その日は特別寒かった。
鷺「寒っみぃなァ、こんな日にゃ風呂が一番だぜェ…」
私は橘 鷺
確か中3?の家族無しでドのつく山の中で住んでる女だ。ちなみに近くに人は居ない。こんな口調でも女だ。なぁんかよぉ…性格とかが悪ぃとか、素行が悪ぃとかどっかの人間共がほざいてやがったがあんな喋り方してるだけで優しいぞ。自分で言うのもなんだが
さて、本題に入ろう。今朝チャイムが鳴り、出たところ謎の不審者がいてよぉ…そしたら突然、
五条「君誰か育てる気ない?」
はぁ?と思いましたよ皆さん。私もです。貴方だけじゃ無いです。
鷺「育てるって、誰を?餓鬼?」
五条「いんや?27歳の大人の男」
鷺「こらたまげた」
いやーあの、私、中3?なんですけど?育てたことないんすけど?
五条「育てるって言っても介護?かな」
鷺「は?障害者?どこが悪いん?」
五条「ん〜?脚と腕?」
鷺「ビッくらポンだぜ…車椅子かぁ…」
五条「いや、まだ脚は使えるよ。走るとか体術は無理だけど」
さて皆さん、私がそんな人間を介護できるでしょうか☆無理に決まってんだろうが。このど阿呆。
鷺「私に介護しろと?」
五条「いやー君、びっくりしたよ。鷺」
鷺「は?」
五条「君、どっかの金持ちのお嬢さんでしょ?まぁ僕もなんだけど。それで人間嫌いで不登校。というよりかは行ってない?それで家族無し。いやぁこんなちょうどいい子いたんだなって…びっくりしたよ☆」
鷺「はぁ…そ〜っすか好きにしてくださいよ。」
五条「マジ?やった」
鷺「どんな人間なんすか?」
五条「名前は夏油傑。異様な程に人間嫌いでぇ前髪変でぇ右腕無い☆」
鷺「へー」
五条「反応うっす」
鷺「いえ、…興味ないだけなんで」
五条「気が合いそうだなぁ…ま、…介護しててよ☆あ、ちょっとまって、持ってくる」
鷺「持ってくる…??どういう…?」
五条「おまたーこいつがそうだよ〜☆」
鷺「へぇ」
五条「ベッドない?」
鷺「ある。あっち」
五条「ありがとー☆」
これマジでたまげたよ。人持ってくるなんざ、嫌味かって思った。
鷺「…はぁ…」
興味が無い、唯それだけの事。人間なんて誰も信用なんざ出来ねぇ。信じれんのは自分だけだ。
五条「んじゃ!バイバーイ☆」
鷺「あーはいはいさよならさよなら。」
鷺「さて、どーすっかな」
こんな巨大だとは思わなかった…ウッソでしょこの人介護しろってこと?
鷺「…あ?血の匂い?」
この人からは所々血の匂いがすると思った。それもとんでもなく。
鷺「…犯罪者…?ゥ゙わ゙…タチわっる。」
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夏油Side
ふと目が覚めた。ここはどこだ?私は…悟に殺されてないのか…?
いや、…そんな情報はどうでもいい。ここがどこなのかを探らなければ。呪術高専か?それにしては普通すぎる。じゃぁ上層部の部屋?それも違う。
ここは一体…上半身だけ起き上がってぐるりと見渡した所、一人の小娘がいた。どうやら寝ているみたいだ。
こんな小娘は片手一つで殺せる。良かった。片手一つ残ってて。
私はこの小娘《猿》の首に手をかけた。その瞬間———–
鷺「あ、?」
小娘が起きた。少し予想外だったが殺せそうなのでそのまま殺そうとした。が、
鷺「おいおい、…まじかよww!!!」
鷺「アンタ、目覚めて開始早々人殺そうとするとかw!!」
鷺「アンタマジやべぇなぁ!!ウケるわ!!!」
この口調で女か?まるで高専時代の悟じゃないか。
夏油「生憎、君等みたいな猿に構ってる暇はないんだ。」
鷺「猿、?あぁ、俺のことか!!いゃぁしかしまいったぜぇ!!俺程じゃないがこんなに人間嫌いとは!!」
今自分のことを俺って言ったか?益々悟だ。それに「俺程じゃないが人間嫌い」?彼女もそうなのだろうか。可哀想に。猿共が嫌いなのに自分も猿だとは。なんと無様な。
鷺「アンタ気に入ったぜ!引き取って正解だな。」
引き取る?私を?誰から…?………思い付くのは悟だけだ。
夏油「お前は誰だ。」
少女は答える
