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ruruha
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「今日は目上の方に対する基本的な作法の復習をしましょう」
先生のその一言で授業が始まった。
「では、私を王様と見てはじめのご挨拶をしましょう。」
王様への礼儀作法。
これは前行った内容。
家でもたくさん指導を受けたし自信がある。
「でははじめは…ヴェロニカ・グランディール!前へ」
「はい。」
なるべく優雅に歩く。
ドレスを踏まないよう少し手でつまんで、足の小指まで最新の注意を払って、神経を研ぎ澄ませて、
教卓の前についたら跪く
「お初にお目にかかります。」
堂々と一言一言はっきりと声を出す。
「顔をあげよ。」
王様(先生)がそう言ってから顔を上げる
そして優しく微笑みながら
「グランディール家の長女、ヴェロニカと申します。今日は会えるのを非常に楽しみにしておりました。」
「合格」
簡潔に先生は言った。
「ありがとう存じます。」
自分の席に帰るとこまでも先生には見られる。
なるべく優雅に見えるように気品を出せるように。
席についた途端安心感でいっぱいになった。
「では次…ノエル・グランディール。」
「は、はい!」
果たしてノエルは大丈夫だろうか?
この授業で上手くできるか、できないか、
それすらも付け入る隙になるだろう。
ノエルが上手くできなかったとき、もし私が敵対関係の貴族だったならばノエルよりも完璧にこなして王の側近の座を奪う。
そんなことを考えることだって簡単だ。
だからこの授業は完璧にこなす必要がある。
ノエルは、気品を忘れずに、でも少し早く教卓へと移動した。
ノエルは跪き、胸の前に両手を重ねる。
「お初にお目にかかります。」
珍しく声も震えていない。
みんなの前で発表したりすることは苦手なのに。
ノエルも危機意識を持っているのかな?
「顔をあげよ」
さっきと同じことを先生は言った。
「グランディール家の長男、ノエルと申します。今日は会えるのを非常に楽しみにしておりました!」
「合格」
相変わらずの簡潔さで先生は言った。
「ありがとう存じます」
声に少し安心が漏れていた。
安心するのはまだ早いでしょう!
そう怒りたい気持ちを抑え、ドキドキしながら席に戻るノエルを見ていた
幸い、コケたりするようなミスもなく、普通に戻ることができていた。
「では次に…ハルネ・フェシュピタル」
「はい」
コメント
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拝読しました。第2話、作法の授業という題材ながら、ヴェロニカの内側にある緊張感と策略的な思考がよく描かれていて興味深いです。彼女が「もし敵対関係の貴族だったなら」と想定しながらノエルの出来を評価するくだり、立場上の葛藤がにじみ出ていて巧いなと。ノエルの「安心が漏れた声」に内心で叱咤する姉の視線もキャラクターの深みを増しています。作法の所作ひとつにここまでの心情を込められる構成、世界観の整合性も感じます。次に登場するハルネという生徒、どのような役割なのか気になりますね。