六〇年:ヒアにいる神々が様々な意見の対立から、主神派と武神派に分かれる。主神派には創造神、破壊神、結びの神、糸神がつき、武神派には三女神と遊神がついた。
七〇年:世界の記憶から汲み出した以前の歴史と、今の人間の在り方を鑑みて、主神派の神々が人間を排することを決定した。これに武神派の神々は猛抗議し、神戦が勃発した。この戦いは九五〇年まで続く、ランドールの歴史の中で最も長い戦争であった。
七五年:シアに神戦の被害が及ぶ。それまで傍観者に徹していた第四世代の神々は、ようやく対策を練り始める。ヒアの問題をシアに持ち込むなど、彼ら彼女らにとって、到底許せるものではなかった。
九〇年:シアの神々も参戦する。この時点で少なからずシアの生き物の生態系に影響が出ていた。ここから四百年ほど膠着状態が続く。
五〇〇年:人間が参戦する。戦いは激化の一途を辿る。シアの大陸の三分の一が消えたとされている。
六一七年:命神が人間によって暗殺される。三女神のうち残った二神は嘆き悲しんだ。弱体化した後も絶大な影響力を誇っていた命神の死により、全陣営の士気が著しく低下する。六五九年:休戦(ジェリラリオ)。荳サ逾を除き、皆が神戦の犠牲に涙を流し、失われた生命を悼んだ。草木神が命神への手向けの花を育てていた畑は失われていた。
七〇〇年:結びの神が暗殺される。
七〇二年:結びの神を殺したのは武神派の神だとして、開戦。結びの神を殺めたのは武神だとされているが、主神一人の証言なのであてにならない。ヒアの領域の五分の二が消滅。シアの海の四分の一が蒸発。それでも戦は終わらなかった。
九四六年:祈りの神が神戦から離脱。これにより武神派の勢いが一気に劣える。
九四八年:主神が武神を取り込む。これにより武神派はほぼ壊滅に追い込まれた。
九五〇年:主神派の勝利で神戦は終わりを迎えた。
〈神戦による被害〉
神:消滅三名、負傷一九名
ヒア:領域の三分の二が消滅
シア:大陸の半分が消滅、海の三分の一が蒸発
人間:死亡者が総数の半分、負傷者が総数の四分の一
人間以外の生物:現存していた種の二割が絶滅、五割が進化を遂げる
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