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まさかの長官に呼び出されたんだが、、、これは予想外だけど好都合。
『甘雪、只今参りました』
中は四ノ宮功、乃木坂十蔵、伊丹啓司の3人のみ。
なるほどね。
「、、、来たか、甘雪隊員。そこに座ってくれ」
敬語外してもいいけどまぁ一応つけとくか。
『それでご用件とは』
「お前もわかっているだろう、、、なぜ保科副隊長に嘘をついた」
やっぱそのことだよねー、知ってた。
でも敬語で当たり障りのないよう説明すんのむずいんだよこれ、、、。
『、、、』
「、、、わかったからそんなめんどくさそうな顔をするな。はぁ、いつも通りに話そう」
よっし来たー!
『理由は簡単。直感と、あとは日比野カフカを信じたから』
「そんなことでか、、、?」
直感、つまりガチの勘と正史の知識。
それとカフカはここ、防衛隊に大切な人をいっぱい作っている。
あのお人好しの性格を考えると結構いけると思うんだけどなぁ。
『あぁ。んで?用件はそれだけじゃねぇだろ』
「、、、貴方は主戦力になったりと大事な役を担うのは避けていたはず。なぜわざわざ10号と戦った?」
まぁそうしたら正史の中枢に食い込んで歴史改変になっちゃうからね。
俺は正史を見守るだけだよ。
でも、あの時は違った。
『だって、そうしないと宗四郎が死ぬかもしれなかったから。亜白隊長が思ったより遅れて、焦ってめんどくさかったから俺が行った。ただそれだけだ』
「、、、」
全員疑いの目向けてくんのやめて?
いつもなら諦めてる乃木坂も軽く疑ってくるんだけど。
『、、、そんなに俺が私情で動くのがおかしいか?特に功と伊丹。視線がうぜぇ。、、、カフカはさ、有明行くの?』
「あぁ。その予定だ」
鳴海の戦い方とか宗四郎云々も色々見たいしカフカの護衛ってことで第1に滑り込めないかなーって思ったけどこの時点じゃカフカは処分予定だし後でいいや。
『、、、いや、言うのはやっぱもうちょっと後にするか』
「、、、どういうことだ」
『気にしなくていい、、、と言いたいところだけど知りたいなら言うよ?』
最悪私情でも俺が頼めばこの3人は許可してくれるだろうし。
「、、、言え」
『もうすぐ前から検討されてた移籍して育成する計画のやつで、第3の優秀なメンバーを他部隊へ移すだろ。そこで俺を第1に入れて欲しい。あそこの隊長を一度見てみたい。それに専用武器が似ているらしいからね、興味があってな』
同じ銃がついた刀剣だ。
カフカの実験にも付き合いたいしなるべく第1行きたいんだよねぇ。
「鳴海か。確かに、銃と刀剣だな。、、、霙さんのことだ、それだけではないんだろうが、、、まぁいい。そうなるよう手配しておこう」
『ありがとね。話はこれで終わり?』
「、、、」
なんで黙んの功。
「、、、功が久しぶりに貴方と手合わせをしたいらしい」
なるほど、そういうことか。
『代弁ありがと伊丹。俺は別にいいけど、、、場所あんの?素の身体能力とはいえある程度強度ないといけないし人の目もあるし』
俺の情報が極秘だし隊員なりたてが長官圧倒してたらまずいでしょ。
「それなら大丈夫だ。私専用の訓練室がある、そこで何戦かやってもらいたい」
1戦じゃないんか、別にいいけどさ。
『わかった。日にち決まったら連絡ちょうだい。じゃ、またね〜 』
「あぁ」
さて、情報収集でもしとくか。
「相変わらず軽いな」
おい聞こえてんぞ伊丹!
「そういう方だろう、霙さんは」
なんか酷くない?
乃木坂それフォローになってないよ。
「ここは私達3人しかいない、ああいう軽さこそ心を開いているという証拠だろう」
まぁ、、、うん。
功の言葉はギリフォローと受け取るね!
でも全員俺の態度軽いと思ってる???
