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《私は阿佐美妃織。何故かこの世界、ツイステッドワンダーランドに転生?してしまいました。その後、監督生として特別入学を認められた。これは私が幸せになるまでの物語…》〜大食堂〜
妃織「エペルくんの里帰り?」
エペル「うん。極上の林檎を、お腹いっぱい食べられるよ」
グリム「本当か⁉︎なら行く!」
妃織「決定が早いよ。それでいつなの?」
エペル「出発は…あ、明日なんだけど…」
妃織、グリム「明日⁉︎」
妃織「ずいぶん急な話だね」
エペル「そうなんだ。しかも里帰りの話を僕が聞いたのは今朝なんだよ⁉︎はぁ…おばあちゃん、無茶苦茶なことを言うなぁ」
妃織「急な話には何か事情あるの?」
エペル「うん。実は今週末に、豊作村で年に一度のお祭りがあって…それに合わせて帰省するように、家族から頼まれちゃったんだ」
グリム「明日でも俺様は構わないんだゾ。林檎をたらふく食えるんだったらな!」
エペル「うん!たくさん食べさせてあげる!」
妃織「もうグリムったら…。エペルくん、ただ帰省するわけじゃないよね?」
エペル「うん。グリムクン、僕と一緒に
『モルン山ケルッカロト』に出場してくれない?」
グリム「モル…?なんなんだゾ、それ」
妃織「何かのイベント?」
エペル「うん。『モルン山』は、豊作村から見える、ものすごく大きな山のことなんだ。『ケルッカロト』っていうのはソリレースのことだよ」
妃織「てことは、エペルくんの故郷のソリレース大会ってところかな?」
エペル「そう!ダメ、かな?」
妃織「グリムは嫌そう…」
エペル「だよね。まず出来るかも分からないし。どうしよう。ルール上、4人必要なんだ…」
妃織「うーん、とりあえずエペルくんとあと3人だね。探すの手伝うよ」
エペル「ありがとう!あ、妃織サンも来る?」
妃織「え?私は魔法使えないし」
エペル「ソリレースは参加しなくていいよ。来てくれると僕が嬉しいんだ」
妃織「…じゃあ、お言葉に甘えて」
後にセベク、ジェイド、イデアを誘う事が出来た。
ー当日ー
〜鏡の間〜
妃織「おはよう、エペルくん」
エペル「おはよう。グリムくんは眠そうだね」
妃織「うん。なんとか起こしたよ。エペルくんの故郷、楽しみ」
エペル「えへへ」
皆が揃い、闇の鏡を通った
〜豊作村〜
妃織「凄い!広大な景色に一面綺麗な雪面。しかも目の前には壮大な大きな山!のどかでとてもいい場所だね」
エペル「でしょ?」
イデア「か、監督生氏って意外と自然派なの?」
妃織「自然派というより家柄的に周りがこんな感じじゃないんです」
ジェイド「?どういう事ですか?」
妃織「え?えっと…簡単に言えばお屋敷にいたので、あまり周りがザ・自然ってのがなかったのでついはしゃいじゃいました💦」
セベク「ふむ、意外だな。いつもお淑やかという言葉が似合う行動がよく見ていたから驚いた」
妃織「そ、そう?友達の故郷ってなんかワクワクするからはしゃいでるかも」
エペル「…」
楽しく話しながらエペルの家の前に着いた
〜豊作村 エペルの家〜
妃織「ここがエペルくんの家…素敵✨」
皆で家族の話を始めた
妃織「私はあんまり、」
セベク「…ハッ、ハクション!さ、寒い…」
エペル「ごめん、セベククン!寒いよね!早く家に入って!皆さんが豊作村で過ごすのに、ピッタリな伝統衣装を用意してあるよ。家族は今、農作業や祭りの準備で外出しているはずだから、気兼ねなく着替えて!」
妃織「わぁ、楽しみ♪」
皆アップル・ボアに着替えた
