性行為⚠️
モブ潔、下ネタ
暴言、暴力etc.が含みます
ご注意ください
物凄く長いです
私の性癖が新たに追加されたためBANANAFISHパロを追加させてもらいます
BANANAFISHパロと言ってもアッシュの過去等をにさせて貰う感じです
何時間だっただろうか
もう2時間はたった気がする
もしくは30分かも
「んー、休憩挟んでも回復スピード落ちるね…仮説だけど死にはしないけど代償がある説、もしくは傷は治るけどスタミナは人間よりも人一倍治るのが遅いのか説…僕的には代償説かなぁ」
「はっ、…っ」
「ねぇどう思う?君自身的には代償とか分かる?例えば呼吸がしずらくなったとかさ? 」
耳が痛いな、耳鳴りが凄い
頭痛も激しくなってくばかりだ
今頃皆は何をやってるのか、もしくは捨てられたか…捨てるなら初めから
「ねぇ、聞いてる?…おーい…答える気ない?あはは」
奴はあちこち歩き回りながら語りかけてくる
「あ、そうだそうだ君について興味があったから過去になにかあるんじゃないかと少々漁ってみたんだ」
何かを言ったかと思えば資料を取り出して俺にヒラヒラと見せびらかせてきた
「いやーびっくりしたよ、まさか本当にモルモットだとは思わなかった」
は?
いや待て、モルモット?俺が?
記憶なんてないぞ?!
「記憶なんてない…って思ってる?そりゃ当たり前じゃん。てか、君性的虐待されてたんだねぇそりゃ記憶なくなるよねぇ」
此奴は何を言って…
「君は親を失った、その後3歳から10歳まで実験されてて担当医者にS○Xされてたんだよ」
「…じゃ、じゃあ今の家族は…?」
「偽物だよね」
「で、でも検査もしてて…!」
「いくらでも出来るよ、偽物の結果を出すなんて」
「なっ…」
頭が痛い…喉も痛い
全身が痛かった
「でさぁ考えたんだよね」
嫌な予感がする…
「心の傷は治るのかなって、ね?」
「は?治るのかって?治るわけないだろ!体は治ったって心は治らない!カサブタだってならないそんなものが治るだなんて笑わせるな!」
「そう怒らないでよ、それは普通の人間ならって話でしょ?でも君は違う君は人間じゃない」
『お前は人間じゃない!!この発情物が!!』
知らない記憶が頭から流れてくる
あぁ…痛い、ものすごく痛い
「大丈夫だよ、ただ小さい頃のようになっただけ」
いつの間にか奴の隣には知らないクソ野郎が息を荒らして向けられたことなんてないはずなのに向けられたことがあるような視線をこちらに向けてきた
「よぉ、世一くん?」
「紹介するよ今から君のことを可愛がってくれる○○さん」
さいっあくだ…ふざけんじゃない
恐怖で体は震えるし動揺なんて隠せない
「そう怖がるなよ、聞いたぜ?経験豊かななんだろ?期待値上がるぜ」
「来、るな…」
そんな言葉を放ってもこのクソ野郎は俺の服を捲って腰を撫でてきた
味わうように体を触られ死にたくなった
俺はこれを知ってる
この触り方もこの顔も手つきも汗張ってる体も全て
全て知っている
なんっつー時に思い出してしまったんだろう
嫌なのに感じてしまうし嫌なのに求めてしまう体が嫌いなのも知っている
この後のやり方も誘い方も相手を機嫌よくする言葉も知っている
「…変態」
「…ほぉ、さすが経験豊かな世一くん男を煽るの上手いなぁ」
あぁ、思ってた反応を返してきた
冷めた視線を送っても興奮するだけ
その後は大変だった
詳しくは言わないがしつこかったとだけ言おう
「どう?なんか変化ある?」
「…何も」
「おや?やけに素直だね…あ、もしかして記憶戻っちゃった?あちゃー最悪だね」
そんなこと思ってない癖に
「まぁ素直なのはやりやすいしいいかな」
このまま死んでしまいたい
汚い体がさらに汚くなった
体にはまだクソ野郎の体液が入ってる
気持ち悪い
もう諦めてしまおうか
なーんてな!俺がここで終わるなんて思うなよクソ野郎共が!
レイプされてる途中に色々と探ってたのさ!馬鹿め!
マジで良かったわ、まさか本当に治るとは思わなかった…すげぇ
扉は暗号式だった
番号は俺がレイプ中にやっていたのを見ていたので大丈夫
あとは此奴をどうにかして外にいる奴らは未来の俺に任せよう
「心は治ってなさそうだね…残念、次は毒でも行こうか」
注射器を俺に向けて歩いてくる奴の足目掛けてレイプ中に放たれた俺の足で蹴り上げた
「いっ…?!」
ドサドサっといううるさい騒音を立てながら顔面を床にぶつけたクソ野郎の頭目掛けて足を下ろした
「…やった?」
反応がないのでどうやら成功らしい
さっすが俺
「ん?」
…どうやら白い色の監視カメラがあったらしい
「…足に這いつくばっとけ変態野郎共」
カメラに向かって暴言を放った途端うるさいサイレンが響いた
「うっさ!」
マイペースにやっている暇はないらしい
出る前にクソ野郎が持ってた資料を小さく折ってズボンにしまった
「えーと番号は…」
よっしゃできた!
っと思ったら目の前には大男大人数
「…嬉しくない歓迎なんだけど」
銃を向けて警告発言をつげた途端奴は吹っ飛んだ
「遅くなった!潔!」
「黒名!」
「大丈夫か…ってなんだその乱れた服?!」
「え?あぁ…」
レイプ中の乱れた服治してなかったことを思い出した
「なんでもないよ」
「…詳しい話は後でしてもらうからな、一直線に進め!お前の仲間がいるはずだ!猛進猛進!」
「黒名は?!」
「やることがある、進め進め」
「…わかったありがとう!」
精一杯息を吸って走り出した
スタミナには自信なんてない
血を出しすぎたせいなのか視界が薄暗い
嫌、そんなこと考えるよりも走ることに集中しよう
そんな時に黒い物体とぶつかった
「あ?…お前あの不死身っていうガキか?」
「いっ…離せよ!」
胸ぐらを掴まれて息がしずらい
「さっき研究者共が話してたがお前経験あるんだって?」
「っ、だったらなんだよ」
「そう睨むなよ」
「だったらとっととその手を退けよ」
「口が悪ぃ、な!」
「うっ!…っ〜」
腹に向かって拳が降ってきたと思ったら頬を捕まれ強制的に上を向かされた
「っ…こんなガキに相手してもらうつもりなのか?とんだ物好きだな」
「調子に乗るなよ…このクソガキ!」
『ガキの癖に生意気な!あまり大人を舐めるんじゃねぇ!』
まーた過去の記憶が頭からスラスラと横切っていく
まるで過去が重すぎる主人公みたいだな
『いいか?お前は俺の所有物だとお前の小さい頭に刻め』
『お前はただ可愛く鳴けばいい』
これは子供に向ける言葉では無い
ましてやレイプなんて
「顔は可愛いくせに口は可愛くないんだな」
「そりゃどーも…」
あーその顔、嫌いな顔
この世で一番嫌いで憎くて死にたくなる顔
興奮で息を荒くして額から汗が滲み出すその顔
殴りたくなる
「そろそろ離してくんない?」
「本当は上のやつに持っていかなきゃなんだが勿体ねぇだろ、目の前の獲物を簡単に離すかよ」
「手だすんだ、こんなクソガキに?」
「クソガキを俺の手で膝をつかせるのが趣味なんだよ」
「悪趣味だなクソ野郎」
「その達者な口はいつまで持つのか楽しみだな?」
俺ってそんな襲ってやりたくなる顔してんのかな
やっぱ可愛いと襲いたくなるのか?
