この作品はいかがでしたか?
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コメント
6件
⚠︎ オリキャラ 男夢主
⚠︎ 原作改造
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要(かなめ)side
「ちゃんと帳の外まで送り届けるから。」
それからはあっという間だった。憂太がリカという特級呪霊を呼んで、この場所に取り憑いていた全ての呪霊を消した。
…忘れてた、あいつ特級呪術師だったな。
あぁ、頭が痛い。辺りに放っていた呪力は憂太が動きやすいように消して取り込んだため、さっきよりは楽になったが、それで怪我が治るわけでもない。
……そろそろヤバい、落ちる。でも今落ちてしまうと憂太が泣き叫ぶだろうから、安心できない。
俺が油断してたばかりに、あいつを辛い気持ちにさせてしまった。
周りを把握する力に関しては、俺がしっかりしてないといけないのに。生憎、憂太が大怪我をするという最悪の場合は避けられた。
それだけでも良しとしよう。
横になりながら空を見上げていると、帳が溶けていった。呪霊が完全にいなくなったんだろう。
すると帳の外から誰かがやってきた。意識を保つだけにもギリギリだった俺は、誰かは確認できなかったが、憂太が安心したような表情をしたのを見てもう大丈夫だと確信した。
そして、勢いよく落ちた。
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憂太side
『…!』
壊れかけている帳を潜って入ってくる人物を見つけ、酷く安堵する。
要くんにもう大丈夫だと伝えようとそっちを見た。
『…え、』
が、要くんはすでに眠っていた。
『要くん…?』
先程よりは声量を小さくして、声を掛ける。だが返事が返ってくることはない。
どうしようと、不安な気持ちばかりが募っていく。
『…あ、救急車…っ、』
「憂太。」
いきなり肩を掴まれて、向きを変えられた。
『…っ』
『五条、先生…』
「……」
先生は静かに、寝ている要くんを見つめた。
『…っ、先生、!どうしよう、!要くんが、』
「大丈夫。寝てるだけだから。」
『…え、?』
「呪力を回復してるんだよ。」
「いつもより使いすぎたみたいだね、」
“ 寝てるだけ ” と聞いて、膝から崩れ落ちた。良かった。
『…っ、僕のせいで、!要くんが死んじゃったらどうしようって、!』
五条先生は崩れ落ちた僕と同じ目線になって言った。
「…大丈夫。要はそんな弱くないよ。」
『…グスッあ“…っ』
本当に良かった、と思った。きっとこれから先、ここまで安心できることにはそうそう出会えない、そう感じるほど、
怖かった。
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要side
額にひんやりとした感触を感じて、目が覚めた。
「お、大丈夫か〜、要。」
『……パンダ、』
パンダの後ろにあるのは、見慣れた天井。寮か。
「あ、お前憂太に謝ってこいよ?」
すげぇ心配してた、泣き叫ぶほどな。と少し笑いながら言われた。
予想どうりすぎて、ちょっとだけ後悔する。
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柔らかい風が吹き抜ける廊下を歩く。
“ まだ安静にしとかないと、貧血で倒れるぞ。”
憂太に謝りに行けって言ったのパンダじゃねぇか…。パンダを少し恨みながらも、自分に責任があるのは自覚していたため、包帯のついた重い頭を引きずって、教室に向かった。
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ヨロシク。
憂太が可愛い。