こんにちはミラです。
歴史的な猫の日だって友達に聞いて書くことにしました。
あと200年後まで猫が途絶えず残っていることを願います。
・・・あ、猫の日終わってんじゃん…
三途が🐾にゃんにゃん🐾猫化した⁈
【前編】
※蘭と竜胆は一緒に住んでいません。全然別のところに住んでいます。
ガヤガヤと騒がしい宴会場に目玉の飛び出るような金額の酒瓶が転がる。
超高級ホテル、和風特別宴会場、鞠色。鞠色なんてお洒落な名前までつくその部屋で、容赦なくどんちゃん騒ぎができる強者どもがいた…
「おいこっちゃーん、なーなーこっち向けヨォ〜。」
普段は透き通るように白い頬を真っ赤に染め上げて三途が九井の肩に腕を回す。
「やめろ…ん、あぁ⁈てっめどんだけ飲んだんだよ⁈ベロンベロンじゃねぇか!」
肩に乗せられた白皙の手を九井が無慈悲に払いのけるとわんわん三途が泣き出した。どうやら九井の言う通りベロンベロンに酔いまくっているらしい。
「うぅっ、こっこちゃんが、こっこちゃんが、うわぁぁぁぁぁぁん」
情緒不安定もいいところである。そして酔っ払いの被害に遭っているのは九井だけではなかった。
「はいなーに持ってんの!はいなーに持ってんの!」
「え、ちょ」
「あ、飲み足りないから持ってんの!」
「いや、別に俺は」
「はい、ドドスコスコスコ、ドドスコスコスコ、ドドスコスコスコ、はいイッキ〜!!」
ビールを持つ鶴蝶に蘭が絡んでいる。しかし蘭の顔は通常営業で、別段酔っているようには見えない。
「おい、竜胆。どうにかしてくれ…」
「あー。ごめん無理。それに兄貴ザルだから別に酔ってないと思うよ。」
「嘘だろ…」
驚きに目を見開く鶴蝶の視線の先には蘭がラッパ飲みした日本酒やら焼酎やらビールやらの空瓶がゴロゴロと転がっていた。今は楽しそうに真っ赤になった望月の頭に日本酒をぶっかけている。
(そういや蘭はこれが通常営業だったな…)
鶴蝶が遠い目をする。
そして、それとは正反対に竜胆は鶴蝶の横でちびちびとレモンサワーを飲んでいる。竜胆曰く滅茶苦茶お酒に弱いためホッピー一杯でもダメだとのこと、開始から殆ど飲んでいない為こちらもまだまだ酔っていない。
「竜胆ぉぉ〜、こっこちゃんが、こっこちゃんが意地悪する〜。」
鶴蝶と竜胆で二人気配を消すようにしてお酒を煽っていたら、突如九井にほっぽり出された三途が竜胆に絡み出した。
「うわっ」
「竜胆ぉ〜、うぐっ。ずびっ。」
「え、マジ泣きじゃん…おーよしよし、寂しかったなー(棒)」
涙で顔をべちょべちょにした三途に若干引きつつも正面切って抱きついてきた三途の背中をよしよしと摩ってやる。
「(鶴蝶ー、ヘルプ。)」
「(竜胆さっき助けてくれなかっただろ。)」
「(ごめんって、鶴蝶頼むよー。)」
ベロンベロンになった三途をあやしながら竜胆が鶴蝶と複雑なアイコンタクトを取り始める、と。その時。
くちゅ
「⁉️⁉️」
柔らかく暖かい何かが首元の上を滑る感覚に竜胆が身を震わせた。
「お。お、い。さん、ず。」
「へへ、竜胆あまーい。」
背筋を凍らせる竜胆を他所に、三途がヘラヘラと笑う。上気した頬に、涙で潤んだ瞳。ヘラヘラと笑う三途の顔を見ていると、竜胆の脳裏に先程の艶めかしい感触が蘇る。
ごくり、と。竜胆が喉を鳴らした。
「そこまでー!はいはい、春ちゃんいたずらしすぎ。」
「んぅ?らん?」
「っ⁈」
突如乱入してきた蘭によって、一気にその場に漂っていた一種異様な空気が霧散する。竜胆が夢から覚めたような顔をした。
「らん〜、おでね、うぁ、俺ぇ〜」
「あー、春ちゃん結構酔っちゃってるね。」
「あ、あぁ。そろそろお開きにしよう。えーと。」
同じく我に返った鶴蝶が、何故か慌てたように飲み会の終了を宣言する。
「りょーかーい。みんなー、もうお開きにするから潰れてるやつ回収してー。」
蘭が慣れたように全体へ声をかける。
「じゃ、春ちゃんは俺が貰ってくね。」
「え。」
「あにきっ」
「よいしょっと。」
ぱっぱと竜胆から三途を引き剥がし軽々と肩に担いでみせる。
「じゃーねー。」
鶴蝶と竜胆が止める間もなく、蘭は立ち去っていった。
「三途、終わったな…」
「あぁ…」
残された二人も、他の潰れた幹部を回収すべく腰を上げた。
前編 完
♡3000で続きます。
♡とコメント、特にコメントは作者のモチベーションに直結していますので是非沢山押して、沢山書いていってください!ストーリーの長さも私のやる気と比例していますので!
コメント
5件
続き楽しみに待ってます!
最高+最高=神✨!!!!