妃織「私も着替え終わりました!」
ジェイド「監督生さんのはエペルくんと似たようなデザインですね」
妃織「確かに!」
エペル「僕のおばあちゃんが作ったんだよ」
妃織「へぇ〜✨」(くるくるその場で回った)
セベク「余程気に入ったのか?」
妃織「うん!可愛いし、あったかいし、こういう服初めてだからなんかワクワクしちゃって」
エペル(可愛い…)
数分後、皆で写真を撮った
エペル「じゃあ、まずは村の中央にある集会所に行きましょう」
妃織、グリム「おー!」
〜豊作村 集会所前〜
???「おかえりなさい、エペル!よぐ帰ってきたねぇ」
エペル「ただいま、マルヤおばあちゃん!」
妃織「あの人がエペルくんのおばあちゃん。なんだか優しそうな人」
マルヤ「あらあら、みなさんがエペルのお友だちかい。はじめまして、エペルの祖母のマルヤです」
妃織「はじめまして。ヒオリ・アサミです。どうぞよろしくお願いします」
マルヤ「ご丁寧にどうも。こちらこそ宜しくね。…ねぇ、ヒオリさん」
妃織「はい?」
マルヤ「後でお話してもいいかい?」
妃織「?はい」
マルヤ「ありがとね」
妃織「?」
〜豊作村 集会所〜
皆生地を選び、ぬいぐるみを作り始めた
妃織「いいなぁ…」
マルヤ「ヒオリさんもいいよ」
妃織「え、いいんですか?私参加しないのに」
マルヤ「いいのよ。思い出として、ね?」
妃織「…はい!ありがとうございます。私は…可愛い生地を選ぼう♪」
グリム「子分はどんな動物にするんだ?」
妃織「私は…アライグマかな」
エペル「どうして?」
妃織「皆と違うのがいいと思ったのと初めて動物園で見た時、一番可愛いって思ったのがアライグマだったから」
ジェイド「それは素敵な話ですね」
イデア「微笑ましいですな」
エペル「次は選んだ布を使って縫うよ」
グリム「え〜、これを縫うのか〜」
妃織「仕方ないよ」
マルヤ「みなさん、安心してくださいな。
エペルと、お友だちの分は、私が縫いましょう」
エペル「えっ⁉︎おばあちゃん、大丈夫なの?5人分あるんだよ⁉︎」
妃織「そうです。他の皆さんは分かりますが、私は出ないのにマルヤさんがやる事多くて大変ですよ」
マルヤ「ほっほっほっ、ヒオリさん。心配してくれてありがとう。エペル、私の裁縫の腕は知ってるでしょ?それに最後の仕上げには魔法を使うから大丈夫。ぜ〜んぶ、ばっちゃに任せなさい」
妃織「マルヤさん…」
マルヤ「それよりエペル。皆さんをお祭りに案内してあげなさいな。せっかくはるばる豊作村まで来てくださったんですからねぇ。大切なお客様の観光案内は、エペルにしか出来ない役目ですよ」
エペル「うん……そうだね。分かったよ!」
マルヤ「2、3時間はかかると思うから楽しんでおいで」
エペル「ありがとう。よろしくね、ばっちゃ!そういうわけですから、皆さん観光に行きましょう」
妃織「はーい」
〜豊作村 林檎広場〜
妃織「わぁ、出店がいっぱい」
エペル「村の人達が出店やってるんだよ」
村人A「あら、エペルじゃない。帰ってきたのかい?」
エペル「うん!友達も連れて来たよ」
村人A「そうなの。あら?」(妃織を見た)
妃織「?」
村人A「あらあら、まあまあ✨エペルったらやるじゃない!」
エペル「え?…あ!ち、違うよ!友達だよ!」
妃織、グリム、セベク「?」
村人A「そんな事言って〜、照れちゃって
〜」
エペル「だから友達だって!」
イデア(あ〜、察し。監督生氏、女の子だからエペル氏の彼女と思ったんだ。まぁ村全体がエペル氏の家族みたいなもんだから…えっと、ジェイド氏は)
