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CHIKA side
昨日より少し早めに家を出た
スタジオに着いたけど足音はあまり無くてまだ人は少ないみたい
(いるかな)
そんなことを考えながら扉を開ける
でも、’あの子’ がいない
いつもなら気にならないのに。
なのに今日は
扉が開く音がするたび視線向けてしまう
違う人
また違う人。
レッスン始まっても来ない
なんだか全然集中できない
「チカ今日なんかぼーっとしてない?」
CHIKA「いや、大丈夫です!」
遂には先生にまで心配される始末
飲み物取りに行こうと出口付近にある棚の方に歩く
ここまで聞こえてくる雨音は相当強い
その時、目の前の扉が開いた
そこにはびしょ濡れの彼女が立っていた
前髪は張りついていて 息は少し上がっていた
NAOKO 「……すみません、遅れました」
CHIKA「え、あ、よかった……」
ナオコちゃんは少し首を傾げる
「……?」
自分の口から出た言葉に気づいて焦る
CHIKA「いやっ、なんでもない!」
「一旦全体で休憩時間にしようかー!」
その一言でその場に流れてた音楽と靴が床に擦れる音は小さくなった
端で髪拭いてる彼女が気になって仕方ない
自分の荷物を漁ってタオルを手に取る
迷ったけど結局近づいて手渡す
CHIKA「あの、使う?」
少し驚いた顔をしてそれから小さく笑う
NAOKO「…チカちゃんって、お人好し」
レッスン終わり
NAOKO「明日も来る?」
タオルを返しながら今度は彼女から。
一瞬固まってから笑みが溢れた
CHIKA「もちろんいく!いきます!」
気の所為か少しだけ安心した顔を見せてくれた
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NAOKO side
電車の遅延で遅れて着くや否や’例の子’の優しさに触れた
差し出されたものは彼女と同じ甘い匂いがして心地が良い
昨夜の彼女も今日の彼女もなんも変わってなくてちょっとだけ安心した
ここに来てからは特に人に強く当られたり冷たくされたりが多かった気がしていたから。
チカちゃんは他の子と仲良く話している
ナオもそんな風に話せたらな
一人で上京してきて2年半が経つけど本当は孤独を感じていたのかもしれない
(今日は早く帰ろう)
荷物を持って今日は独りで帰った
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