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6.全ての終わり
先生にうずくまりながら私はただ先生の話を聞いていた。
『宮原。今俺に言ったこと本当か?』
きっと先生は私が先生に好きって伝えたことに対して言っているのだろう。
『うん。でも困るよね。ごめんなさい。』
そうして先生から離れようとすると、先生が私を抱く力が強くなる。
『せんせ、?』
『おれな、逃げてたんだと思う。生徒に恋するなんてそんなことあるわけないと思って、異常なんだって思って。でも、今思ったよ。ただ好きになっただけなんだよな。おれ、宮原のことが好きだ。』
何を言っているのか分からなくなるくらい先生からの言葉は嬉しかった。
でも、、
『…私のお母さんは?』
この人はお母さんを選んだ。私じゃなかった。
『宮原のお母さんって宮原に似てるんだな。大きくなった宮原みたいで、もしかしたら宮原を忘れられるかもっておもったんだ。』
先生、ばかじゃん。
『ごめんな苦しめて、お父さんって立場にはなってしまうけど、ずっと一緒にこれからもいて欲しい。』
先生の言葉は嬉しいような、嬉しくないような。
でも、それでも私は先生と居たい。
『うん、一緒にいる。』
その言葉を告げた途端、先生に口ずけをされた。
『宮原と親と子の関係になったら出来なくなるからな笑』なんて言う先生見つめ私は
『ばか。』ということしか出来なかった。
でもこのお父さんとなら上手くやって行ける。そう感じたのは先生も同じだと思う。
叶わない関係になるけど、これからもずっとそばにいさせて下さい。
夜空に瞬く星は、私たちに光と希望を与えてくれた。