嬉しくねぇ
…やっぱダメだな、精神的に治ってるはずなのに全然あの気持ち悪さがまとわりついて離れない
ズボンに入ってくる手は汗ばんで気持ちが悪い
力は強いし股間の間に手足を入れてくる動作はどうしてもなれない
『大丈夫かよ…あ?ちょっ何泣いてんだよ!はぁっ?!…ぬぐっ…はぁほ、ほらこいよ、…なんか言えよ!』
何だこの記憶
ボロボロの子供…誰だ?
『…助けてやるよ、だから俺が強くなるまで待ってろクソガキ』
「!!…ねぇ」
「あ?」
「お前のいらねぇもんが無防備だぜ」
「は?…ぐふっ?!」
クソ野郎の物を思いっきり蹴ってやった
「はっ…はぁ…ざまぁねぇな」
「この…ガキが…!」
「ガキに見下ろされてる気分はどう?」
蹲ってる間に逃げた方が良いな
さっきのことが起こらないように走ってはいるが角は注意したり耳に全神経にしながら傾けたりと俺なりに頑張った
流石にあんな思いもうごめんだ
誰があんなこと自分から行くかよ
そんなのドMかド変態のどちらかだろ
「潔君!」
「!雪宮…」
「無事…とまでは行かないけど良かった、生きてて」
「死んでも生き返るからあれじゃない?」
「確かにね…でも良かった」
「…うん」
「あっちにみんながいると思う…まぁ全員とまでは行かないけど」
「…見捨てたのかと思ってた」
「え?」
「誰も来ないからさ」
「ちょっとてこづったんだよね、ここ結構警備高くてさすがの俺らレでもすぐにはできなかったよ 」
「そうなんだ…ありがとう」
「感謝を言われる資格はないよ」
「でも言わせてくれ」
「…優しいんだね」
「そんなことねぇよ…そうだ今何時?」
「今は…19時34分だけど」
「え、てことは1時間しかたってねぇってこと?!」
「まぁそうだね」
「3時間居た気分だった…」
「何かあったかはみんなの前で話してね」
「…わかってるよ」
ポケットを確認したがあの紙はなかったどこかに落としてしまったのだろうか…
それはやばいな…誰にも伝わらなきゃいいけど
「潔 世一」
圧がすごいなぁ
「あそこで起こったことを全て嘘なく話せ」
「全ては無理だけど、絵心の言う通り何回も死んで生き返ったりの繰り返し、モルモットにされた」
「具体的に」
「銃使われたり殴られたり…とか?」
「…そうか、他は?」
「特に何も」
今までの話にこれといった嘘は無い
全部ホントの話だ
ただプライベートにはいられるのは勘弁って話
「ここからは話せない」
「…わかった」
「困ったら頼れ、俺らはお前が思っているより弱くない」
やーっと開放されたー
まーじで疲れたー!
早く体を洗いたいってのに…
あんのクソ絵心が
「いーさーぎ!もー!きゅーにいなくなるからびっくりしたじゃん!」
「ぐえっ、蜂楽!苦しいっての!たったの1時間だろ!」
「1時間でもすごく長いんだから!」
「そんなもんなの…?とりあえず風呂入りたいから」
「おっ!俺も入ろーかな血生臭いんだよね」
聞きたくなかった…
「あーお断りしようかな」
「えー?なんでよー!」
「なんでも」
「潔のケチー」
「なんとでも言えー!」
気持ちわりぃ…
あいつの体液が垂れてくるのも鳥肌が止まらない
腰に手跡がついちゃってるし
「最悪」
あのクソ野郎の体液は体にないはずなのにあの粘りがあるようで堪らない
あの資料どうすっかなぁ…
どっかに落としてきたっぽいし
だとしても誰かに拾われて売られる可能性だってある
だからどうにかしてあの資料を見つけださなくてはならない
いつどこで落ちたかは分からないがあの施設の中ってことは確実
困る、滅茶苦茶困る
脅しだってできるし売ったら俺は社会に出れないだろう
サッカー選手なんてもってのほかだ
「どうしよう…」
「何が?」
「!凪…」
「何がどうしようなの?」
「嫌…ただサッカー選手になる夢が遠くなるなと思って」
「…諦めんの?」
「…は?」
「諦めんのかって聞いてんだけど」
「諦める訳ないだろ」
「だったら悩む必要なくない?」
「…だな、うんありがとう」
「…なんか変な気分」
「え?」
「人に感謝とか言われたこと記憶にないからさ」
「は?お前、親とかは…」
「あー、めんどくさい俺湯船浸かるから」
「あ、うん」
感謝言われたことないのか
どんな家庭環境なんだよ
凪side
腰に手跡があったな
どうしたんだろ…あの施設か?
……めんどくさいな
けど、心の奥底の沼が疼いてる
玲央は今出張だし、…考えんのめんどくさい
あーあ…………面倒くさ
潔side
見られたな…
これから色んなことが起こるだろう
今日みたいにモルモットになったり人身売買とかもしくはレイプとかも起こる
この世界じゃ人を殺すのは当たり前
場違いにも程があるだろ
今日はもう寝ようかな
ふかふかなベッドから自分を守って欲しくてに身を隠すように全身を包み込んだ
過去の記憶を思い出したからには今まで通りに生きるなんて無理な事だ
誰だって自分の嫌いなところはあるはずだ
重度のナルシストはどうなのかは知らないが…
そろそろ寝よう
こんな事を考えても未来が変わる訳では無い
ただ視野が広がるということは確実だろう
『大丈夫、俺がついてる』
君は誰?
『お前のことは俺が守るって言ってんだろ?』
誰なの
『行け!お前は自由だ!誰にも縛られずに生きる権利がお前にはある!』
『俺は大丈夫だ、こんな傷クソ喰らえだ』
なんで傷が?
『お前はよく泣くよな、クソ泣き虫め』
なんでお前も泣いてんの?