鷺「あー?俺?あぁ、私か。すまん、興奮し過ぎたわ、私 橘 鷺 中3の家族無し。人間嫌い。死んでくれ。」
夏油「……私も少し興奮したようだ、済まない。」
思ってない事を口に出す。
鷺「へぇ、めっちゃ思ってないこと言うじゃん。」
夏油「ッ〜?!」
鷺「気づかないとでも思ったかァ?人間ってのはな、目とか手振りとか動きで分かんだよ。あー…どいつもこいつも嘘ばっかり言いやがって。これだから人間は嫌いなんだ。」
夏油「…単刀直入に言おう、私は君がとても嫌いだ。ここはどこなんだ?」
鷺「へぇへぇそうですかァ。私もだ。ちなみにここ山。」
夏油「山、ねぇ…」
鷺「あぁ、…人もいないしスーパーも無い。買うんだったら街に降りるしか無い。あっ、この島は結構魚捕れるよ。」
夏油「は?島?」
鷺「?…島だか。」
夏油「嘘だろ?!ここの島の名前何だ!!」
鷺「は?待て待てそんな事も知らずにきたのかよ。ここはな、善ノ島っちゅーちいせぇ島だ。多分だァれも知らねぇよ」
夏油「人は?!…」
鷺「いるわ。」
夏油傑は絶句した。何故こんな所に居なくてはならないのかを。
夏油「はぁ…何故私がこんな目に…」
鷺「アンタが悪ぃ事したんだろ?」
夏油「そうだが…」
鷺「ほらなやっぱり犯罪者だ 」
夏油「は?どこまで知っているんだ君は」
鷺「あー…人間嫌いと腕と脚が障害なのと名前?」
夏油「……」
鷺「取り敢えず風呂行ってこいや。血ィ臭くてたまんねぇんだよ。」
夏油「そうかい。生憎私はその場所を知らないな。」
夏油は「はて…そんなに血の匂いがするかな…?」と結構お茶目に考えていた。
鷺「風呂まで一緒かよ…最悪…あ、…迷うから迷ったら私に言えよな。」
夏油「君に言われなくてもそうするよ。」
鷺「あぁそうかいそうかい。」
鷺「付いてこい」
夏油「君はいちいち煩いね、私がそんな阿呆に見えるかい?」
鷺「えー…?見える。」
夏油「この猿が…」
鷺「人類皆元猿ですよ。貴方も猿で私も猿ですw馬鹿ですねw」
夏油「(・д・)チッ…そうだな、私が元気になった暁には君を一番に殺してやる」
鷺「そぉ〜ですか。一生治んないと思うけどな。」
夏油「っていうかここが風呂場かい?」
鷺「…なんか文句あんのか?」
夏油「いや?君が居なければこの景色は絶景だったろうにと思っていただけだよ。」
鷺「あっそ。お前温泉好き?」
夏油「好きだが何か?」
鷺「へー…んじゃお前にはこっちだ。」
夏油「こっちにきて何かある…の…か…」
夏油「…凄いな…」
鷺「だろ?お前にはこっちがお似合いだ、こっちに入ってろ。」
夏油「よく分かってるじゃないか猿の癖に」
鷺「そりゃありがとさん。」
夏油「褒めてなんかいやしないよ。」
鷺「あっそ。はよ入れ。血ィクセェ」
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鷺Side
鷺「いやぁしっかし、癖の強ェ人だ。」
一体何人殺めたのやら、と考えながら食事の準備に掛かる。
最後の飯の準備に掛かっていたら急に突然後ろから首を絞められてぶん投げられた。
鷺「いってぇなァ…おい…」
夏油「ハッ…、とんだ間抜け面だ。」
鷺「うっせぇなァ、目覚めてからずっと猿みてェにキーキー喚きやがって。うるせぇんだよ静かにしてろ。」
夏油「は?お前等猿共は人間ですら無いのに私達が猿?笑わせるなよ。」
鷺「あーはいはい猿で悪ゥござんすねェ!!」
夏油「猿は死んでたらいいんだよ。地面に這いつくばって私達を崇めてろ。」
鷺「お前宗教の人?キッショ。それしかやる方法なかったのかよww」
夏油「(・д・)チッ」
鷺「大体お前が言ってるその猿ってなんだよ。私らのことか?何がちげーんだよ。」
夏油「視えてるか視えてないかだよ。この子猿が。」
鷺「はぁ〜?お前何?幽霊でも見えてんの?」
夏油「君達には死んでも見えないだろうね」
鷺「お前一つ何か言わないと死ぬ病気にでもかかってんのかァ?」
夏油「かかってなんか居ないさ。君達だろ?病気にかかっているのは」
鷺「あーはいはいそうですかァ。もーいいわ。お前これ食ってろ。」
