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潔視点
僕は孤児だった
実の両親は災害でタヒんだ
正直嬉しかった
殴られたり、蹴られたり
そんなのが日常茶判事だった
孤児院のほうが良かった
皆で仲良く出来た
そんな僕を迎えに来たのが今の両親
お母さんも、お父さんも優しくて、暖かくて
すごく幸せだった
けど、その幸せはすぐに壊れる
ある日。お母さんがタヒんだ
交通事故だった
いくら偶然だったとしても、お母さんを狙っていなかったとしても
僕は一生恨む
僕を救ってくれた唯一の光なんだ
だから、絶対に許さない
「お父さん…」
「うるせぇっ!」
パチンっと皮膚と皮膚がぶつかる音がした
お父さんに、平手打ちされた
「ぁ…」
お父さんの手は震えていた
思わず手が出てしまったのだろう
「ご、ごめん世一。大丈夫か?」
「う、ん…」
まだ叩かれた場所がヒリヒリする
「ごめんよ世一。父さんも悲しいんだ」
父さんも…?
何を勘違いしてるか分からないけど
僕はもう、悲しくない
悲しむ時は、胸が苦しい
そんな思いをするくらいなら
‘’悲しみ‘’なんていらない
「だ、よね…(笑)」
今はただ
僕の心には復讐心が宿ってる
こんな小さい僕に何ができるかなんて知らない
けど今は
復讐を心に誓うくらい、やらせてほしい
僕、潔 世一は身勝手な人間なのかもしれない