ジェイド「✨」(面白そうと思ってワクワクしながら見てる)
イデア(え〜⁈この状況でワクワクしながら見てる。ジェイド氏、わっる〜。まぁ拙者も面白そうって思って見てるから人の事言えないけど。てか、セベク氏と監督生氏、鈍っ⁉︎グリム氏なら分かるけど、2人鈍過ぎでしょ⁉︎)
エペル「もう…あ、ごめんね。待たせて」
妃織「ううん。仲良いのはいい事だよ」
エペル「う、うん…///」
イデア(こりゃあ、道のり長いですなぁ…)
ー数時間後ー
皆たくさんソリレースの練習した
〜豊作村 集会所〜
皆楽しそうにしてる
妃織(見守ってる)
マルヤ「ヒオリさん」
妃織「あ、はい」
マルヤ「少しお話いいかい?」
妃織「は、はい」(あの時の事かな?何の話するんだろう…?)(マルヤと共に皆から少し離れた)
マルヤ「ヒオリさん、エペルの事どう思っているんだい?」
妃織「え⁉︎///」
マルヤ「ねぇ、どうなんだい?」
妃織「…とても素敵な友達です」
マルヤ「…本当は?」
妃織「え?」
マルヤ「隠しても分かるよ。貴女がよ〜くエペルを見てること、知ってるよ」
妃織「⁈」
マルヤ「ねぇ、本当はどうなんだい?」
妃織「…(遠目でエペルを見た)素敵な人です。優しくて少し喧嘩っ早いところあるけど、芯が強くてかっこいい…」
マルヤ(微笑ましい顔してる)
妃織「⁈///も、もういいですよね⁉︎恥ずかしいです…///」
マルヤ「ふふっ。貴女が家族になってくれたら嬉しいわ」
妃織「…それはどうですかね」
マルヤ「?」
妃織「…私は事情とか複雑です。エペルくんの気持ちもありますが、少し不安です。私がここにいられるのかなって…」
マルヤ「…」
妃織「すいません、こんな話して。でも、もしマルヤさんと家族になれたら楽しいだろうなぁって思ってます」
マルヤ「…そうかい」
ー夜ー
〜豊作村 集会所前〜
妃織「ふっ!…ふっ!」(竹刀で素振りしてる)
エペル「妃織サン?」
妃織「!エペルくん」
エペル「何してるの?こんな夜中に」
妃織「うーん、気合い溜め?」
エペル「気合い溜め?」
妃織「うん。ほら私やグリムはマルヤさんと一緒にエペルくん達のサポートでしょ?参加しない分、サポートに気合い入れて全力でやろうと思ったんだ。だから、こうして素振りしてるんだ」
エペル「前から思っていたけど、妃織さんって可憐って感じなのになんというか勇気があって凄いよね」
妃織「私でも怖い事あるよ。でも、家庭環境で変に肝が据わってるのかも」
エペル「家庭環境…そう言えば、妃織さんの家族あの時聞けなかった。聞いてもいいかな?」
妃織「うん。…私の家はね、893なの」
エペル「え⁉︎」
妃織「お父さんの一族が代々その一家の当主でね、私はその一人娘」
エペル「てことは、お嬢様?」
妃織「まぁそうなるかもね。周りには怖い顔したお父さんの仲間がいるし、命狙われる事もあった。この竹刀はお母さんから受け継いだもので皆の為、自分の為に大切に使っているんだ」
エペル「そうなんだ。ちょっと違いはあるけど、僕と似てる事ある」
妃織「え?」
エペル「たくさんの家族だよ。ほらここの村は僕の家族のように、妃織さんもその怖そうなお兄さんの事、家族のように思ってるんじゃない?」
妃織「…そうかも。よく小さい頃は近所のお兄さんって感じで遊んでくれたなぁ」
エペル「ふふっ、僕と一緒だ」
妃織「そうだね」
エペル「さぁ、戻ろ。明日、早いし頑張らないと」
妃織「うん!」
ー当日ー
皆出発した
妃織「皆…」
マルヤ「さぁ、私達は先回りしてエペル達のサポートするよ」
妃織「はい!」(皆、頑張って…!)
