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私が狂うまで

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私が狂うまで

1 - 第1話

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15

2024年07月08日

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2024.7.8

今回の話は、自分が変わってしまった理由に関して話そうと思う。

2023.6.26(母の誕生日)

「ほらぁー!起きなさい!朝よ!」

いつも通り起きれもしない時間のアラームが付いたまま母の声と共に起きる。

この頃の私は小6。なんて可愛いのだろう。そんな平凡な生活が真っ暗に染る日…

いつも通り学校に行く前にお母さんと挨拶する。「お母さん!行ってきます!」「行ってらっしゃい…」

元気がなかった。何故だろう?と思いながらもバスに乗り降りる駅に着くまでボーっと考える。「なんであんなに元気なかったのかな…?何かあったのかな?」そんな無邪気なことを考えていたら駅に着いた。降りて学校へ向かう。

その時友達がやってきて、「(私)ちゃんおはよう!」と元気な声が聞こえてきた。私も「おはよう!」と挨拶を交わし、その子と一緒に学校へ向かう。なんだかんだ学校が終わり、家に帰る。

「お母さんただいま!」「……」とても静かだった。いつもは元気よく返してくれるのに、私はもしもの事を考えてリビングへダッシュで向かう。そしたらお母さんが机に座りこちらを見つめた。なんだか元気がなかった。

「お母さん…?」と声をかけた。そしたら「ちょっと座ってもらえる?」と言われた。説教かな…?と思いながらも緊張が走る。

座って机の上を見た瞬間フリーズした。

そう、置かれていたのは「離婚届」だった。確かにここ最近お父さんと喧嘩を頻繁にしていた。でもまさかここまで行くとは思いもしなかった。

「え?嘘だよね…?」私はもちろん信じられなかった。怖かった。「あのね、(私)ちゃん。よく聞いて?お母さんはもう耐えられないの。」そう一言言われ、私は話についていけなかった。なんとか絞り出して出た言葉が「う、うん」だけだった。

「お母さんこれ、出しに行ってくるね。」と一言…すでに父の印鑑は押されていた。覚悟は決めた、その後に「行ってらっしゃい。」と言いドアが静かに閉まった。必死に涙を堪えた。堪えて堪えて、

出しに行って数分後、父が帰ってきた。父はいつも通りだった。「ただいま!元気してたか?」と聞いてきて元気を出して返事をした。くだらない会話をしている中ドアの音が聞こえる「ガチャ」と、その途端父の顔色は変わった。

「出しに行ったか?」と父が問い。「ええ、出したわ。たった今」とお母さんが返す。

お母さんはゴソゴソと何かを出していた。そう荷物をまとめたもの達だった。私はもちろんフリーズ。だって、訳分からなかったもの…お母さんはこっちにきて、「ごめんね、こんなお母さんで。連絡ならいつでもしてきていいからね。本当にごめんね。」と私を強く抱き締めながら、撫でながら言い放った。

その時は母の顔は見えなかったが泣いていたと思う。

私は真顔で「またね。」と言った。泣くことも出来なかった。父は真顔。こちらの顔を伺うことも無く、

ドアが閉まる。家は静かだった。次の瞬間父がこちらに質問してきた。「晩御飯。なにがいい?」と、私は黙って何も言えなかった。どうしようも出来なかった。次の日、母から連絡が来た。とっっっても嬉しかった。「昨日はごめんね。顔は見れなくてもここでなら会話できるからね。」と、嬉しくて「うん!わかった。」とすぐに返した。「お母さんいなくても大丈夫?」と聞かれ、母には心配させたくないため、「大丈夫だよ」と送ってしまった。

そこから数ヶ月、私はおかしくなった。みんなにはお母さんがいて、帰れば暖かい料理が出てきて、優しい声が聞こえる。そんな当たり前な生活を私は欲していた。

私の家庭は父子家庭になるから帰れば優しい声も返ってこなければ、温かいご飯ではなく、コンビニの弁当。そんな環境に私は慣れてしまった。慣れるしかなかった。

その環境の中でも私は必死に自分を洗脳していた。「お父さんだって苦労しているこれくらい我慢しなければ」と、

これのせいですでに心はボロボロだった。これが私が狂うまでの道のりだ。

見てくれてありがとう

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