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ゾロがそう聞くと、三人のうちの一人が待っていましたと言わんばかりに話し始めた。






「それだっ!!よく聞いてくれやした!!」



「あの女っ!!」



「そうあの女が全て悪いっ!!!」



「しかもかわいいんだけっこう!!」





最後に余計なことを言った人がお仲間に殴られている間に、一人が"あの女"の話をしだした。





「ありゃあ、おれ達が商船を襲った帰りの事でした」





遭難者たちの話によれば、たくさんの宝を手に入れご機嫌だった三人はこの大海原に小さな船を見つけた。

その船にはあの女ことオレンジ髪のかわいい女の子がぐったり倒れていたのだと。


そして彼女は言った。




水を一杯とたった一欠片のパンが欲しい。自分は遭難してしまい、あなた達に会えたのが夢のようだと。




お金ならいくらでもあると言い指さした宝箱に釣られ、三人は女の小舟に乗り込みその隙に、演技をやめてニコリと笑いながら自分たちのお宝を含めた船を盗まれてしまったらしい。


しかもその女は天候の知識に詳しいらしく、丁度操られたかのようにスコールに襲われ船は転覆したと。


ちなみに女が持っていた宝箱はもちろん空だった。





その話を聞いたゾロとエマは楽しそうに笑った。






「天候まで操るのか…海を知り尽くしてるなその女。航海士になってくれねェかな」



『女の子…!友達になってくれるかな』



「ふ、なれるんじゃねェか?」



『?うん、がんばる』






エマが今にも花が周りをまいそうな笑顔でそう言うと、ゾロは微笑むように笑いながらエマの頭を撫でた。君もう甘々じゃないか。

まあエマはいきなりの事に困惑しているようだったが。


というのもこのエマ、フーシャ村では物心ついた時から年齢の近い子とはルフィとしか話した事はなく、それからはコルボ山という山で育てられたので女の子の友達はできたことがないのである。


しかも歳の近い子ともなると、嬉しくなるのも分かるだろう。






「あいつは絶対探し出してブッ殺す!!」



「それより宝をまずどうする」



「そうだぜ、このまま帰ったらバギー船長に……!!」



「そのバギーってのは誰なんだ…!?」



『なんか聞いたことあるよその名前…どこだっけ』






焦ったように話す三人にゾロはさらなる疑問をぶつける。






「おれ達の海賊船の頭ですよ。"道化のバギー"を知らねェんで?


"悪魔の実シリーズ"のある実を食った男でね、恐ろしい人なんだ!!」






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