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潔くんは人見知り?

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潔くんは人見知り?

10 - 知ったかぶりして...

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2023年06月09日

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暗い廊下の中

潔はモニタールームへと足を進める

扉を開けると

「…!。千切くん」

「ぁ?」

なんだ、潔か。そう千切は呟く

「眠れねぇのかよ?」

「そう、かな…?」

2人ともパジャマ姿

寝る準備はバッチリだっただろう

「千切くんも…って事だよね…?」

潔は胸の前で手を合わせて問う

「まぁな」

その動作に顔を赤くする千切

「どうだ。隣」

「あ、うん」

ポンポンと隣のクッションを叩きさりげなく座ってこいとアピールする

「潔。お前の武器は…」

「僕の武器…?」

「空間認識能力。だろ?」

「くうかんにんしきのうりょく…?」

おそらく、ゴールの匂いとやらだろう

「あぁ。今後分かってくるだろ」

「そうだね」

微笑む潔

今日の潔は表情が柔らかい

「千切くんの武器は?」

「俺の武器は…」

潔の問いに顔を下に向ける千切

「スピード…」

「スピード?」

「けど、今は走れねぇ」

「そう、なんだね」

潔はそっと立ち上がり

「走れるようになるといいね!」

「っ!」

二パッ!と綺麗な笑顔を見せる

「お前に…」

「…?」

「お前に俺の何が分かるんだ!」

千切らしくもない。怒った声

感情が高ぶっている

「ぁ、すまねぇ」

「うん。おやすみ」

気にしないでいて欲しい

潔は他人を傷つけたくない

(そう、だよね…)

いきなり他人に知ったふりをされ

自分の苦しさを分かっていないやつに言われたくない言葉であろう

(気をつけないと…だよね)

なんて言っても、潔はその気持ちを一番理解できるであろう立場にいる

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