晶子:貴方に伝えときたいことがあるの
───5年前
医者:……この子達は、もしかすると『クローバー』かもしれません
晶子:クローバー?四葉のことでしょうか
医者:突然言われても分からないでしょう、『クローバー』とは、性別が無く、特別な力を持つ突然変異体の子供の呼び方です。四葉は、踏まれたり影に咲いたりしていると突然変異し、分裂するでしょう?つまり
この子達は元は一人だったんです
しかし『クローバー』という存在は幻と言われているほど貴重な人種なのです
こんな事は歴史上で初でしょう
晶子:……それって二つに分裂してしまった、てことですか?この子達は長く生きれないのですか?
医者:いえ、その逆です
『クローバー』は命の分裂、どんなに傷がつき、バラバラになってしまっても復活し、分裂体を作り出す事もできる
つまり不老不死の存在なのです
晶子:信じられない……そしたら、この子達は
医者:……世界中の人達が『クローバー』という常識に反した人種を求めるでしょう
晶子:私の子供は物じゃない!!!化け物の様な扱いをしないで!!!
医者:落ち着いてください、私はこの事を誰かに話すつもりも、国に捧げるつもりもありません
晶子:、………
医者:私は名誉にも金にも興味はない、私が大切なのは
患者の命と御家族の思い、その人の人生が壊れることが無いように守ることだけだ
医者:約束する、私は誰にもこの事を言わない
晶子:……分かりました、信じてみます
医者:ただ、一つ問題がありまして
『クローバー』を生んだ者は、1年も生きることが出来ず、衰弱してゆき、亡くなってしまうのです。
晶子:、そんな……
医者:……それでも、私ができるだけ長く命が繋がれるよう最大の手を尽くします。
貴方が、あの子達と居られるように
コメント
6件
お母さん……
良い医者で良かったねお母さん…
めっちゃ難しくて細かいことを作っているw。普通に見てて飽きない!!