コメント
1件
ぷち解説*⊂ ( ° × ° ) ⊃* ファントムはフランス語で、『亡霊』という意味です。 今後もこんな解説打ち込んでいきます。ちなみに作者はこういう類の外国語が大好きです。
「悪魔が!」
「ヒッ死神だ!」
「この村から出てけ!」
「消えろ!」
「いい?あの子とは仲良くしちゃ駄目よ?」
「穢らわしい…生きてるのが恥ずかしくないのかしら…」
「モルス様達が可哀想だわ…」
もう止めろ。
うるさい、煩い、五月蝿い…
私は………。
もう、自分でも分からなくなってきたな…。
ガチャ
父「帰ったか。まったく、行く場所も無いだろうに…」
め「………部屋に、行きます」
トントントントン ガチャ
め「はあ…」
部屋とは名ばかりの屋根裏部屋、物置部屋が私の部屋。
いつも、物に埋もれて眠る。
父「おい!めめんと!」
め「はあ…。今行きます」
トントントントン
め「どうなさいましたか。」
父「お前はなあ、グズでノロマでブスで、不器用で要領も悪くて、
愛嬌も無ければ器量も無い。」
め「………」
父「そんなお前は誰にも好かれないし、誰も見ない。」
め「………」
父「そんなお前に居場所をやっているのは誰だ?」
め「…………」
父「おい答えろよ!」
バンッ パアン ドサッ
母「あら、今日も?」
父「ああ、こいつにも存在する“意味”をやろうと思ってな。」
母「優しいのね。そんな貴方が私は好きよ。」
父「嬉しいことを言ってくれるな。」
だとしたら、だいぶ酷い趣味だけどな。
父「いいか?お前は“悪魔”で“死神”で“厄病神”で、私達の“奴隷”だ。」
奴隷……か。
それは初めて言われたな。
母「そうよ。あなたなんて産まれてこなくても良かったのに」
………は?
め「……………ボソッ」
父「おい、今なにか言ったか?」
お前らにそんなことを言う資格はないはずだ。
め「か………は………だろ」
父「は?」
もういいか?芝居ももう飽きた。
め「かっ……のは……お…‥だろ」
父「なんて言ってるんだ」
母「ボソボソと…気持ち悪い」
いや、でも、まだ………………
ううん。抜け出すんでしょ?
め「かっ…に……だのは…おま…だろ」
父「しっかり喋れ!奴隷の分際でボソボソと!」
母「気持ち悪いったらありゃしないわ」
ハッ…。躊躇した自分が………一瞬でも悩んだ自分が馬鹿馬鹿しい
め「勝手に産んだのはお前らだろ」
父「なっ」
母「お前だなんて………実の親になんて酷いことを!」
酷いこと?
め「馬鹿も程々にしろ」
父「おいめめんと!バッ」
殴られる……
なんて、
殴れると思った?
め「ファントム(ボソッ」
ブワッ
父「な、何だこいつは!」
め「殺って」
スッ
父「嫌だぁぁぁぁ、あっ………」
母「貴方!?……めめんと!」
め「何ですか?“お母様”?」
母「あなたっ!なんてことを!」
め「うるさいですね…(ボソッ ……ファントム。」
スッ
母「きゃあぁぁあっ……………」
め「よし………。ありがとう、ファントム」
コクコク
め「ふふっ可愛いですね」
ポワッ///
め「もう一仕事……よろしくお願いします」
コク
後悔なんてしてない。むしろスッキリしたくらいだ。
よし、もう一仕事…
———–Data———–
モルス・メメントモリ
誕生日∶9月16日 15歳 女
人間だが、ネクロマンサーの能力が使える。
ファントム(亡霊)を呼び出したり、死体を動かしたり……。
また、ネクロマンサーに近しい闇の能力も使用可能。
普段は敬語だが、感情が高ぶると敬語が抜けるという癖がある。
また、少々天然で無自覚な部分がある。