「…またあの子供だ」
ボロボロででも綺麗で美しい
特に目がいちばん綺麗だった
その綺麗な顔に傷をつけたのは多分俺のせいだろう
いつの記憶かは多分モルモットになってた小さい頃の時
俺はそいつの事を全く知らない
でも初めましてじゃない
その事だけはわかる
「おっはよーん!潔!」
「おはよぉー、蜂楽」
「あれ?潔朝弱かったっけー?」
「いーや、強い方だよ」
「…かもね!」
「なんだよその間」
「なんでもなーい」
「はぁ?別に教えてもいいじゃんか!」
「にゃはは、昨日と立場逆転だね!」
「いいから教えろってば!」
「きゃー!潔が俺の事襲ってくるー!」
「はぁ?!ちょっ!待てって!」
「おーいうるせぇぞ!」
「ちぎりん!助けてよー!潔が俺の体求めてんのー!」
「なっ!違うから!」
「えー?潔くん変態〜蜂楽が可哀想だろ〜?」
「なんでノリノリなんだよ!」
「おめぇら!うるっせぇぞ!」
「りんちゃんも煩いけどね」
「あ?」
全員うるせぇよ
「全員煩いだろ…」
「筋肉クーン!」
「その名前で呼ぶな!」
耳がキンキンする…
あー、楽しい
ずっと続いて欲しい、こんな時間がいつまでも続いて欲しい
ただ幸福はいつまでも続かないのがこの世の原理
いつこの幸福が壊れるかなんて時間の問題だ
でも今はこの幸福に身を起きたい
それがどれだけ危険だとしても俺はここにいたい
あの事件があってから2ヶ月が経過した
あんなこともあって色々問い詰められたり怒られたりしたけど決して無理強いはしなかった
それだけが俺にとってどれだけ救われたことか彼奴らは知らないだろう
そんな事より俺はあの子供の事や実験体にした施設が気になって仕方なかった
思い出したのは性的虐待をされていたってのと実験体にされていた少しの記憶あとは子供、それだけだ
全部を思い出したわけじゃないから見つけることは難しい
だからといって諦めるなんてことはしない
俺はそんなに頭がいい訳では無いから頭の回転なんて遅い方でアイツらみたいに素早く解決策を出せない
「ねぇ」
「え?」
あ、忘れてた人がいるんだった
「君今の状況わかってる?」
「いや…」
「はぁ…君は今誘拐されてんの」
あぁ、通りで今手足を縛られているのか
どーしよ、アイツらのせいでこんなこと慣れすぎて全然疑ってなかった
いつも手足縛って連行されることが多々あるからなぁ
「君これでも誘拐2回目だろ」
「ご最もです」
「…やけに静かだよね」
「まぁ2回目出し」
「2回目でなれる奴なんて相当いないよ」
適応能力だけは自信あるからな
「…僕は何時でもお前を殺せる、そんな事いくら君でも理解できるでしょ?」
「まぁ…」
「…やっぱ君面白くないね、恐怖がってるのが面白いのに」
「悪趣味…」
「自覚あるよ」
なんで悪趣味ばっかに誘拐されるんだろ
誘拐するやつは大体何かが狂ってるか
「…どうしたら君は怖がる?」
「自分の弱点を言うほど馬鹿じゃないんだけど」
「知ってるよ、逆にここで言うなら心配だよ」
心配してくれるんだな、誘拐犯なのに
「僕ね君を誘拐した施設の研究員なんだよね」
「…へぇ」
なんとアイツらの仲間だったとは
またモルモットにするつもりか?
「性的虐待されてるのは知ってるよ」
「まさかレイプでもするつもり?」
「まさか、僕にそんな趣味は無い」
「だろうね」
喋るのが好きなのか、べらべらと喋ってきやがる
「前にもされてたっぽいけどあまり効果はなかったみたいだね、でも0じゃない、君はちゃんと怖がってたレイプ中にも震えてたし何より目の奥深さが震えたよ。だとしても君は精神面でも治るみたいだからね、ただ0ではないからどこまでなのか試すのには興味はある」
「ふーん、よく見てるんだ」
「まぁ人間観察は趣味だよ」
ほんとに喋るのがお好きらしい
周りはコンクリートで囲まれていてThe 誘拐場所って感じ
「まぁやる気は無いけど」
「それはなんで?」
「それよりも興味があることをやりたいからね」
「へ〜、何やんの」
「薬漬け」
「…なんで薬漬け?」
「体内の再生能力を調べたい、君の自称画家担当がいたでしょ?彼奴体外だけやって死にやがったんだよね」
「それで薬漬けなんだ」
「うん」
どーでようかな
見た目的に体格差は俺の勝ちだ
だったら勝てるかもしれない
けど油断は禁物、武器は持ってないからあいつが近距離武器を持っていれば死亡ルート直進だ
ただ見た目に騙されちゃいけないから服の下は筋肉ムキムキの可能性もある
それかもやしかも
「脱出なんて考え辞めた方がいい」
「援護がいんの?」
「嫌、いないよ。僕はこれでも元スポーツ選手だからさ」
「俺も一応サッカーやってるんだよね」
「知ってる」
どうやらスポーツ選手らしい
ラグビーだったら1発KOだな
「俺の仲間が助けに来てくれる」
「来ないよ」
「なんで言いきれんの?」
「俺の仲間が爆弾を仕掛けた」
「は?」
「アイツらが1歩でも近づいてこようもんならドカーンだよ」
1人の命と大人数の命を取るか…
トロッコ問題かよ
「それに僕は自称画家野郎みたいにヤワじゃない」
さっきの動作でわかった
こいつ出来る、滅茶苦茶出来る
多分こいつラクビーだろ
うわぁーフラグ立てたわ
ドカンっ
「え?」
「おい、条件忘れてんじゃねぇよな?」
「わかってる、ものを壊さないでよ」
「だったらそいつを味見させろよ」
「まだ僕の番だろ、実験が終わってからって言ったはずだ」
「あ?味見ぐらい減らねぇだろ」
「君の汚い手で実験物に触られると困るんだよね」
「あ?」
マジかよ、嫌薬漬けならレイプよりマシだと思ったらまさかのダブルかよ
いやでもあの男は行ける、あの感じ隙間をすぐ出すタイプだ
よく生きてこれたよなってぐらい出す
「殺されてぇのか?力で勝てないのはそっちも知ってるだろ」
「…」
「わかってんなら文句言うなよな」
そいつは俺に近寄って来る度に頬を蒸発させている
俺この7年間よく襲われずにすんだよな
親が守ってくれたとか?それは感謝しかないな
「よぉ、淫乱」
「…そこら辺のチ○コでもしゃぶってた方が似合うんじゃない?ゲス野郎」
「噂には聞いたが口が悪ぃな、悪い子にはその口いらねぇよな?」
「正しいやり方もまだわかってなさそうなビッグチェリーはママの母乳が似合うぜ」
「小さい頃から教えられたんだろ?さぞ気持ちいだろうよなぁ、No.4141?」
「…は?」
『No.4141!お前は私のことだけを見ればいい!』
なんで此奴はそんな呼び名を知っている?
「お?さっきまで威勢が一瞬で消えたな」
「お前…」
「教えてやるよ、俺はお前が実験体になった施設の援護係だ。お前も覚えているはずだろ?一生懸命に縋って俺の下で助け求めてたよな?お前の担当医者がいなかった日沢山可愛がったはずだが?」
『く、来るな!』
『いつもあの担当医者に足開いてんだろ?俺にもやったって変わらねぇだろ』
『ひっ…さ、触んなっ』
『あ?誰に口聞いてんだよ』
「お、前…」
「思い出したのか?きっちり躾したと思ったのによぉ、やり直してやるよ」
「ちょっと待って、僕の実験あるの忘れてないよね」
「わかってるわ」
「…ふん」
また1人なのか?
