:温泉旅館でのお泊まり会
あなたは3人のうち1人を選んで隣で眠った……はずなのに――
:朝・和室の布団の中
窓のカーテン越しに、やわらかな朝日が差し込んでくる。
まだ布団の中はあたたかくて、目を開けたくない。
……でも、なんか苦しい。というか、重い?
「ん……あれ……?」
目をゆっくり開けたあなたの目の前に、
まず最初に飛び込んできたのは――
元貴の顔。
めちゃくちゃ近い。
しかも寝顔が……美しすぎてちょっと罪深いレベル。
しかも、しっかりあなたの腰に腕を回していて、完全に添い寝状態。
「……もっくん、近……てか、え、なんで……?」
ちょっと体を動かそうとしたその瞬間――
後ろから滉斗の腕が回ってきて、がしっ。
「……んぅ……○○……ぬくい……zzz」
(ちょっ……!?滉斗まで!?!?)
そして、極めつけ。
あなたの脚に絡みつくように、涼架の足が……。
(なんで!?!?!?!?!?!?)
「おはよう、○○」
突然、低くて落ち着いた声が、耳元に落ちてきた。
涼ちゃん……起きてた。
「……なんか可愛く寝てたからさ、つい」
「俺だけかと思ったら……気づいたら2人も入ってきてて、びっくりした」
「……って、なにしてんの!!!???」
あなたが声をあげると、元貴が寝ぼけ眼で目を開ける。
「……んー……夢かと思ったけど……やば、マジだった」
「俺、○○とこうやって寝るの、ほんと……好き」
腕に力がこもる。
滉斗も、ぎゅーっと抱きついたまま、甘えた声で。
「ぬくぬく……○○の匂い、落ち着く~……」
「……ねえ、今日ずっとこのままでいちゃダメ?」
涼架はあなたの髪を指先でくるくるしながら、微笑む。
「今日……予定あったっけ?」
「なかったら、しばらく……このまま、俺たちに囲まれてて」
あなた:「ちょ、いや、近い近い! てか、3人ともどこから入ってきたの!?」
元貴:「俺はね、夜中に目が覚めたら、布団に○○がいなかったの。で、探してたら見つけちゃって」
滉斗:「俺は寝ながら○○の声が夢で聞こえてきて……気づいたら手が動いてて……」
涼架:「俺は最初からいたけど?」
あなた:「いやいやいや!!3人に抱きしめられて起きるって何!?!?」
それでも、3人とも幸せそうな顔で、離してくれない。
元貴:「……もう一回寝よ? ○○が真ん中って最高すぎるからさ」
滉斗:「ねぇ、俺のことだけ抱きしめてくれないかな……? 他の人見ないで……」
涼架:「あー、それは困るな。俺も欲しい」
「○○の、寝起きの“おはよう”……俺にちょうだい?」
あなたはふーっと小さく息を吐いて、
ぎゅーっと抱きついてくる3人に囲まれながら、ひとこと。
「……しあわせすぎて、朝から溶けそう」
次回、3人でお化け屋敷!!?
コメント
2件
最高なんですけど