ー夜明けー
〜豊作村 ケルッカロト会場〜
妃織「皆、凄かったよ。惜しかったね」
エペル「…」
妃織「エペルくん?」
エペル「悔しかった…」
妃織「うん…」
エペル「優勝したかった…」
妃織「うん、皆頑張ったよ」
エペル「うん…」
妃織(エペルに寄り添い、労いの言葉をかけ続けた)
〜豊作村〜
マルヤ「ヒオリさん」
妃織「?マルヤさん!お見送りに来たんですか?」
マルヤ「ええ。あとヒオリさんに少しお願いを」
妃織「?」
マルヤ「ヒオリさん、エペルの事よろしくね」
妃織「⁈///」
グリム「子分?」
妃織「なんでもない!マ、マルヤさん、またいつか会いましょう」
マルヤ「ええ」
〜鏡の間〜
エペル「妃織サン、おばあちゃんと何話したの?」
妃織「ん?まぁ、世間話かな」
エペル「…ふーん、そっか」
ー数日後 お昼休みー
〜中庭〜
妃織「あ、エペルくん!」
エペル「妃織サン!」
妃織「これからお昼?」
エペル「うん。妃織サンも?」
妃織「うん。一緒に行かない?」
エペル「行く!」
生徒A「あ、危ない!」(転んで持っていた魔法薬がエペル達の方へ)
妃織「!」(エペルを庇った)
エペル「⁈」
ー1週間後ー
〜保健室〜
エース「グリム、見舞いに来たぞ」
デュース「監督生の様子はどうだ?」
グリム「まだ目覚めてないんだゾ…」
妃織「…」(寝ている)
ジャック「まさか魔法薬被って眠っちまうとは」
セベク「もう1週間だぞ?教師は何も言ってないのか?」
グリム「クルーウェルが言うには魔力ない子分にとって薬が効き過ぎるとか言ってたんだゾ」
オルト「うん、バイタルに異常はないよ。本当にただ眠ってるだけ」
エペル「…」
エース「…グリム、ここはエペルに任せようぜ。行こ」(エペル以外行った)
エペル「…(妃織に近づいた)妃織サン…」
妃織「…」
エペル「…(妃織の手を握ってあげた)あの時、咄嗟に守ってくれたのありがとう。君はいつも誰よりも周りを見て、誰よりも先に行動してる。かっこいいよ、かっこよすぎだよ…」
妃織「…」
エペル「…ねぇ、これからは僕に頼ってよ。頼りないかもしれないけど、君の力になりたいんだよ。……(涙が溢れてきた)もっと話したい…もっと一緒にいたい…お願い、起きてよ…」
妃織「…」
エペル「…好きだよ、妃織サン」(妃織の唇にキスした)
妃織「…ッ…」
エペル「!」
妃織「ッ…う〜ん…あれ?ここ…(目を開け、周りを見渡し、エペルに顔を向けた)エペル、くん…」
エペル「あ…あぁ…良かった…良かったよ…妃織サン!!」(抱きしめた)
妃織「⁈///」
エペル「本当に良かった…」
妃織「…エペルくん。起きれなかったけど、声は聞こえていたよ。いつもお見舞い来てくれてありがとう」
エペル「うん!…え?聞こえて…⁉︎///」(先程の発言を思い出し、赤くなった)
妃織「…嬉しかったよ。好きって言ってくれたの」
エペル「!」
妃織「私急に元の世界に戻るの怖い…でも、ここにいたいし、私もエペルくんが好きなの」
エペル「!…本当?」
妃織「本当」
エペル「嬉しい…」
《この後、私とエペルはお互い口付けをし、私は好きな人と結ばれ、幸せになりまし
〜the end〜
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