また1人でこうやって我慢するのか?
彼奴らは爆弾と俺との脅しで来れねぇはずだ、彼奴ら優しいし
だから助けなんて来ない
俺がこいつらを倒せたあと他の奴らがやってきて死ぬのは俺だ
だったらこうやって素直に聞いた方がいいのでは?
楽になるのかもしれない
けど俺は子供と施設について知りたい
だからここで諦めるには行かないんだよ
「なぁ、味見しねぇの?」
「…なんだ、躾守ってんじゃねぇか」
「待たされる身にもなって欲しいんだけど」
そいつがニヤニヤと俺の顔に手を滑らせて味わうように触ってきた瞬間に俺はそいつの頭に向かった頭をぶつけた
「がっ…?!」
ゲス野郎がよろめいた時そいつは俺の首を締めてきた
「グッ…」
「調子に乗るなよ…今ここで殺してもいいんだ、この銃でお前の頭を貫通させてやる」
俺の口に無理やり銃を入れられて奥までぐりぐりと押し付けて来る
「うっ…はっ…がァ」
「それが嫌なら素直に従え、昔のお前みたいにな」
「実験物に怪我させたらお前のこと殺すから、わかってるよね」
「殺されるのはてめぇってことに気づけよ、勘違いナルシスト」
そいつは俺の首と口に突っ込まれた銃を収めて外に出ていってしまった
「…やっと出来る、あのクソカスが〜〜〜、、」
何やら文句を言いながら俺の手を取って注射器を向けてきた
手足を縛られているから抵抗なんてできない精々体を振ることだろう
「抵抗する力まだあるんだ、さっきの気色悪い行為に絶望したんじゃないかと思ったよ」
「んなわけねぇだろ、それだったらあの時既に希望失って脱出する真似なんてするもんか」
「そりゃそうか」
体に毒が回り始めたのか頭がクラクラし始め気持ちが悪い
「…吐く」
「効き目は人と同じなんだね」
あぁ意識落ちるわこれ
「あぁダメダメ」
「んッ…」
ほほをぺちぺちと叩きながら意識を落とすなと瞼を強制的に開けてくる
「どれくらいで戻るのかとか気になるけど今は良いの、ただどれくらいで治るのか意識したままの状態で調べたいから」
自分が言いたいことを言ったあともう用はないと言いたげに他の毒薬の調達に向き直り始めた
「僕に残ってる時間はたったの30分君の無駄な抵抗と雑談のせいで30分削ったんだからちゃんとしてよね」
ほぼお前からの会話だったはずなのだがあたかも自分は何もやっていないと言いたげな言葉だ
元凶お前なんだよな
さっきあのゲス野郎が開けて行った扉はさっきの衝動で緩くなったはずだ
鍵もかかっていない、手足を塞いでるから大丈夫と思われているのだろう
まぁ手足を縛られているのであの時みたいに大きな衝動を与えられない
両足けんけんでもして抵抗するか?
無理無理、ラグビー特有の体辺りされて終わる
ラグビー部に遊び半分でやってもらった時普通に吐いたんだよな
そんな考え事をしてるうちに次々と毒を体に入れられて無抵抗のまま時間が過ぎていく
意識がなくなりそうになったら起こされてたまに蹴られ叩かれの繰り返し
拷問プレイはごめんだわ
ただ俺にも限界があるので途中で意識を手放した
目が覚めて目の前にはコンクリート…とは行かずあのゲス野郎だった
「よぉ、」
「…目覚めて初めに出会うのがお前なの最悪すぎるわ」
「さっきまで地獄のような拷問してたのに口はあれなのな」
「…?場所が違う」
そう、あの薄暗いコンクリートから暗いベッドルームに移動していた
「本当はコンクリートでやっても良かったがお前らの仲間が爆弾仕掛けて10分で爆弾解除しやがって今銃撃してんだよ」
そうなると俺が実験されていた時には助けに来ていたこととなる
「!…みんな」
「でもよぉ、久しぶりにお前にあったんだ。お前のせいでお前のやわこい体と声にしか興奮しない体になってよぉ…いいチャンスだ」
「ほんっとに気色悪ぃこと言えるよな」
「彼奴らのことを殺されたくなかったら黙って言う事を聞け」
『困ったら頼れ、俺らはお前が思っているより弱くない』
絵心の言葉…
ゲス野郎は俺が考えてる間クネクネと気持ち悪い触り方をしながら俺の腹を撫でてくる
サラサラと肌を撫でる音はこの無機質な空間にはよく響く
ゲス野郎は黙っている俺をいいことに首に顔を埋めてきた
「…おい」
「あ?」
「お前さ金髪でボロボロの子供知ってる?」
顔を埋め好き放題にしている手
足を股間に挟み押され抵抗ができない体勢にされていく
「…あぁ、あいつか」
「!知ってるのか」
「嗚呼知ってるぜ、でもあいつは俺が殺した」
「…は?」
此奴があの子供に傷を…?
「彼奴は顔は綺麗だがお前のことを逃がしたからな…だから殺したよ」
「お前…子供相手になんてことを…!」
「まぁでも処理しようとしたら居なくなってたから生きてるかもしれねぇが、だが低いけどな」
あの子供は俺の事を逃がしてくれたらしい
自分のことを犠牲にしてまでも守りたかったのか?この俺を?何故?