実際そうだけど。
『、、、本当にその怪我で行くんですか、、、?全然治ってないでしょ』
隊服の下包帯まみれじゃん。
まだ動くと痛いはずなのに、、、。
「そうやけど、、、カフカを有明に移送するんや。副隊長不在とかダメやろ」
『無茶はしないでくださいよ。結構死にかけだったんですから』
速攻で医療班に連れてってもらって正解だったわ。
「わかっとるって。初任務の後死にかけの身体で筋トレしてたやつに言われとうない」
『う゛っ、、、だって暇だったんですもん。身体動かさなきゃなまりますし』
結果バレて医者にめっちゃ怒られたけど。
「ほら、移動するで。僕は亜白隊長についてくから、早よ行き」
『了』
全員整列して、来るのを待つ。
本当は宗四郎に人形つけて中の会話聞きたかったけどこの前人形通して情報を仕入れすぎて熱出してドクターストップならぬ薬研ストップが入ったからなぁ。
一応つけてはいるけどそこから見たり聞いたりすることはしないでいる。
、、、にしてもくっら。
思ったより空気暗いな?この中で俺だけ頭ん中賑やかなの嫌なんだけど???
あ、扉開いたってことは、、、カフカが来たな。
「同行する警備部隊、準備完了しています」
、、、ガチで誰も喋んないじゃん。
レノって凄いわ、この空気をぶち破って喋るんだからさ。
しかも私語だよ?ガチで凄いわ。
ねぇ帰っていい?
お家帰って宗四郎に癒されたいんだけど。
「先輩!戻ってくるって、信じてますから」
「ぇ?」
おい伊丹、 これでレノを罰するなら許さんからな、、、と視線で睨んどこう。
少し間があったが軽く頷いたし罰したらチョークスリーパーかますからな。
「第3部隊、敬礼!」
、、、カフカ、ぶっちゃけ有明でのやつはお前の精神がかかってる。
あれに関して俺は調整しに入れないから、上手く正史へ行くかどうか俺もわからん。
頼んだぞ。
「保科副隊長どういうつもりだ」
「上官の、亜白隊長に対してです」
な?伊丹わかってるよな?
さっきもあったし察しろよ?
「、そうだな。怪獣に敬礼など、あってはならんことだ」
よしナイスだ。
「、、、はい」
!伊丹のあの手、、、。
『で、さっきハンドサインで話があると言われて来たんだけどどうした?伊丹』
「詳しい日程は未定だが有明りんかい基地で長官自ら怪獣8号の見聞に行くそうだ。見にくるか?」
あぁ、あれか〜。
鳴海見たいし行くか。
『、、、うん。後で教えて』
「わかった」
さーてと、こっから数日は演技に徹しないとな。
しばらくシリアスだし、早くシリアルになってくんないかなぁ。
っしゃあ!
薬研が人形通すの許可してくれたからまたばら撒いて情報収集だー!
(、、、大将。前みたいに大量の情報を脳に送って負担かけまくったらたらまたストップかけるからな?期間延ばされたくなけりゃあ加減ってのを覚えろ)
それは困る!
第1、第3、本部、怪獣9号、宗四郎、亜白隊長、レノ、カフカ以外は外しとくか。
(それでも結構な負担がかかってるんだ。時々脳を休ませてやれ)
はーい。
(本当にわかってんのか、、、)
わかってるって。
あ、宗四郎と斑鳩小隊長。
ってことはあの会話、、、!
(大将)
ん?どしたの?
(、、、いや、無茶はするなよ。この前心肺停止しかけたって聞いて本丸が混乱に陥ったんだからな。本霊も焦って、バグが大量発生した)
ほんとごめんって、、、。
まさか心肺停止するとは思わなくてさぁ、、、。
あの後本丸に帰って無事を伝えたし、肉体は死んでも魂はなくなんないから安心してって。
(そういうことじゃないんだが、、、はぁー。まぁいい。頑張ってな)
うん、薬研も頑張ってね。
「副隊長!廃車撤去作業、完了しました」
「あぁ、ご苦労さん」
「、、、日比野、どうなりますかね」
「、、、。 戻ってきてもらわんと困る。あいつ、僕と戦ってた時手抜いてたんや。舐め腐って」
まぁ手抜いてあの結果だから悔しいよね。
「はい。そうですね」
「今度は本気でやってもらうでぇ」
もうそろそろ移籍の時期だ。
その前にカフカの暴走もあるし第1に手加減がバレないように調整頑張らなきゃだ。
こりゃあしばらく大変かもなぁ〜。
ある日亜白隊長に呼び出された。
いつもの4人もいるし移籍の話だろうな。
真面目な顔して必要な時だけ喋れば後は脳死してても大丈夫そうか。
というかさっき伊丹から今日功がカフカと会うって来たし色々と大変なんだが。
扉の前に着いたけど、、、だーれも動かねぇ。
ん?なんで俺の方見るの。
え、俺が扉叩くの?
