テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
甘え下手
【Attention】
skfn より 紫赤 / nmmn / BL / R18匂わせ表現
1作目、ド初心者です
上記ご理解できる方のみお楽しみください꒰≥ ≤⑅꒱
赤(おろおろ
部屋の反対側でおろおろしながら俺を見つめるのは俺の恋人・なつだ 。
あいつは重度の甘えたがりのくせに甘え下手 。
俺に構って欲しい時は 、いつも部屋の端っこでそわそわしている 。
そんな彼を今すぐ抱きしめたい衝動を必死に抑え 、俺は知らないフリして話しかける 。
紫「 あれ 、なつなにしてんの?探し物? 」
赤「 ぁぇ? いや …なんでもない 」
紫「 そう? 」
なんでもないわけないのに 。
声をかけられても言い出せない彼がとにかくかわいい 。
スマホに目を移して連絡を返すフリをする 。
こうなるとなつは「誰と連絡してんの?」という典型的なセリフの代わりに口をぱくぱくさせる 。
赤「 …ぁ 」
案の定 、話しかけたいけどできない 、とでも言うような仕草をはじめた 。
なつの気持ちを考えるなら今すぐに構うべきだし 、俺だっていちゃいちゃしたいのが本音 。
でも甘え下手ななつを見るのが楽しくて愛しくて 。
悪戯してしまう俺は悪いやつだ 。
意味もなくスマホを眺めながらなつの様子を伺う 。
そろそろ限界かもな 。
俺もだけど 。
紫「 なつ 」
赤「 ん!? な 、なにいるま 」
紫「 こっちおいで 」
赤(っ!!
声をかけると明らかに目が輝いたなつ 。
顔に出やすいかわいーやつ 。
手を広げると嬉しいそうに近づいてきて 、俺の膝の上に着地した 。
赤「 んふ 」
紫「 ほんと 、俺の膝の上好きだよな(笑 」
赤「 俺だけの定位置だから 」
そういってにやーっと笑顔を向けてくる 。
どれだけ可愛いを振り撒けば気が済むのやら 。
ふと 、なつが俺の胸元に頭をぐりぐり押しつけてきた 。
応えるように頭を撫でる 。
紫「 なつは甘えんぼだなー(笑 」
赤「 なっ!? ちげーし(目逸 」
紫「 ふ〜ん? 」
此奴は自分が耳まで真っ赤なことに気づいてないのだろうか 。
言動の全てがかわいくて 、本心を言えば今すぐにでも食べてしまいたい 。
でもせっかくなら恋人からのお誘いがほしい 、というのが恋をした生き物の生態なのだ 。
紫「 じゃあもう寝よっか?
今日も忙しかったし疲れてるだろ?」
赤「 …ぇ 」
お願いしないとこのまま寝るしかない状況 。
なつにとっては負けられない戦いが幕を開ける 。
無論 、どうせこの後なつの理想のままになるのだが 。
赤「 …やだ 、寝ない 」
紫「 そう?
んー 、なんかゲームでもする? 」
赤「 それもしないっ 」
紫「 じゃあどーする? 」
赤「 えと… 」
必死に俺の行動を止めるなつに申し訳なさを感じつつも 、なつの言葉をわくわくしながら待つ 。
そして彼は一度呼吸を挟んでから言った 。
赤「 ちゅーして 、? 」
口をきゅっとして紅い瞳を揺らしながら上目遣いでみつめてくる 。
成人男性とは思えぬかわいさと 、必死に絞り出したであろう短い言葉にとびきりの幸せを感じた 。
紫(ちゅっ
赤「 んっ!? // 」
軽いリップ音が部屋に響く 。
俺が何も言わずにキスしたからか驚くなつに何度も唇を重ねる 。
何回目かのキスから少し息が漏れるようになって 、一度キスを止めて見るとなつの顔が赤く染まっていた 。
お揃いのシャンプーでさらさらの髪を撫でながら 、俺は瞳同士を近づける 。
赤「 いるま意地悪しすぎ 」
紫「 ばれてたか(笑 」
赤「 俺が甘えられないことわかってからかってるでしょ…/ 」
紫「 それはどうだろーな 」
なつの言葉が素直ということは 、今夜シたいということ 。
俺も息を整えてなつを抱く手に少しだけ力を入れた 。
なつもそれに合わせてまた呼吸を置く 。
ほんの数秒の無言だが俺にとっては理性を抑える最後のポイントであり 、俺らにとって1番幸せな時間が始まる瞬間である 。
じっと見つめ合う 。
するとなつが俺の服の袖をつかみながら口を開いた 。
赤「 ね 、えっちしよ 」
紫「 やっと言ってくれたな 」
なつの言葉を合図に 、腕の中の彼を姫抱きして寝室の扉に向かう 。
運ばれている間も顔を真っ赤にしながら俺をじっと見つめるなつ 。
俺はとにかくこの甘え下手が愛おしくてたまらないらしい 。
ベッドになつをおろすなり 、俺はもう一度唇を重ねた 。
コメント
2件
💬失礼します†❤︎ えほんと凄くすきですꌩ ̫ ꌩ あと書き方とかも上手すぎて尊敬ですノωㅜ 赫さん甘え下手とかもタイプすぎて…茈さんも意地悪しちゃうの大好きです🚰·̫🚰♡