利益がない、ただのお人好しか?子供特有の
「っ…うっ…あぁ」
気持ち悪い、気持ち悪い
体から汗が出てくる
体が暑い
「っ、顔近づけんな」
「今俺は気分が良い、ちゃんと俺の躾通りに言葉を返せよ」
誰がお前の言う事聞くかよ
お前の物を蹴り上げてやりたい
でも体は何回もやってるからか言いたくなくても体は勝手に動いていく
「…ふ、うぅ…欲しい…お、前が欲しいっ」
あぁ泣きたくなる
「泣き顔はな男を煽るんだぜ」
口を塞がれたと思ったら異物が入ってくる
正直に言えば苦しいし死んで欲しいとさえ思う
「…来んな、っは…」
俺の体感はもう誘拐されて2時間たった気分だった
本当はたったの40分
1時間もない
「っ…はっ、はぁ…ぁあっ」
早く
早く終われ
「苦しそうな顔をするんじゃなくてどうするんだったか覚えてるだろ?殴られたいのか?」
「…ゆっくりだから心配しただけ」
「そーかよ」
満足気に前髪をあげられ前頭部を抑え抵抗できなくさせてきた
「これする意味何」
「頭突きさせた記憶をもう忘れたのか?」
此奴も馬鹿ではないらしい
馬鹿も学べば小馬鹿に成長するんだろう
嫌らしい手で触ってくるこいつの手はどんどん穢わらしさが増すばかりだ
手足縛られて頭も抑えられ体も体重でのしかかられて動けない
抵抗なんてできない
武器なんて持っておらず唯一武器になりそうなのが安全ピンという使えるか使えないかの狭間
使おうとしている事に安全なんていえねぇなと他人事で思うぐらい動く気力が減っているらしい
鋭い視線もどんどん歪んでいく
家具も視界全てが時計回りに回って相手が人かどうかも怪しくなってきた
「何…これ」
「お前にも効くんだな」
「お前…俺の体に何した?」
「媚薬だよ、強めのな」
「…っやめろ、触んな」
触る度に感じたことの無い快感がいやでも感じて目に溜まっていた涙が重力にしたがって落ちていく
いつもならすぐ治って行くはずなのに全身に広がっていくばかりで不安と恐怖が1層に増した
『黙って遵ってればいいんだよ』
『お前はロボット用に動け』
『お前に喋る権利などない』
『反論するとはどういう意味かわかってるのか?歯向かうって事だ、次その口の聞き方で聞いてみろお前の体を焼き焦げにしてやる』
『随分と貧相な体だな、よくこれで夜が務まるのか不思議で仕方ない』
『自分を殺しちまえよ』
『まだ分からないか!お前には生きる権利等持っていない!』
『ヤダ、汚い手体をこちらに向けないでくださる?穢れるでしょ』
『お前なんて…っお前なんて死んじゃえばいいんだ!』
みんな違う人、でも表情とか気持ちが同じ
この世界に入らなかったらこの記憶は思い出さなかっただろう
こっちの世界に来なければこんな思いもせずに今頃部活帰りにアイスでも買って友達と意味の無い、意味なんて求めない会話をするのだろう
けれど俺はこの世界の足に踏み入れたことを後悔なんてしていない
この世界に来なければあの子供、自分自身のこと、小さい頃の記憶をしれずに呑気に過ごしていたのかもしれないと思うと鳥肌が止まらない
だから俺はもう二度と心を殺してはならない
『お前は自由だ!』
「…抵抗出来ないことをいい事に好き勝手しやがって!これまでも俺と同じように子供相手にもこんな事をしているのか!!俺と同じように責め続けているのか!…俺には自由になれる権利がある!生きる権利がある!他の皆もそうだ、それを大人の都合で縛り付けるな!」
「…真面に喋りだしたかと思えば反抗か?黙って遵っていればいいのにな、そうじゃなきゃ痛い思いはしなかっただろうよ!」
ガンッ
「…好きに殴れよ、殴ったからと言って行動は辞めない…ほら好きなだけ殴れよ」
「てめぇ…」
「薬なんて俺の体じゃすぐ治る」
もちろん嘘だ、媚薬は治りずらいのか治る気配がない
「殴り後だってすぐ消える、国に言ってもいいぜ、全力で逃げ切ってやるよ」
勿論逃げ切れるわけが無い
日本から出てもまた世界の国や政府に狙われるだろう
宇宙に行ってもまた追ってくる
「自分の立場を弁えろよ、この淫乱野郎!」
殴りかかってくるこの動作はスローモーションに見えてでも避けれる力や技術は持ち合わせておらず受けることを待ち望むかのように目を閉じた
ガチャ
「𓏸𓏸さん、この資料どうすれば…て、は?」
「ちっ、いい所で邪魔が入る」
銃を構えるため体重、手、足が離れていった隙に行為中に外していた手足は此奴の腹部を殴るのに以ての外だった
「がハッ…?!」
「隙間を開けるなとお前のパパは教えてくれなかったのか?ゲス野郎」
「っだ、誰か!助けて!」
扉を開けた本人は素早く逃げて言ってしまった
「…お仲間はお前を捨てたらしいぞ?」
「お前っ…」
ちょうど内蔵に衝撃ダイレクトをしてしまったのか顔をクシャクシャにしながら見あげてくる
「俺、誰かの下につきたくないから」
早く行かなければ
「止まれ!死にたくなければ動くな!」
此奴の仲間かは知らないけど黒い服に身を包むこの感じは見張り役とかだろうか
「そいつをなんとしてでも掴まれろ!」
どいつもこいつもぺちゃくちゃと
こんな大人数で囲まれればお手上げもんだろ
蜂楽が念の為とか言いながら初心者用の銃くれたけどまだ使ったことなんてない
嫌使うこと自体がないのだけれど
使えないからこそ俺だから使えることがある
「…そこから動くなよ、お前らは俺の奇妙な能力を失いたくないんだろ?だったらその大事な逸材が死んだら元の子もない、俺はいつだってこのピストルを引ける。治るからいいとかじゃねぇ、これは他のとは別で特殊なんだよ、俺の体でも治らねぇよ」
一気にざわめき出したこの空間は逃げるのに適切だった
「嘘丸わかりだぜ?」
「嘘なんかじゃない、1回この銃で打った時治らなかった。どうだ?お前らの大事な実験資料が失うぜ?」
嘘だ、全然治る
脅しておかないと何されるか溜まったもんじゃない
一応の保険をかけてるんだ
「別にここで今確かめてもいいんだ、脳を貫通して1発あの世行きだ」
誰も反応しない
本当かどうか分からないからこそ何も出来ない
「はっ、俺はお前の実験を何回も見てきた。デタラメだよ全てな!お前は死んだって生き返る!アイツらが言う最高傑作でいい玩具に過ぎない!」
そいつは目をガン開きにさせ狂ったように次々と言葉を出した
「お前は心も身体も治っちまうからいい性処理係で都合のいい実験体で生きる価値はそれしかないゴミと同等なんだよ!お前は床と仲良くしてた方がお似合いって事をもう忘れたか?俺がお前の小さなおツムに叩き込んだ事をもうお忘れか?お前の友達を見逃してやった事を忘れたのか?!」
「…黙れ」
「お前が死んだところで他のやつを使うだろうよ!人を傷つけるのが嫌いな世一君はそんなことを考えた上で話してたんだよなぁ?!なんとか言ったらどうだ!」
「俺は黙れと言ったんだ!俺が死んだところで他のやつを使う?巫山戯るのも体外にしろ!お前は俺の体じゃなきゃ興奮しない体にもなった癖によく言う口だよな!知ってるか?!この実験をした子供は約100人を犠牲にして作られたのが俺だ!それを作ったやつは成功したのと同時に記録を作らず息を引き取ったんだよ!意味がわかるか?!また犠牲者増え最悪成功者なんて出るかも分からないこの最難の実験のことをお前がよく知ってるはずだ!目の前で見てきたんだろ?!俺が死んだら瞬く間に広まって政府にも届くのも時間の問題だ、大問題になるだろうな!」
俺はこれでもあそこの施設で勉強を義務付けられていた
心理学やら解剖学、専門用語を使った医者学だってさせられた
「っ…くそっ」
まだ薬が治らないせいで怒鳴り終えたとの同時に尻もちを着いた
「は、大口叩いて起きながら惨めな座間になった気持ちはどうだよ世一」
「ほざけ…こんなことでも興奮して鼻の下伸ばしたお前に言われてもなんとも思わないけどな」
今ここで発情させられたら保ったもんじゃない
大きく動けば悪化しかねない
「そこでお前にいいお知らせだ、お前のお仲間がお嬢様を助けに来たぞ」
「!」
ダメだ、今ここに来たら俺は…
「そうだよな?ここに来たら困っちゃうなぁ…そんな頬を赤らめて事後みたいな格好で…」
未だに此奴の味方は俺に銃を向けて警戒心MAX状態
こんな形で逃げれるわけがない
「それに今お前には媚薬が入れられている、最高なコンボだろ?」
「巫山戯るなよ…」
「巫山戯てんのはテメェの方だよ、お前があの施設から抜け出した後何があったと思う?」
「は?」
「お前の担当医者は殺され子供たちも八つ当たりで殴られ3人死んだ、その後お前をお気に入りにしていた施設長が狂って今も追ってる挙句お前に似たガキを犯す始末、地獄絵図だよな」
「なっ、…」
俺が抜け出した後なんて考えてもなかった…、俺が呑気にやってるうちにそんな事が起こっていたなんて
思いたくなかった
「ほんとお前頭は回るくせに周りは見ねぇよな、自己中にも程があるぜ。その反応じゃ考えた事もなかったんだろ?」
〜!〜〜〜〜〜?!