まぁいいけどさ、、、。
「入れ」
『失礼します』
「今回君達を呼んだのは他部隊への移籍についてだ」
「他部隊に移籍!?」
「一時的な処置だがな。此度の怪獣災害で立川は基地としての機能を75%失った。よって、新人育成機関の役割を果たせないと判断したのだ。9号に続き今回の10号と大怪獣が続いているが上はこの流れに1つの疑念を抱いている」
あ、8号は触れないんだ。
あいつ9.8というやばいフォルティチュードしてるけど。
「一連の群発型大災害ではないかと」
「あんなのがまだ続くってことですか!」
「それだけじゃない。同時多発する可能性もある」
「「「「っ、、、」」」」
『、、、』
うん、ガチで同時多発するよ。
一気に識別怪獣増えたりするもん、一応倒せるけど相当強いし。
「我々は備えなければならない、鍵は君達だ。全部隊の特に優秀な新人を部隊の垣根を超えて育成する」
まぁ、、、部隊によっては仲悪いところもあるしちょっといざこざはあったりするけどね。
「それで、、、我々が」
「優秀だってよ、、、!」
「8号のせいですか」
「どういうことだ」
「上は日比野カフカと親しかった隊員をバラバラにして監視するつもりなんじゃないですか」
「っ、亜白隊長!もしそうなら俺はそんな命令、、、!」
「待て。君達が同期を想う気持ちは尊いがこれの計画は以前から検討されていたものだ。日比野カフカは関係ない」
「事情はわかりました。しかし、いきなり他の部隊に行けと言われても、、、」
「そうだぜ。俺は第3部隊に、あんたに憧れて、、、」
「やります」
「えっ?お前わかってんのか、俺達バラバラになるってことなんだぞ!もうちょっと考えてから答えろよ、、、!」
「やります」
「っ、、、」
うーん、、、俺は異物でもあるしここでどう動こうか。
一応レノ側についた方がいいのかな。
『、、、俺もやります。ここは結構壊れてしまったし、その計画の理由にも納得できますから』
「霙まで、、、!」
「、、、話はこれで以上だ。下がってもらって構わない」
『失礼しました』
この後は功vsカフカの戦いがあるし有明行こーっと。
あれ、神楽木?
「、、、なんで了承したんだ?」
『いつも通り直感だよ、その方がいいってね』
「そうか」
表情がわかんないから何考えてっかわかんねー。
まぁいいや。
早めに行かなきゃ間に合わんかもだし。
有明来たけど、あ!キコルだ!
『やっほー、キコルちゃんも来てたんだ』
「霙、、、!?あんたも呼ばれて?」
本当は頼んでだけどまぁ些事か。
『うん。それじゃ行こっか』
「、、、えぇ」
まぁ血縁関係じゃないのになんで無関係の俺がいるのか謎だよね〜。
それに俺が背負ってる縦長のバッグも気になるみたいだし。
ちなみにこの中身は俺の専用武器が入ってるよ☆
「、、、来たか」
あ、そっか。
乃木坂もいたっけ。
『甘雪、四ノ宮、只今参りました』
「カフカ、、、」
、、、いや部屋広くねー?
