はじめまして、さきいか太郎です❗
今回は、かづかぶを書かせていただきました❗❗
ピュアピュアです❗
毎度ながら、キャラ崩壊が酷いです…
それでもいいよと言う方は、先にお進みください❗
それでは、どうぞ
俺は小峠華太、深夜まで残って仕事する……………しないといけないアラサーの極道だ。
また速水がやらかした、ここまで来ると才能だな。
俺は目を何度かパチパチする。開いても開いても、目がかすむ。
肩甲骨からメリメリと音がする。痛い。
それに、腹も減った。最後に食べたのはいつだったか……
そんなことを考えていると、事務所の扉が勢い良く開く。誰だろうか?
小林の兄貴にしては勢いが無さすぎる。しかし、和中の兄貴にしては激しい。あぁ、北岡か?
俺の予想とは違い、目の前には血みどろの天使がいた。
「…………………………」
「お、お疲れ様です、香月の兄貴」
凄い不機嫌だ。何かボソボソとつぶやいている。怖くはないが、早急に手を打たなければ、
めんどくさい。俺は、原因解決のために香月の兄貴の言葉に耳を傾ける。
「………、………………………た…」
(聞き取れないな……………)
「どうしましたか?」
「あのクソターゲット、俺にキスしてきやがったッッ」
「はいぃ?」
キス?kiss ?鱚?……………俺は、一瞬思考が止まる。
兄貴が言うには、こうだ。兄貴にガチ恋したターゲットが、無理矢理キスをした。
同情の念しか浮かばない、可哀想に。
すると、少し落ち着いた兄貴が口を開く。
「なぁ小峠、……………口直しねぇか?」
「へ?」
俺はまた、思考が止まる。
そんな俺に、兄貴は近づいてくる。わッ、まつげ長ッ。
「本当に何でもいいんだ」
急に言われても……………そういえばと、昼休みに買っておいた焼き芋が、冷蔵庫に入っている
のを思い出す。夜食としてとっておいたほかほかのお芋…
「香月の兄貴、少々お時間よろしいですか?」
俺は急いで、給湯室へと向う。その時見た、兄貴の顔は何故か不満げだった。
「あった❗」
冷蔵庫には、新聞紙にくるまった冷たい焼き芋が顔を出していた。
俺はそれをレンジで温める。安納芋の甘い香りがふわふわと漂ってくる。
俺に美しい極道の世界を魅せてくれた、おっちゃんがよく買ってくれたな……………
昼間は両親がいつもいなく、テーブルにお札がポツンと置かれているだけだった。
5歳、しかも、世間知らずの俺が、お金の使い方なんて知っている訳がなく、
ずっとひもじい思いをしていた……………
公園に行くのが楽しみだった、極道のおっちゃんがいる公園が、
おっちゃんは、焼き芋屋さんが近くを通ると、必ず焼き芋を1つ買い、半分こしてくれた。
ほくほくとした食感と、優しい甘味、今でも覚えている……
そう昔の思い出に浸っていると、レンジからチンッと音がした。どうやら焼けたようだ。
俺は、紫色をしたそれをお皿に移し、兄貴のもとへ持っていった。
「兄貴、どうぞ お召し上がりください」
「…………………………おう」
俺が仕事に戻ろうとすると、兄貴が呼び止める。
「これ、まるまる一本は食えねぇから……手伝ってくんね?」
そこには、綺麗に二つに割れた焼き芋があった。
兄貴の命令には逆らえない……俺は兄貴の隣に座り、まだ温かい焼き芋を手に取った。
「いただきます」
「…いただきます」
蜜でテカテカと光る黄金色をしたそれに思いきりかぶりつく。
昔、食べた味とは程遠い、ねっとりとした濃厚な味。けれども、とても美味しい。
砂糖が入っているかと疑うくらい甘い。
はしたないが、手についた甘い蜜を舐めとる。幸せだ……
ふいに、兄貴の方を見る。
両手でしっかりと持って焼き芋を食べる姿、絵画みたいだ。
思わず、見とれてしまう。
兄貴が食べ終わった頃には、午前3時を過ぎていた。
「ごちそうさま、ありがとうな…小峠」
「恐縮です…」
「ところで、兄貴、俺に近づいて何しようとしてたんですか?」
「んーー、まぁ、言ってもいいんだけど……また今度な」
「………………そうですか」
(だって、今は意味ねぇからな………口の味、知っている今じゃ、な……)
(完)
コメント
6件
ピュアピュアなかづかぶ最高です!ありがとうございます😭あらやだ、華太君鈍感(*゚∀゚*)これはくっつくのはもうちょっと先ですねー(*^_^*)焼き芋美味しいですよね🍠これ見たら焼き芋食べたくなって来ちゃいます!今回も最高でしたありがとうございます❗️
かずこば、、、、うんめっちゃ好き
くそおぉおおおぉおぉあと…もうちょいやのにいぃぃい