「そろそろお前のプリンス達が迎えに来てくれるぜ」
「?!っ」
来るな、来ないでくれ…
お願いだ
こんな状態の俺を見せたくなんてない
こんな、汚い体を…
服なんて来てるのか来てないのか分からない狭間で髪はボサボサ、震えてる体、甘臭い匂い
その挙句媚薬だ、いやでも想像がついてしまう
見せたくなんてない
お願いだ、俺をこの空間から消して欲しい
見せたくは無い、けどアイツらといたい
彼処は居心地が良い、良すぎた
確かに俺は自己中だ
見せたくないのに来て欲しいと願ってしまう
それでも彼奴らは優しいからこの俺を受け止めるだろう、けどこのままじゃ迷惑かけっぱなしだ
自分で戦える術もない
自分を守る事も出来ない
このままじゃあいつらを傷つけてしまう
それは嫌だ、それだけは避けなければならない
もう人を傷つけるのはごめんだ
今まで順調だった絵心が勤めてる組織は俺のせいで崩れてきている
俺の奇妙な能力のせいで、それをわかってた上で保護してくれたのはなぜかは分からない
「もう、やめてくれ」
「…やめてくれ?今この時に?お前は何処まで自己中なんだよ、ほら喜べよお前のお仲間がお前のために迎えに来てくれるんだ」
痛い、髪を引っ張られてるせいで痛い
「これはお前が引き起こしたことだ、お前が気に入ってる組織ブルーロックなんかにいなきゃ彼奴らは順調に進んでったんだろうよ、それをお前が邪魔したんだ」
「…わかってる、そんな事わかってんだよ」
「分かってるわけないだろ?わかってんのになんで今お前は記憶を戻った挙句そこに居続ける」
「…それは」
「甘えだよ、お前の自己中から甘えが出てんだよ」
バンッ
「その手をどけろ、カス野郎」
「…おっと、誰かと思ったら御影コンポレーションの御曹司様じゃねぇか」
「…玲央」
「潔、お前の事少し調べさせてもらったこと謝るけど隠し事は許せねぇよな」
「…っ」
やっぱりバレたか
「おい、聞こえなかったのかその手をどけろと言ったんだ」
「おいおい、そんなに此奴が欲しいのか?お前も此奴のテクを試したいのか?だったらやめとけ、お坊ちゃんには似合わねぇよ」
「そんなんじゃねぇ、潔は俺たちの仲間だ」
「!」
「仲間が死にそうになってたら助けるのが普通だろ」
「カッケー言葉、でもよ俺は此奴に用がある。その後ならいいぜ?まぁ生きてるかわかんねぇけど」
此奴の生きてるは精神面で言っているんだろう
「おい、俺の力わかってるだろ?御影が動けばお前は社会的に殺される、光なんて浴びさせねぇような体にされる前に潔を返せ」
「っ良い、玲央いいんだ!俺はっ」
「黙ってろ!そんな事もう一回言ってみろ!ぶん殴ってやる!」
「っ…」
「随分と情が熱いんだな」
「戯言に興味は無い、早く渡せ10億出してやる、それ以上も可能だぜ?」
「金に興味はないんだよ、まぁいい俺はいつでもお前の所に行ける、それを理解しとけ」
それを耳に言われた途端ぶん投げられた
その途端ソイツは窓に向かって飛び降りた
「うおっ?!」
「うっし…説教は後だからな」
「…はぃ」
「今のお前じゃ歩くなんてできねぇよな…首に手を回せ、目潰れよ」
この構図は所謂お姫さま抱っこ
「は、はぁ?!」
「暴れんなよ、どうせ媚薬盛られたんだろ。そんなんじゃ真面に動けるわけがねぇ、それに今から人を殺すから目、ちゃんと瞑っとけよ」
紳士な男だ
女性なら1発で惚れるだろう
内容があれだが
「…ごめん」
「反省は後でにしろよ、今は目をつぶることに集中しろ」
俺が目をつぶってる間玲央は怖がらせないためずっとしゃべり続けてくれた
「今回のは黒名に感謝しろよ」
「え?」
「黒名が施設を徹底的に調べてくれてお前の事が分かったんだ、それがなかったら俺は調べなかったし急いでここに来てもない」
「黒名が…」
「あと帰ったらお前殺される準備しとけよ」
「…ん?」
「凛と蜂楽がすっげぇ怒ってんだよ、蜂楽ならまだしも凛はやべぇぞ。あの中でいちばん強いの凛だからな」
「…助けてくれるよな?」
「こんな事を自分一人で抱え込んでその挙句助けに来るなといった潔世一君、もう一回聞いてもいいか?」
「なんでもない」
「そうか、それは良かった」
「…全部話すのはまだ無理かもしれない」
「別に全て話せなんて言ってねぇよ、ただ全て隠して倒れたら元の子もないし俺が腹立つ、…お前すげぇよ」
「…え?」
「こんなすげぇ過去背負って思い出したにも関わらず平然として優しく俺らに話しかけるし心が壊れてねぇ」
「…それはただ心も治っちゃうからさ」
「ちげぇよ、確かに治るらしいけど全てが治る訳じゃないんだろ?治ったとしても脳には残ってるはずだ、脳に残ってたら身体も覚えてるはずだし」
「…ちょっとだけ」
「自分の加減間違えんなよ」
嗚呼、暖かい
やっぱり此処にいたい
ずっとここで笑っていたい
「俺、此処にずっといたい」
此処にいて皆とすごしたい
「いればいいじゃん」
でも…
「…けどみんなに迷惑かける、俺がいるだけで邪魔者になる」
だから、俺は
「誰がそんなこと言ったんだ?」
「え?…誰も言ってない」
「だろ?彼奴らがそんな事言わないし、迷惑だなんて思ってない。これはお世辞じゃない、お前が1番わかってるはずだ。お世辞を言うのが好きじゃないあいつらの事」
「…そうだといいな」
「そうなんだよ」
けど、確実に俺はこの組織にとって邪魔者になるだろう
そうなって拒絶されたくない
だから俺は此処から離れなければならない
ごめん、皆
「…うん」
俺は
「俺はいらないやつだなんて思うなよ」
「…え」
「そんな事思ったんなら5発顔面に殴ってやるからな」
良かったー、途中で
「俺らは好きじゃないやつを助けたりなんかしない、確かに仲間だからとか大切なやつだからとかあるけどこんな短時間で迎えに来る事はお前以外ありえない、お前だからこそこんな早く助けに来てるんだ、そこを間違えるなよ」
「…ごめん、俺まだ好きとか分からないから」
