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戦いが終わった後、三人は地面に崩れ落ちたまま、つきを見上げた。
「つきさん…どうして私たちを助けてくれるの?」
萌香が尋ねると、つきは空を見上げながら答えた。
「私もかつて、神様に助けられた人間だから。…あんたたちを見捨てるほど冷たくはなれない。」
つきの声には一瞬だけ温かみが宿り、彼女の短気で塩対応な態度の裏に隠れた優しさが垣間見えた。
「もうこんなところに用はないだろう?」
つきが言うと、彼女の手のひらから眩い光が放たれた。その光に包まれると、萌香たちは一瞬で別の場所に転送された。
目を開けると、そこは東京の街並みだった。人々が行き交う賑やかな街に立っている自分たちに気づき、三人は茫然としていた。
「…帰ってきた…?」
いさなが呟き、萌香とみりんも言葉にならない表情で頷いた。