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ピンポーン
応答無し。さすがの俺でも心配する。
瑞と緑はまだ来ていない。鍵も持ってないし、もちろん鍵があいてるわけでもなく、相手からの応答もない。
ぶっ倒れたのか?たく、普段から徹夜ばっかしてるから……なんて考えながらとりあえず他メンバーに連絡する。
藐 「 やっぱ無理か 〜 」
どうしようかと頭を悩ませる。
瑞 「 …… ばぁッ ! 」
藐 「 っ 、 わ ッッ 、 んだよ 、 びっくりしたじゃねぇか 。 」
瑞 「 ごめん ごめん w 中に入らへんの? 」
入れたらもう入っとるわ。鍵も何も応答もないねん。
藐 「 入れねぇからここにいんだわ 。 それぐらい考えろやぼけ 。 」
瑞 「 あ 〜 そっか そっか 、 って 、 ぼけは酷くない !? てか瑞 、 桃くんの鍵持ってんで ! 」
いや、はよ言えよ。こっちはわざわざ心配で走ってきたのに。なんやねんこいつ
少し愚痴が出そうになった口を閉ざして彼に「 はよ開けろ 」と言う。
瑞 「 はいよ 〜 」
ガチャガチャと鍵を回す瑞。ドアを開けるとカーテンも開けずに暗い部屋で換気もままなっていなかった。
藐 「 あいつどこにいんだ ? 」
部屋に入り、彼の姿を探す。
思っていたように苦しい顔をしながらベッドで倒れている桃がいた。
瑞 「 藐くん桃くんいた 〜 ? 」
藐 「 ん 、 ここ 。 」
部屋を換気しながら片付けてる瑞がこちらに来て「 うわ、しんどそうだね 」と一言言った。
藐 「 飯系は全部緑に頼んでるから俺らは部屋とかベッドとかやるぞ 。 」
瑞 「 りょうか 〜 」
するとちょうど緑がインターホンを鳴らした。
部屋に入れた後、軽く状況を説明してとりあえず熱を測ることになったため、桃を優しく起こす。
桃 「 ん …… あれ 、 なんで …… 」
寝ぼけた顔で困惑する桃。それを無視して彼の脇に体温計を差し込む。
藐 「 38.7 、 か …… そこそこあんな 。 」
まだ困惑している桃を置いて、お粥を作ってくれている緑に体温を言い、お粥を受け取る。
緑 「 お粥食べれそうになかったらゼリーとかあるから 、 その時は言ってね 」
軽く頷いて桃の部屋へと戻る。
そばに居た瑞が眠っている桃の頭を撫でていた。
藐 「 俺が食わすのちょっと嫌だから瑞食わせといてくんね ? 」
瑞は苦笑しながらも了承してくれた。
🦈
瑞 「 桃く〜ん 、 ! 起きれる ? 」
彼に負担のならないくらいの声で彼を起こす。
いつもなら起きれます〜と言う彼が何も言わない。相当辛いんだろう。
瑞 「 緑くんがお粥作ってくれたからちょっとだけでも食べない ? 無理だったらゼリーとかもあるし 。 薬飲むならちょっとは食べた方がいいから 、 」
藐くんが運んでくれたお粥と薬が乗ったトレーを見せる。
桃 「 ちょっとなら 、 」
その返答を聞いて少し笑顔を見せて、彼の体を起こす。
瑞 「 自分で食べれそう ? 」
桃 「 ちょっと 、 厳しいかもしれん 。 」
多分あーんしてほしいんやろな〜。
熱やしいいけどさ。
瑞 「 おっけー 。 はい 。 」
お粥の乗ったスプーンを口の前へ持っていく。
弱々しく口に入れる彼は今なら誰でも倒せるほどに弱っていた。
しばらく経って、少し残したもののお粥を食べ終えた桃は薬を飲んでまた眠った。
瑞 「 ふ 〜 。 とりあえずお皿持ってくか 〜 」
立ち上がると同時に緑くんが部屋に入ってきた。
緑 「 瑞ちゃんありがとうね 。 桃ヾはどう ? 」
瑞 「 一旦は大丈夫やと思う ! あとは安静にしてれば治るやろ 〜 。 桃くんやしな ! 」
緑 「 ふふ 、 笑 確かにねぇ 」
「 あとは任せるわ〜 」と、瑞は台所へ洗い物をしに行った。
🍵
辛そうだなぁ、いつも頑張ってるからねぇ……たまには休むのも大事だからねぇ。
こんな事を考えながら桃ヾを見つめる。
緑 「 あんまりいると移っちゃうねぇ 、 笑 」
桃ヾの負担にもなっちゃうし、俺は帰ろうかなと部屋を後にした。
後日
桃 「 本っっっっっ当にごめん 。 」
通話越しにメンバー全員に謝罪を述べる。
あの日の記憶はあまりないが、藐と瑞と緑は看病してくれたらしいし、黈と赫は来ては無いけど心配するメッセージを送ってくれていた。
そのおかげで元気になった。
藐 「 感謝しろよ 〜 」
瑞 「 瑞がご飯食べさせたんやからな !? 」
緑 「 、 笑笑 そんな謝らなくていいからねぇ 」
黈 「 元気になって良かった ! 」
赫 「 今度からは無理すんなよまじで 。 」
桃 「 ん 〜 もうっ 、 みんな大好き 〜〜〜〜 ! 」
この後藐と赫と瑞に暴言を吐かれ、聖人組には苦笑されたのはまた別の話。
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