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校舎の奥、巨大化した「顔剥ぎの集合体」が咆哮を上げる。 カネキが赫子で斬りかかるが、鏡の力を持つ敵は攻撃を反射し、決定打を与えられない。
「……無策で突っ込むなと言っただろ。脳まで筋肉、いや、触手でできているのか?」 神くんが、冷たい瞳で戦場を俯瞰する。その姿はまさに、舞台の裏で全てを操るアクアそのもの。 彼は煙草の代わりに、葵が持たせたキャンディを噛み砕き、冷徹に指示を飛ばした。
「玲亜、右だ。鏡の屈折を利用して奴の視界を焼け。葵、お前は鳥になって上から風を送れ。雨は降っていないが、羽ばたきの風圧で十分だ」
神くんの指揮により、敵の動きが止まる。 「カネキくん、そこだ。……何をしてる? 自分の力が怖いのか? 悲劇の主人公を気取るのは勝手だが、今はその醜い力(※最高にカッコいいと思ってる)で、さっさと奴を喰らえ。汚い仕事は君にお似合いだ」
毒を吐きながらも、カネキが最も輝くタイミングを完璧に計算して提示する神くん。 カネキは一瞬、神くんの冷酷なまでに冴え渡った瞳に圧倒されながらも、その言葉通りに敵の核を貫いた。
巨大怪異が霧散し、静寂が戻る。 そこへ、凄まじい足音と共に、バケツと雑巾を持った男が現れた。
「……おい。誰がここをこれほど汚せと言った」 弐番・リヴァイ先生だ。 彼はカネキの赫子から飛び散った血(のようなもの)を見て、額に青筋を立てている。
「神、貴様……また『外部の塵』を連れ込みやがって。この学校に不法投棄は認めん。……おい、そこの白髪の小僧。今すぐここを掃除しろ。さもなくば削ぐぞ」
カネキとリヴァイの視線がぶつかり、火花が散る。 一触即発の空気。 神くんはそれを横目に、「アクア」らしい冷めた声で言った。
「よせよリヴァイ。その『塵』は俺の獲物……いや、俺が今査定中の素材だ。……それより葵、掃除を手伝え。鳥に戻る前に、な」
放課後。 屋上で一人、火のついていない煙草を咥えながら、神くんは沈む夕日を眺める。 「……金木研。……最悪だ。近くで見ると、想像以上にアイツ……俺の計画を狂わせるな」
冷徹な仮面の裏で、神くんの心臓はまだ、推しと会話した興奮でうるさく鳴り続けていた。
鈴木灰音🐬🥞
#東京グール