テラーノベル
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「チッ」
(木口くんって舌打ちすることあるんだ)
いい所を邪魔されて内心とてもイラついている木口と違い、辻は変なことを呑気に考えていた。
「ちょっと見てくるからこの物陰にいといて、ついでにこれ着といて」
「へ?あっうん///」
木口はキスしたあとだからか、怖いくらいとろんとしてる顔を隠させるように自分の着ていたブレザーを辻の顔にかけ、物陰に辻をいさせた。
「はいはい、なんですかー?ってお前かよ」
「お前辻となんかしてただろ、水原が探していた」
「ふーん…?」
ノックの主は管田だった。聞いたところによると、水原は急に辻がいなくなってメールもしてみたが未読スルーされていたため怖くて大丈夫かと探していたそうだ。
「でもさ…お前、本人から聞いたのか?」
「あぁ、聞いたぞ」
「お前が聞いたのは
盗聴器越しだろ?」
「あぁ、そうだが?」
実は管田はあまりにも水原が可愛かったため、2人がトイレに行ってる間にファンクラブの目を掻い潜って登校カバンの中にGPSと盗聴器を仕掛けていた。しかも、管田はこれを一種の愛情表現と考えているため、何も悪いとは感じていないらしい。
「はぁ…でもつまり、玖羽くんは今帰る人いないってことだから一緒に帰ったらどうだ?」
「 ! それもそうだな!じゃあな!」
「ちゃんとバレないようにしなよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方水原は…
「辻くん、遅いなぁ。メールも見てないみたいだし」
「水原」
「うわァ!管田くん///どうしたの?」
「一緒に帰らないか?」
「えっ…///あっでも理汰が…」
「辻ならさっき、木口と一緒にいた。作業したいから先に帰っていいそうだ」
「そうなんだ…!ありがとう管田くん!」
純粋無垢なその笑顔に管田は一瞬何も考えられなくなった。そして水原自身は木口と辻が一緒にいれたことの喜びと同時に、自分自身も大好きな管田といれて喜んでいる状況だった。
「じゃあ一緒に帰る…?」
「あぁ、行こう」
「パアァ うん!」
(水原可愛いな、可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い、今すぐにでも襲いたい、)
(相変わらず管田くんはかっこいいな…///なんで僕なんかと帰ろうって言ってくれたんだろ…)
二人とも各々色々考えていながら帰路に着くと後ろから女の子の声がした。
「管田くんーー♡♡♡」
「げっ」
「どうしたの?管田くん?」
「すまないが少し我慢してくれ、俺の家すぐそこだから」
「へ?」
女の子の事を一瞬見た瞬間管田は水原のことをお姫様抱っこしながら、自分の家に走っていった。水原も一瞬女の子がいたのが見えたがその時もなぜ自分が優先されているのか分からなかった。
「よし、ここが俺の家だ。ついでと言ってはなんだが休んでいってくれ」
「あっえっと…うん///ありがとうなんだけど、下ろしてくれない?////」
「無理だ」
そんな解答が帰ってくるとは思わなかったのでびっくりしている間に家の鍵が開けられ管田の部屋と思われる部屋に入った。
(わぁ〜✨️✨️やっぱり管田くんの家は整頓されてるな)
「飲み物を取ってくる。待っておいてくれ」
「うん、ありがとう。なにか手伝おうか?」
「いや大丈夫だ」
そう言って管田は部屋を出た(一応逃げられないために外側から鍵を閉めた)
(一瞬ガチャって音したけど気のせいだよね?にしても綺麗だな…あれなんだろ)
水原はタンスの後ろになにか貼ってあることに気づいた。少しどけてみると…
「あっえっ????」
壁一面に貼られた自分の写真を見た瞬間これは逃げた方がいいかもしれないと思った。だってその中には自分の授業中の姿、行事をしている姿、登下校している姿、家に1度も招いたこともないのに家で寝ている写真もあった。
ガチャ
「あっあぁ」
「…」
「く、管田くん?これ何?」
「見ての通り水原のコレクションだよ。全部可愛いよな」
壁一面の写真を見て愛おしそうにしている管田とは逆に、顔面蒼白な水原はカバンを持って帰ろうとした。
「何してるんだ?」
「あっぁあの、よ用事、思い出して、帰ろうかなって…」
「残念だが、君はこの後何も無いはずだぞ」
「えっ…?」
手を掴まれた状態で、水原は自分は今逃げれないと感じた。そして水原をベットに押し倒した管田は大変満足そうな顔をしながら水原の頭を撫でた。
「あぁ、やっと手に入った」
「く、管田、くん?」
「なあ、俺と付き合ってくれ、水原」
「ほへ?」
突然の告白にびっくりしてはいたが何故か状況反射的に水原は大きく頷いた。
「あぁ、良かった。まあでも断られたら、手に入れられるまで捕まえておくつもりだったけど」
「管田くん、僕のこと好きなの…?」
「好きだが?」
「でも、じゃああれは?」
「好きな物は写真に収める普通だろ」
水原は管田の言っているのかいよいよ分からなくなってきた。一方管田は変なことをまた考えているとすぐに分かり、とりあえずキスをした。
「あ、の…///く、くだ、た、ンフ」
「可愛いな」
「へ?あっ、し、舌が…///」
プハァ
「美味しかった」
「へ?」
見事に堪能した管田はどこか満足気だった。
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まる。