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【注意】
・💙が体調不良です
・体調不良表現あります
・BL
・捏造
・キャラ崩壊注意
・ご本人様とは関係ありません
↓↓↓↓↓↓
♢ side Miyadate Ryota
朝になった。俺が目を覚ますと、腕の中で翔太が震えている。
「(うわ……熱上がってるなぁ……38度以上はあるかも……。)」
Shot「う……ん、……」
「あ、ごめん翔太、起こしちゃった?」
Shot「……だいじょ、ぶ……あたま、痛くて……おきた、」
「そっか……今日康二がお昼に来てくれるから、その時に病院行こうね。」
Shot「……やだ、」
「でも行かないとすぐに治んないよ?」
Shot「……いかない、」
「病院行くならデートも行くって約束する。」
Shot「……いく、」
「よし偉い。」
とりあえず何とか翔太を説得して、病院へ連れていくことになった。
♢
時刻はお昼になった。病院へ行く準備をして待っていると、康二が来てくれた。
Koji「おはよ舘さん!しょったはどんな感じ?」
「昨日より熱上がってきてるかなーって、結構しんどそうだし、ご飯もあんまり食べてない。」
Koji「だいぶ酷い風邪やなぁ……とりあえず車玄関前に停めとくからしょった連れてきてくれる?」
「分かった、ありがとう。」
俺は翔太が居るリビングへ向かった。ソファーで力無くして寝込んでいる。
「翔太、康二が来てくれたから行こう?」
Shot「……ん、」
「ほら、乗って。荷物は俺持ってるから。」
Shot「う……んん、」
「よい……しょっ、」
そのまま玄関前に停まってくれている康二の車に乗り込んだ。
Koji「あー……これは思ったより酷いな。」
「康二、病院までお願い。」
Koji「任せな!」
Shot「ん……ぅ、う……、」
「俺の肩使っていいよ。」
Shot「……ん、」
Koji「病院までちょっとかかるからそれまで寝とってええよ。そん時また起こすから。」
Shot「……、」
「……寝たみたい。」
Koji「えらい疲れとるな。昨日仕事やったん?」
「一日中仕事で、傘持ってかずに夕方から本降りになってそのまま……って感じ。」
Koji「あーそうなんか……舘さん迎えに行けやんもんな。」
「うん……だからちょっと申し訳ないな……。」
Koji「まぁそれはしゃーない。なら早いとこ病院行って治さな。」
「うん。」
♢
Koji「しょった、病院着いたで。」
Shot「……ぁ……?、」
「着いたよ。あと少しだから頑張ろ。」
Shot「……。」
寝ていた翔太を起こして、病院の中へ入っていく。
「じゃあ俺受付してくるから、康二ちょっと翔太の事頼んでいい?」
Koji「ええで。」
翔太の事をひとまず康二に任せ、俺は受付へと向かった。
♢ side Mukai Koji
「(しんどそうやなぁ……しょったがこんなに酷い風邪引いたのってデビューしてすぐの時以来ちゃうかな……。)」
Shot「……こぉ、じ……?」
「ん?どしたん?」
Shot「……りょーたは……?」
「舘さんなら今受付してもらってんで。」
Shot「……こぉじの、手……かして……、」
「手?」
熱に侵されているしょったに「手を貸してほしい」と言われ、何故かは分からなかったがとりあえず手を差し出すと。
Shot「ん……、」
ぎゅうっといつもより弱い力で握られる。
「!、」
Shot「……こわい、」
「(あ、そっかしょったって病院嫌いやったもんなぁ。)」
だとしてもこんなに素直なしょったは見た事が無かった為、少し驚いている。
「そかそか、じゃあ舘さん帰ってくるまで俺の手握っときな?」
Shot「……ん……、」
「(舘さんええな〜……こんな素直なしょった見られるんや。)」
そしてその数分後、舘さんが受付から帰ってきた。
Date「ごめんごめん、長くなっちゃった。」
「それは全然ええけど、それよりしょったが怖いんやって。」
Date「あー……だから手握ってるのか。」
「やから舘さん握ったって?」
Date「翔太、ごめんお待たせ。」
Shot「……りょーたぁ……?」
Date「うん、今帰ってきたよ。」
Shot「りょたの、手……あったかい、」
