『君に触れる』のsm視点です
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sm視点
今日はワイテハウスに誰よりも早く着いてしまった。着いてから気づいたのだが、予定時間を1時間も間違えていた。とはいえ帰るのも非常にめんどくさいので、ソファに座ってTwitterを巡回する。しかし、疲れが溜まっていたのもあったのか、俺はすぐに眠りに落ちてしまった。
ふと自分の左頬に熱が広がる。
「…ん」
頭がぽわぽわしていて、何がどうなっているのか全く想像できない。
ただ心地良さだけを感じる。
なんだこれは…。
熱の正体分からず、ただその熱を追いかける。
「…フフッ」
ん…?
だんだん頭が冴えてきて、脳が状況を理解し始める。
この熱の正体は人の体温で、今かすかにきんときの笑い声が聞こえた。
俺は今、きんときに撫でられているのか…?
混乱が発生し、何が何だか分からなくなる。
これは夢か…?
しばらくすると、頬からスっと手が離れていき、熱を感じなくなった。そして、肩に少しの力がかかってきて、誰かが俺にもたれかかってきたのだと分かる。
チャンスだと思い、恐る恐る少しだけ目を開ける。誰なのかハッキリさせておきたい。
うっすらと見える目の隙間には、きんときが映った。こいつはきんときに違いない。
疑惑が確信に変わった。きんときは先程まで俺の頬を撫でていた。
なぜ?どうして?どういうこと?
どっちにしろ混乱でしかない。まだ夢のほうが良かった。
きんときが…?
なかむとかぶるーくとかならまだ分かるんだが、きんときはそういうことを冗談でしてくるやつじゃないだろ。
じゃあなぜ…?
ぐるぐる思考がまわる。なぜ?なぜ?なぜ?
ずっとごちゃごちゃ考えていたら、ほかのメンバーたちの声がしてきた。肩に触れていた感触がなくなった、と思ったらきんときに肩を叩かれ起こされる。
「スマイル、スマイル。起きなよ、もうみんな揃ってるよ。」
「…..ん、あぁ…。俺…寝てたか…。」
「ぐっすりだったぞ。」「笑笑」
俺はその後の雑談や撮影、全くの記憶が無い。
きんときの様子はいつもと変わらないし、俺への態度もいつもと一緒だ。
夢だったのか…?いやそんなわけは…。
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