この後戦うとはいえ明らかに広すぎでしょ。
あ、功が入っていった。
「まさか、長官自ら行くとはな」
「重要なことほど自分でやらないと気が済まんのだよあの男は」
カフカがなんか訴えてる、、、けど聞こえねぇなぁ。
広いしガラスがあるし当たり前だろうけど。
〈拘束を解除しろ〉
「!?」
「しかし、相手は怪獣8号。あまりに危険です、、、! 」
〈誰に言っている〉
「っ」
〈奴が本当に大怪獣クラスならこんなものは簡単に壊せる。大人しく座っているのは奴の意思でしかない〉
『フォルティチュードは9.8。下手したらちょっと力むだけでも壊せるよ』
というかいつのまにか銃構えてるし。
「日比野カフカ!」
カフカ部分変身調整できるようになってきたね。
最初の頃なんて気を抜いたら全身なってたのに。
にしても腹素手で抉るって、、、。
『容赦ねぇな〜』ボソッ
「パパ、、、」
「FS-1002ロック解除。使用許可申請クリア」
チッこっからじゃあのケースのパスワード見れねぇか。
「神経リンク、クリア」
「ドライバー及び怪獣2号細胞との同調、オールクリア」
「FS-1002、起動完了」
〈怪獣8号の処理を開始する〉
そろそろあれ出しとくか。
「「っ」」
「ちょっ、なんてもん持ち込んでんのよ!?それあんたの専用武器じゃ、、、!」
『念の為、、、ね。大丈夫、人に向けないから!』
「そういう話じゃないのだけど、、、」
「、、、次からは許可を取って持ち込むように」
『了』
ってわー、初っ端からほんと容赦しないね。
速攻でカフカの左腕吹っ飛んでるんだけど。
さらに追撃して天井突っ込んだし。
「カフカ!」
「健在だな。かつて、防衛隊史上最強と謳われた男」
やっば、双方速すぎてなんか輪っかの雲みたいなのできてるんだけど。
あれか、俺が本気の状態で軽く振った時に出る衝撃波みたいなもんか?
だとしてもカフカが壁にいるとはいえ壁バカスカ打ち込まないであげて?
下手すりゃ壊れるから。
お、よく功の弾避けたね。
てか殴りの威力やばいよね。
2号+功だからとんでもない威力してんだよなぁ。
「怪獣2号。1972年札幌市を壊滅寸前まで追い込んだ識別番号付与2番目の個体だ。凄まじい破壊力と息絶える寸前まで屈しない気位の高さを持つ大怪獣だった。その2号をベースに作られたスーツとアームをこの世で唯一乗りこなしたのが君の父上、四ノ宮功だ」
やっぱさっきから四肢を狙ってやってんなー。
左腕+両足吹っ飛ばされたし暴走が始まんぞー。
「日比野カフカー!」
、、、さて、こっからうまく修正力が働いて原作通りになってくれるとありがたいんだが。
「よかった。、、、?」
顔の髑髏が割れ、身体は軽く巨大化。
そういえば10号も巨大化してたし似たような状態なのかな。
「グォォォォォォ! 」
「っ!?」
『るっさ』ボソッ
窓ガラス割れたけど後でそこから中に入るしいいや。
「やめて!あんたは人間でしょ、日比野カフカー!!」
『、、、カフカ、!』
ガチで俺調整いけないから頑張って、、、!
『うっわ、身体千切れんぞ、、、』
復元体力使うのに、、、本能で動いてっからなぁ。
てかタコ殴りじゃん
「パパっ!」
軽傷に見えるけど身体ん中が結構中傷。
本当に2号のシールドなけりゃ死んでたよ。
「ソニックブームによる打撃範囲の拡張。2号が多用した攻撃方法だな」
「嘘だろ、!最硬度のシェルターが、、、!」
「第2層が破壊しただけだ!理論上、フォルティチュード10.0まで耐えうる」
10.0はもう測定不能なんだよ。
カフカ進化したら10.0超えるからサクッと破壊できそう。
「多少の被害は当然だ。時を超えて2体の識別怪獣2号と8号が激突しているのだからな」
功も功で8号と殴り合えるって相当やばいんだよな。
まぁ俺に勝てたことは1度もないけど。
「しかし妙だな。殺すなら人間形態の時に、最初の攻撃で仕留めておけばよかったのだ。それなのに功は敢えて8号に負荷をかけて試しているように見える。なんのつもりか知らんが」
「っ!」
そんなに見られても俺はなんも知らんよ。
本人に聞いたわけじゃないからね。
あ、功の腹抉られた。
『っ、、、』
「いかん!8号の強度が功の想定を越え始めたぞ」
怪獣の力を手に入れたとて身体は人間、流石に限界がある。
功が掴まれて壁に叩きつけられてもよく鳴海待機してるよね。
というか完全に8号遊んでね、、、?