「なんで俺振られたみたいになってんだよ」
「え?告白でしょ?」
「間違っては無いけども、…絶対に俺が死ぬまで生きろ約束だ」
「うん、約束」
銃声が止まったので目を開けたら綺麗な夕日に似合わない血の海が視界に入った
「…せめて外に出てから目開ければよかったな」
「勝手に開けるなよ」
ケラケラ笑ってる様子が青年にしか見えない
あ、青年か
「…お前今失礼なこと考えただろ」
「ばっ!んなわけねぇじゃん!」
「お前ほんとわかりやすいやつだよな」
「置いてくからな!え?!」
「おいおい!お前一応盛られた側なんだからこのまま大人しくしとけって」
「もう治ったっての!」
「全て背負って一人で行くやつの言葉をどう信用すればいいのか教えてくれるか?」
「うっ、…」
それからは無言で車に乗って帰った
「いーさーぎ!」
「ぐえっ」
頭をぐりぐりと押してくる蜂楽は暖かかった
「もう!潔ったらなんで一人で行っちゃうのさ!」
「ごめんって…」
「…潔のバカ、俺がどれだけ怖かったか知らないでしょ」
「…蜂楽」
「骨にして一緒にいてもいいし植物状態だったらいいよね」
「ん?蜂楽?」
一瞬すごくエグい事言ってたけど気のせいだと信じたい
…気のせいだ
「おい」
「あ、…あ〜…やっほー、凛」
「…ふざけてんのか?」
「いんや?!そんな訳ないじゃないですか!」
「あ”?」
「ひっ…」
「もうそこら辺にしとけって」
「千切!」
「潔が無事で良かったよ…けど俺も怒ってるからな?」
「…すみません」
〜〜!!
〜〜〜…〜?
やっぱ心が温まる
最初は最悪とかなんで俺がとか思ってたけど
来てよかった、そうじゃなきゃ今ここに俺はいない
「幸せだ…」
この声は騒音でかき消され皆には聞こえては無い
ずっといたい、これは何度も願ったことだ
でも今は願わない
掴み取ってやる、俺がここにいていいと証明してやる
アイツら如きに俺を奪われて溜まるか
俺は俺のだ、誰にもやらない
俺は自由になる権利がある
生きる権利がある
そばに居たいと思う権利がある
バンッ
「世一!逢いに来たぞ!」
「…は?」
「およ?」
「あ?」
「ん?」
「え?」
「え…」
誰、コイツ
え、まじ誰?待って、侵入者?え?
こんな…え?なんでこうトラブル起こるの?俺?世一って俺だよね?ここに世一なんてやついないよね?
確実に俺だよね?トラブルメーカーって呼ばれてもいいぐらいあれじゃん
嫌、え?
「世一!これで約束守れるな」
「…約束…」
「大丈夫だ、世一安心して身を任せろ」
「…任せる」
「ああ!」
「…えっ、もしかして」
もしかしてだけどあのボロボロな少年?
あの俺のせいで傷つけた少年?
確かに頬にざっくりと俺のせいでつけられた傷があるけど
イケメンすぎん?え?俺こんなイケメンに助けられたの?
うっっわまじかァ
「俺を助けてくれたボロボロの少年?」
「ボロボロの少年と言われたくないがそうだ、お前の大好きなミヒャエル・カイザーだ」
「…わぉ」
なんか色々と早くない?
「それより世一、お前あのクソ野郎にあったんだって?ごめんな俺がそばにいないから…これからは俺がちゃんとそばにいてやるから安心しろ」
「あ、うん」
「愛しいキティー…あぁ、迎えに来るのが遅くなってすまん、何されたんだ?また襲われたか?言ってみろクソ殺してやるから」
「あー、…未遂?」
「そうか、もうこれ以上言わなくて大丈夫だちゃんと殺してやるからな」
「嫌っ、殺して欲しくは…ないかも」
「なんでだ?まさかあのクソ野郎に何か言われたのか?!大丈夫だ!そんな事気にせずとも俺がいればなんでもしてやる」
「大丈夫、大丈夫だから1回離して欲しい」
「何故?!」
「苦しい」
「俺の愛を受け止めろ」
「ごめん、受け取りすぎて吐くわ」
「それなら問題ない」
「俺が問題あるんだよ」
「…ってちょちょちょっ!あんた何者?!潔から離れなよ!」
「…!そうだ!」
「…なんだお前ら、俺は世一と話してんだ邪魔すんじゃねぇよ」
「まず名乗るのが礼儀ってもんだろ、なんだ?海外は礼儀もねぇのか?」
「…はぁ、クソ下民共が俺に命令するな、まぁいい…世一もいるし改めて言ってやる感謝しろよ?」
あれれれ、結構俺様系な感じ?
赤ちゃん特有の世界は自分中心に回ってますよ的な?
「俺は不可能を可能にする男、ミヒャエル・カイザーだ 」
自己紹介より離して欲しい、そろそろ窒息死する
死んでも生き返るけど
「ちょっ、まじ離せ…カイザー」
「…カイザー?…まさか世一記憶戻ってない?」
「…少ししか」
「…成程、世一俺のことはミヒャエルと呼べ愛称でも大歓迎だ!昔のお前はいつも俺の後ろを追ってはしゃいでいたんだぞ、それはもう可愛らしくみー、みーと呼んでいたんだ。お前がご歳の頃俺にこう言ったんだぞ、「俺ミィといたい!ずっーといたい!」ってな、可愛いだろ?7歳の誕生日に泣きながら悪夢を見たと言い夜抜け出して俺の所まで来たよな?目の下を真っ赤にして顔に沢山キスしてくれたな?可愛らしいリップ音がまぁ食べたくなるくらい愛らしくて…」
「もーいい!わかった!愛を伝えてくれてありがとう!すげぇ思い出した!ありがとう!」
もうやけくそだ、すげぇはずい
もう無理、死ねる
今死ねる
「嗚呼、好きだ、大好きだ、お前を1番愛してる…本当に愛してる、思いっきり抱きしめたい…あぁ…愛してる」
溺愛じゃん…
「愛してるなんて足りない、大好き、愛してる」
「潔返せー!」
「殺してやる…」
「潔まじでモテるよなぁ」
「それな」
「許さない…潔から離れて」
「潔…殺してやる」
なんか殺されそう、俺なんもしてないのに殺されそうなんだが
殺しても生き返るのに此奴ら死ぬまでめっだざししてきそうで無理怖い
「外野なんて気にするな、俺だけを見ろ、…あぁクソ…どうにかなりそうだ」
イケメンしか許されない言葉を言いやがった
イケメンだから許されるが
「再開の誓いだ」
「え?」
ドンドン顔が近くなってくる
えキス?キスっすか?