Date「昨日も言ってたね、笑」
「……しょったって、2人きりの時はこんなに素直なん?」
Date「うーん……まぁ2人きりの時はたまにだけど、体調が悪い時は大体こんな感じかな。」
「そうなんや……手貸してって言われた時めっちゃびっくりしてん。」
Date「だよね笑」
「ええな、ギャップって感じがあって。」
Date「でしょ。」
『渡辺さーん、お入りくださーい。』
Date「あ、呼ばれた。」
「んじゃ、俺ここで待っとくわな。」
Date「うん、ありがとう。」
♢ side Miyadate Ryota
『本日はどうされましたか?』
翔太は答えられそうにも無い為、俺が代わりに答える。
「昨日雨に打たれてちょっと熱出してしまって……で、今日も昨日より熱が結構上がってて、頭痛もあるらしいので見てもらいたいんですけど……。」
『なるほど、分かりました。見た感じだいぶとしんどそうなので、そこのベッドに横たわって貰いましょうか。』
「翔太、そこに寝れる?」
Shot「……りょーたは、?」
「そばに居るから、大丈夫だよ。」
『じゃあ心臓の音聞いていきますねー。』
そして心臓の音を聞かれ。
『はーいありがとうございます。じゃあ次は鼻をちょっと……、』
と、病院の先生が言った瞬間に。
Shot「ぇ、」
小さく声を漏らした。
Shot「や、やだ……っ、」
「大丈夫、俺も居るから。じっとしてたらすぐに終わるよ。」
Shot「ぃやっ、いたいもん、っ……!」
『……うーん……。』
「ほら、頑張ろ?約束したでしょ?」
Shot「っした、けど……でもやだ、!」
何もしていないのに、今にも暴れそうな雰囲気を醸し出している翔太。
「……康二!」
Koji「ぅえっ?俺?」
「ちょっと手伝ってくれる?」
Koji「ど、どしたん?」
「……腕掴んで暴れないようにして欲しいんだけど。」
Koji「……あー。」
と、一発で分かってくれた康二。
Koji「……ごめんしょった、ちょっと我慢してな。」
Shot「え、っ、やだ、!!ねぇってば、!!」
「先生、今の内にお願いします。」
『渡辺さん行きますねー。』
ガッシリと俺と康二に腕を掴まれ、熱も出ている為か力も無く、抵抗する気力も出ないのかされるがままに、するすると鼻の中へ検査棒が入っていく。
Shot「っ、っ……、!」
ぎゅうっと目を瞑って、目尻からは涙がぽろりと溢れ出る。
『はーいお疲れ様でした。』
Koji「しょったお疲れ様。」
Shot「っひぅ、っひぐ……、」
「よく頑張ったね、偉いよ。」
Shot「っも、やだぁ……、」
「よしよし。」
♢
何とか検査を終え、結果は陰性だった。薬だけ貰って、後は帰るだけだ。
Koji「しょった疲れて寝てしもたな。」
「だね、病院嫌いなのは分かってたけど、まさかあんなに嫌いだとは思ってなかった。」
Koji「まぁあの検査って病院によるよな〜痛い所もあるし、全然痛くない所もあるし。」
「風邪治ったらご褒美でもあげないと。」
Koji「そうしなぁ。」
そして数十分後、自宅へと着いた。
「今日はありがとう康二。」
Koji「全然!しょったにお大事にって言っといてなー。また何かあったら俺とか他のメンバーにも連絡してな!」
「うん、家帰ったらちゃんと手洗いしてね。」
Koji「舘さんもやで!」
「ありがとう。」
♢
……それから数日が経過した。
Shot「おはよ。」
「おはよう。体調もすっかり回復したね。」
あの後、薬のお陰かあんなにあった熱も引いてきて、食欲も戻ってきているようだ。
Shot「……涼太は、大丈夫なの?」
「俺?俺は全然大丈夫だよ。」
Shot「……良かった。」
「あれ、今日も素直で居てくれる日?」
Shot「……悪いかよ。」
「ぜーんぜん?嬉しいよ。」
Shot「……あり、がと……その、看病とか、色々。」
「ううん。当たり前の事をしただけだよ。」
Shot「……涼太も風邪引いた時、俺も涼太みたいにする。」
「うん、その時はよろしくね。」
Shot「分かった。」
「じゃあご飯にしよっか。」
Shot「今日ご飯なに?」
「今日はグラタン。」
Shot「よっしゃ。」
健康な翔太はもちろん大好きだけど、体調不良で甘々になる翔太も大好き。
そんな事言ったら怒られそうだから、秘密だけどね。