リクエスト 台湾×日本 少しどろどろ。
台湾視点
みんな離れて行った。
みんな、僕のことを置いていかないよと嘘をついた。
自分がよく見られるために。
僕を守ろうとするふりをして、僕を認めるふりをして、
本当は自分の利益と評価しか見えていない。
みんなばれないようにこっそり僕から離れて、僕を見捨てていく。
そのみんなの中で、君は本当に美しかった。
どこかの誰かに言われるがままに、操られ、
それを正しいと思い込む君を、本当に美しいと感じた。
ただ同時に、本当に僕を見ていない君に嫌悪した。
誰にでも簡単に見せるその媚びた笑顔が、心底憎らしい。
君に認めてほしい。
君の全てが僕のものにならない限り、この欲は満たされないのだろうと感じた。
君を僕以外の全てから隔離して、僕のことだけを考えてくれるようにしたい。
たとえそれが恐怖だけでも構わない。
車で君を探しながらぐるぐるとまとまらない思考を巡らせる。
僕が必要な状況を作れば、君はきっと認めてくれるはずだ。
君はいつも決まった行動しかしないからすぐに見つけられた。
幸か不幸か君はいつも、僕が近くにいても気付いてはくれない。
車を停め、 僕は鈍器を持って君の後ろに立った。
頭を殴られ、君は短い悲鳴を上げてふらりと倒れる。
君が起き上がって来ないか確認し、少し血がついた鈍器を投げ捨てた。
まだ起きている君に睡眠薬を飲ませ、 君を車の後部座席に寝かす。
ロープで軽く手足を縛るが、抵抗せずに大人しく寝ている。
この異様な高揚感と心拍数は恋心からだろうか。
それとももう取り返しのつかないという恐怖心だろうか。
冷や汗を拭い運転席に腰をかけ家へ向かった。
五畳の布団を敷いただけの部屋で手足のロープを解き、 まだ寝ている君を眺める。
口元が緩み吊り上がるが、ここでは我慢しなくていい。
君の唇を親指で撫でたり頬を揉んだりしながら時間をつぶす。
君が目を覚ます頃には、もう日が暮れていた。
薬は飲ませなくてよかったかもしれない。
君は驚いたような、怯えたような顔で呟く。
『 台湾さん・・・?』
おかしなことを。僕は中華民国なのにね。
僕は口角を上げたまま君に話しかけた。
「やっと二人きりだね。」
君は離さない。
僕が向かうのが地獄なら、君も道連れにしてやる。
続
コメント
8件
あ ゛ー どえっち 。
うわ…最高すぎる……言葉の端々に知性というかセンスを感じる…… え、もし、よければリクいいですか?キ✕ガイご先祖様(主に鎌倉サマ)×クズ日さんで神隠し虐✕精神的束縛とかどうですかね?