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297
yozakura🌸
58
久しぶりのナイア
○登場人物
・星喰左手
・皇千ト
・星喰右手
⚠️注意⚠️
よく分からない文章
久しぶりすぎて口調が分からない!
「…はッ」
最悪。というのに相応しい目覚めだった。
汗で張り付く前髪も服も、布団から出た爪先が冷たくて仕方ないのも、全てが気持ち悪い。
なにか悪夢を見たのだと思う。でもその内容は思い出せない。否、思い出したくない。思い出そうとすると臓器を全部ひっくり返したような吐き気に襲われて仕方ないのだ。
「あ〜゛…だる」
カーテンから盛れる陽射しが目を刺して、腕で顔を覆い隠した。柔軟剤の香りがする。
まるでプリンセスアニメに出てくるような小鳥のさえずりを右から左に聞き流し、思考停止する。朝というだけで気分が下がるのに、こんな目覚めだなんて考えることを辞めないと息をしていられない。
自分の息だけがあった部屋に控えめな足音が聞こえてくる。それはどんどん近づいてきて…
「左手君、起きてる?」
「…起きてなーい」
「起きてるじゃん!入るよ」
俺より先に起きるなんて珍しい…いや、俺が遅いんだった。なんて思いながら千トを部屋に入れてやる。
「左手君がこんな時間まで起きてこないの珍しいね」
「今何時」
「10時だよ」
昨日寝た時間から6時間しか経っていない。しかもその6時間は悪夢ときた。
「やってらんねぇ…」
「?」
溢れ出てしまった言葉は幸い聞こえていなかったみたいだ。聞かれていたらまた千トの尋問が始まる。それこそ本当にやってらんねぇ。
「今日の朝飯なに?」
「あ!そうだ!そうそう!今日ねパンケーキなんだよっ!!一緒に食べたいから起こしに来たんだ」
「あ?待ってたのかよ?」
「そうだよ!でも来ないから…」
パンケーキを思い出して一気にテンションが上がり、千トの空腹の体は最後のエネルギーを使い切ったようだった。
ぐぅ…
「…あ」
「……ぶはっ!」
「ちょっと左手君!笑わないでよ!左手君待ってたからなっちゃったのに!」
「勝手に待ってたくせに人のせいにすんなって…ま、いいや早くいこーぜ。そろそろ兄貴に怒られそう」
「それはそうだけど…」
歩きずらいくらいにピッタリとくっついてくる我らが探偵に呆れが止まらないと共に、もうさっきまで最悪だった気分がどこかに消し飛んでしまった。
「随分と遅かったですね、おはようございます」
「おは〜、フルーツ乗ってんじゃーん最高」
「ね、早く食べよう!!」
「そんなに焦らなくてもパンケーキは逃げませんよ」
「いやぁ?千トのだけ足が生えて逃げちまうかもよ?」
「そんなことあるわけないでしょ!ほら2人とも!」
少し冷えた空気にのって、運ばれてくる甘い香り。骨の髄まで染み込んでいた悪夢がその香りに塗り替えられていくのを感じる。
「せーの!」
「「「いただきます」」」
ナイトアウル、お前らさ。そろそろ救われれば????
という気持ちでいっぱいです😣
久しぶりにナイアかけてハッピー!😍
コメント
4件
可愛いッ…最高だ…。わんちゃん千トくん気づいてて…? そんなわけ無いか、笑←失礼
悪夢から始まった朝が、千トの明るい声とパンケーキの甘い香りでふわっとほぐれていく流れがとても心地よかったです。左手の「やってらんねぇ」という投げやりな口調と、それにぴったりくっついてくる千トの距離感が絶妙で、この3人の空気感にほっとしました。悪夢の後味を優しく塗り替えてくれる一話。ナイトアウル、本当にそろそろ救われてほしいですね。久しぶりのナイア、読めてよかったです。