だって握って床に叩きつけるってそうじゃん、握り潰すか食えばいいものを。
それか、カフカを試してるか。
「っ!!」
『、、、』
一応鯉口切っとこ。
「「!」」
ぶっちゃけどうなるかわからんし、強いていうなら直感はセーフだと言ってる。
「怪獣なんかに負けてんじゃないわよ!バカカフカぁ!!」
ふと思ったんだけど功が殴られる寸前まで鳴海が待機してたのってなんでなんだろ。
今は1号の武器使ってないから電気信号なんて見えなくて拳がどこ向かうかなんてわかんないのに。
功に対する信頼かなぁ?
『、、、まぁいっか』ボソッ
こっからは最悪カフカを殺さなきゃいけないし身体に力入れてすぐ動けるようにしとこー。
『っ、、、ふぅ』
!正史通りに進んだか!
「っ」
てかカフカ血出過ぎ。
出血多量で死ぬかもだぞ。
「お、ごほっ。ぉ、俺は、、、俺は怪獣8号じゃない、、、!日比野カフカだ」
倒れた。
下降りるか。
「あっ、ちょ」
ガラス?んなもんサイレントにぶち破るよ。
着地も気配消して中の奴らにはバレないようにっと。
必要はないけど一応鳴海の刃止めるか。
「っ」
『、、、』
「武器を納めろ、鳴海、甘雪」
「、、、はぁ」
『、了』
鳴海が武器を納めない限り俺も納めんぞってガン見してたら納めたので俺も納刀する。
「一向に援護の合図を送らないから、そのまま死ぬつもりかと思いましたよ」
「馬鹿を言うな。想定以上だったのは認めるがな。医療班、すぐに8号を収容しろ。核が損傷している可能性がある」
お前も結構重傷だぞ?
「で、こいつを、、、どうするつもりです?」
「、、、」
「というかこいつはなんですか」
こいつて、まぁ表向きの立場的に当たり前だけどさ。
『ただカフカに刃を向けられそうだったんで止めただけですよ』
完全に作り笑顔すぎる満面の笑みだが俺はこれを崩さんぞ。
「、、、甘雪隊員は上に居たはずだが?」
『嫌な予感がしたので静かに降りただけですってば』
「いつのまにかガラスが、、、チッ」
おっとそんなに睨まないでくださいよ鳴海隊長〜。
「はぁ、甘雪隊員は戻れ」
『了』
、、、いや俺がただの隊員だったら上まで戻れないぞ?
まぁ俺はただの隊員じゃないからスーツ無しでも壁掛け上がって上に戻れるけどね。
「、、、あんた今スーツ着てないはずよね?」
『?そうだよ』
「、、、」
なんでそんな化け物を見るような目で見るの〜?
『うーん、その目酷くない?』
「いや流石にこれは、、、ねぇ」
乃木坂と伊丹はもう俺の強さっぷりに慣れてるからノーリアクションだね。
『それでは、俺達はこれで』
「あぁ」
さてと、俺はもう立川に帰ろ。
ちょっとハラハラしたし今夜本丸にも帰って癒されようかな。
『、、、“日比野カフカ処分保留”。よし、ちゃんと正史通りに進んでるね。第1に行く日も近いし、頑張ろー! 』
(よかったですね、日比野さん)
あ、小此木ちゃんの声!
ってことは宗四郎につけてた人形からか。
(けどこれからが大変や)
(え?)
(防衛隊に怪獣がおるってことがもし外部に知れたら)
(それは、、、極秘扱いの運用で)
(いつかはバレるもんや。上かてそれくらい覚悟してる)
(それじゃあ、、、)
(日比野カフカは誰が見ても納得できるくらいの結果を出さなあかんってことや。これからはこれまで以上に大変になるで)
移籍云々も大怪獣云々も色々あるからね。
運というか些細なズレでも正史から外れる状態がずっと続く。
こりゃあしばらくはうちの子達も“半並行世界”にも来てもらわないと。
俺らの世界の正史を守るためにもここの正史を守らなければならない。
『そのために、俺が来たんだから』
『子支。こっちは大丈夫そう。レキシューの大規模攻撃は10号との戦いのみ、ちょくちょく邪魔が入るけど支障はないよ』
「そうか。今度俺らもそっちへ行く」
『おっけー。待ってる』
「あぁ、そっちも頑張れよ。“天気”」