそっとその瞬間を包んだ。
好評だったら続編投稿します
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