〈 住む世界が違う 〉
青桃
青 ⇒ 学校内の人気者
桃 ⇒ 机で本読む系生徒
地雷様 🔙
誤字脱字 注意
ご本人様関係 ×
桃 side
其処まで良い天気。とは言わない程の空。気候も丁度良く、悪くない季節。こういう季節だとそろそろカップルやら友達やらで遊びに出掛ける人が多いと思う。
まぁ、こんな俺には到底無縁だと思う。
いつも通り端の列の一番後ろの席に腰掛ける。周りは昨日のドラマの話や、今日の課題のこと。そんなどうでも良い会話が飛び交っている。
俺も本を手に取り、心地よい風に吹かれながら読書でもしよう。そう思った。
( がら がら っ 、
勢い良く教室の扉が開く
青 「 皆 おはよ ~ ! 」
桃 「 …… 」
元気良く挨拶して入ってきたのは、学校で王子と言われている猫宮威風。あだ名でまろと呼ばれているらしい。
そいつは学校内での人気が凄く、俗に言うイケメンであり、女子や男子からの人気がとてつもなく高い生徒だ。
青 「 ぁ 、 ないこ おはよ ! 」
桃 「 … はよ 。 」
そんな生徒と俺は隣の席。最近、いやだいぶ前から此奴によく話しかけられる。俺はこんなやつに関わりたくない為、適当に返事をする。案の定、クラスメイトからは良い印象を持たれていない。
もぶ 「 ぅわ … またあんな態度 、 」
もぶ 「 いふも構わなくて良いのに … 」
こそこそと周りの奴らが俺への批判を口にする。無理も無いだろう。
俺と此奴では住む世界が違うんだから。
青 side
俺は今、物凄く気分が良い。何故なら、大好きな桃髪の生徒と隣の席になれたからだ。この前席替えをして、偶々彼の隣の席になった。きっと神様は俺を殺しに来ているに違いない。
今日も俺は教室の扉を勢い良く開け、クラスメイトに挨拶する。
俺は軽い足取りで、自身の席へと向かった。
青 「 ぁ 、 ないこ おはよ ! 」
さり気なく、笑顔をないこに向けながら挨拶をした。
桃 「 … はよ 。 」
青 「 !! ❤︎❤︎ 」
珍しく挨拶を返してくれたないこ。少し冷たい所も、また可愛げがある。
周りの奴らが何か言っているが、俺にはそんなことどうでも良い。
逆に変な虫が寄りつかなくて、俺からすると好都合だし。
あぁ…早く俺の物にしたい。だけど告白する勇気なんてなくて、結局すれ違ってばかり。
本当に俺と君では住む世界が違う。
短くて申し訳ないです … 😭
コメント
1件
いきなりコメント失礼します💦 サムネのイラストは作者様に使用許可をとっていますでしょうか?