夏油「残念だったな。君がせっかく作ったこれも食べられない。君が犬食いしてろ。」
鷺「はァ〜?この世の大半の飯その猿が作ってますけどォ〜?どうやって喰ってきたんすかァ〜??」
夏油「覚えてるわけ無いだろ」
鷺「残念でしたねェ〜私拒食症なんで食べても吐くんですゥー」
夏油「あぁそうかい吐きながら食べてを繰り返して行けば大丈夫だろう?」
鷺「いや無理。シンプルに無理。マジで食べられない。お前等には分かんないだろーな。この辛さが。」
鷺「空腹になってもちょっとしか喰えないんだぜ?ホントに。あーそうだな。例えると…お茶碗半分?」
夏油「すっくな。それでどうやって生きていったんだい?あ、もしかして生きる為に仕方なく食べてったのかい?安心しろ君達は生きたら害獣になるから食べなくてもいいよ。」
鷺「うっぜー…もーいーや。明日食べよ。お前何が喰えるの?」
夏油「猿が手を付けたものは食べない。」
鷺「へー…此処猿しかいねェよ?あ、暫く魚になっかもな…おい…お前。」
夏油「名前すらもロクに言えないのか?」
鷺「アレルギーねーの?」
夏油「無いが?」
鷺「あー良かった。いつかお前の猿克服の為にも食べさせないといけねーからな。」
夏油「は?食べさせる?」
鷺「?…だってオメェ右腕ねーじゃん。どーやって喰うの?」
夏油「………」
鷺「そこまで考えてなかったん?嘘ォ…」
夏油「今日は何日だ。」
鷺「今日?12月26日」
夏油「…だ」
鷺「あ?」
夏油「腕がなくなったのは昨日だ。」
鷺「あーらま…びっくり。なりたてかよ。包帯巻かねぇといけねぇな。」
夏油「巻くほどの腕は無い。」
鷺「は?肩迄すり減ってんの?やっば。大丈夫か?」
夏油「こんな犯罪者でも心配するのか?阿呆だな。」
鷺「逆に心配しねーの?薄情だな。」
夏油「猿共に心配する余地は無い。」
鷺「へーへーそーですかァ」
夏油「ウザ…」
鷺「お、やァっと人間らしいとこ出たなァ…」
夏油「は?人間らしい?」
鷺「お前、優等生ぶって「ウザイー」とか「阿呆ー」とか、遠回しにしか言わないじゃん。」
夏油「相手を直接傷付けずに言うのが一番だろう?」
鷺「こんな人間でもかァ?」
夏油「…まぁ…そうだな。…」
鷺「まだそんな心あんだな。てっきりねェかとォ!!www」
夏油「君はないのか?まぁ人じゃないしそうか。」
鷺「ホントにうぜェな。」
夏油「キレ症か?猿でもなるんだな。」
鷺「あ?そんな診断されてねェよ。」
鷺「あ、待って。私が入院した時どうしよ。」
夏油「君入院するのか?猿の癖に?」
鷺「あーそうだよ。年に何回か入院すんだよ。お前も行くか?」
夏油「行きたくもないね。」
鷺「あっそ。とりま入院しなきゃ駄目なんだよ。」
夏油「なんでだい?」
鷺「拒食症治そうぜ的な感じで入院しなきゃなんねーんだよ。」
鷺「ほんとうぜー…」
夏油「そのままストレスで死ね」
鷺「おーおーひっでェな。私が死んだら誰がお前の介護やんだよ。」
夏油「親戚は?」
鷺「いねェよ?だァれもいねえ。」
夏油(マジか…)
鷺「おうマジだ。」
夏油「なんで分かるんだよ。」
鷺「さっき言ったろ?分かるって。」
夏油「嘘かと思ったよ。」
鷺「まぁな。」
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完
橘 鷺
灰色のパーカーに髪の毛を結んでなくて紺色のスカートはいてる感じ。凄く人間嫌い。夏油はギリ許せん。死ね。そのうち描く。
夏油 傑
呪詛ったら右腕と脚障害にされて泣く。赦してちょ。猿嫌い。死ね。だんだん心を開いてくが鷺が全く開いてくれないので大分ショック。鷺が自分を大切にしないので色々と世話を焼くつもり。母性爆発。そのうち描く。
おハム
最近生理で腹が痛い。頭痛い。気持ち悪い。学校行きたくない。ストレス。ストレスの5割は親で5割が学校。待ってやっぱ9割親で1割が人間だわ。
続きません☆
コメント
3件
わぁお...神作ッじゃあないか... 設定がめちゃくちゃ好きです!