「恋人ができた」と喜ぶ君の顔が咲いて
静かにしおれる 僕の心情さえ知らないで
勝者の背後で身を隠し涙落とす敗者
しょうがないと思うのに 腑に落ちぬ声を振り回した
全てを照らす光だって 誰もが笑顔になれるって
それを信じる僕になんて 救いは無かった
僕の涙すら知らないで 幸せになっていく君を
“ズルくてすごい”と嘆く
「裏切られた」と悲しぬ君が震えていたんだ
辛いよね?あの日の僕も同じ姿で泣いてんだ
奪い合う様に 欠けているものを埋める僕ら
欠けた部分から崩れていく 心も知らないで
平等じゃないこの世界が 俯く度影を落として
君の光を遮って 見えなくなりそう
暗がりに僕も佇んで ただ闇に目が慣れていって
君の姿が見えた
「あの人だけズルいよ、ねぇ。私だけ置いてってさ」
「皆ズルくてすごいよ、ねぇ。エゴだけ抱え込んでさ」
君とただ肩を寄せ合った
全てを照らす光だって 誰もが笑顔になれるって
それを信じる僕になんて 救いは無かった
それでも君と笑い合って 続く影の先をくぐって
そして開けた空仰いで ズルくてすごいと緩んだ顔を見せて
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