息が触れるほど近くなり流石に羞恥心で死にそうになった時
「あだっ!」
「…ん?」
いい雰囲気から出ないであろう声が俺の近くで聞こえた
「ミヒャエル・カイザー、俺は契約書を書いたらと言ったはずだ」
絵心…!こんな雰囲気で話せるのすげぇよ!他の皆ピュアな反応をしてるのに!
これが大人の反応か!
それより…
「契約書?」
「そうだ、此奴が自らお前の相棒になろうとズカズカと入ってきやがったんだ、会った時俺は世一の婚約者だとか何とか言っていたぞ 」
どうしよ、すげぇ別の意味ではずい
「てか、相棒?」
「そうだ、お前には戦える術なんてないだから相棒をつけようと思ってな、そしたらどこから嗅ぎつけたかわからんが此奴が来た」
「お前…」
「なんだその目…ホントの ことだろ世一」
「その約束は覚えがねぇよ」
「まだ思い出してないのかもしれない、3歳だったしな」
「それは子供特有のちっぽけな約束だわ」
「ちっぽけだと?!ちっぽけと言っとか世一!」
「嗚呼」
「こ、この俺をこんなに弄ぶとは…フッ流石俺の世一だ」
何だこの茶番
これが黙っていれば美人ということか?!
な、なんてことだ…会えたことは嬉しい
言葉にできないぐらい
でも、でもだよ…こんな変人に助けられるとか何?!
あのピュアみたいな目をした子供は何処へ?!
それからまた2ヶ月が経った
「Guten Morgen、世一 」
「おー、おはよう」
「今日もぬくぬく過ごそうなー」
「うん…」
今日も平和に過ごし、ベッタリと引っ付きながら時間が過ぎる
思ってたのと違う
俺が想像してたのは色んな事に此奴が振り回して危険を犯しながら何とかなるみたいな
漫画的な感じを想像してたんだが
何だこの平和
嫌嬉しい、物凄く嬉しい
「きんつばを持ってきたんだ、食べさせてやるよ、ほら口開けろ」
「ん〜、…あー」
飼い慣らされてる
甘えてる俺も俺だがなんだろ、動かないっていいよな…
うん、のんびり生きるのもいいかもしれない
そうだな、うん
サッカーもあれだ…し…
「サッカー!」
「うおっ」
「そうだ!サッカーしなきゃ!ほらカイザー!サッカーをしに行くぞ!」
「…サッカー?何故」
「俺の夢はサッカー選手になること、のんびりしてる暇はない!」
「ならここの屋上にあるサッカーコートを使おう」
「…え?」
「まじであるじゃん」
「ふんっ、世一が外に出て誘拐されたから作られたんだよ、知らなかったのか?」
「…聞いてねぇ」
「取り敢えずだ、俺は未経験だが」
「え?!お前未経験なの?!」
「嗚呼、触ったことはあるが」
「しょーがねぇな、俺が教えてやるよ」
此奴を教える…なんていい気分だろう
黒名達は学校でやってたからすぐできてたし出来るのはバケモンだが
こいつはガチの未経験
上に立てるチャンス
「機嫌がいいな、世一」
「あったりまえだろー?」
「はっ…はぁ…はぁ”ぁ”ぁ”っ!なんで…なんでだよ!」
「俺は不可能を可能にする男だぞ?舐めちゃ困るなぁ世一」
未経験なんて嘘だろ!ボール1回しか取れなかった!
「それにしてもボールを蹴るだけと思ってたら違うんだな」
「そうだよ、…てかお前シュートの速さやべぇよなんだよあれ」
「瞬発力」
「瞬発力がバケモンなんだよ」
なんで俺の周りにはバケモンが沢山なんだ
「殺してぇ」
「よ、世一…?」
ババンっ
「あ”っ…っ?」
「世一!!」
なんだ?何が起こった…?
いたい、打たれた?心臓に打たれた!
治っていくけど血が出すぎてる…
「頭を下げろ!」
ドドンっ
まだ終わらないのか?
俺を覆いかぶせるように倒れた
「スナイパーだ…もうバレたのかよ」
「スナイパー…?!なんで」
「世一狙いだろ、…腕は凄くないが素人じゃねぇ」
「俺何処でも狙われるじゃん」
「当たり前だろ、こんなベビーフェイスっ…狙われて当然だっ!」
「今ボケる所じゃねぇんだよ」
「嘘じゃない!」
「…終わった?」
「嫌、まだいるはずだ…油断はするなよ」
「…あー、貧血がァ」
「後で輸血してやる、俺の血をな」
「お前と俺血液型同じだっけ」
「……」
「おい」
「建物に隠れたが、ひとりとはかぎらないからな」
「どんだけ話したくないんだよ」
「絵心に報告だ」
「ハイハイ」
左胸いてぇ…
遠ければ遠いほど痛さが変わるらしく痛さが残っている
その後罰として3日間部屋に監禁された
軟禁から監禁はキツいよ絵心
「今回のスナイパーはまぁ世一の様子見か罠だろうな」
「罠?」
「彼奴らも馬鹿じゃない、自分のモノを易々と手放したりしないよ…宣戦布告だろうね、潔世一を返せって言ってるんだろう」
「誰が帰るかよ」
「帰させるつもりはこちらもないからな、潔世一」
絵心って意外と安心感あるんだよな
なんか大人の余裕みたいな
「宣戦布告されたからには此方も返すのがいいんじゃねぇの?」
「カイザー?!」
「同感だね、リスクは大きいけど負けるほどヤワじゃない」
「それにBMだっているんだ、楽勝だろ」
「舐めたら痛い目見るぞ」
「あんな奴らに俺が負けるとでも?」
「ないね」
「ふんっ」
へー、此奴チームに入ってるんだ
そりゃそうか
「…あ、ねぇカイザー」
「ん?」
「お前あのゲス野郎に殺されかけたんだろ?その後どうやって逃げたんだよ」
「ノアに拾われた」
「…ノア?」
「嗚呼、俺の組織のボスだ」
「ほぇ〜」
「ちょうどクソ野郎が処理道具を拾いに行った時に逃げようと思ったが、両足折られちまってたから動けなくてな、運良く崖から落ちてノアがいたんだ、ノアの目の前で意識失ったんだよ」
「…カイザーお前…俺のために」
「世一くんは昔と全然変わらないのねぇ」
「あー、イチャつくならお前らの部屋に行け」
「イチャついてねぇよ!」
「はぁ…なんでカイザーは自分の事より俺優先したんだよ」
「愚問だな」
「いいから答えろよ」
「そうだな…偶然お前が犯されてる所を見たんだよ」
「…お?」
これは暗い話になるぞ…
「俺はお前がなにかされてるのは知っていた、がお前に嫌われるのが嫌だったから何もしなかったんだ…モルモットにされていたのは知っていた、一応俺も彼処で働いてたからな」
「え、そうなん?」
「嗚呼、まぁ奴隷みたいなもんだ、お前とあったのも偶然だ、白い実験台に乗るお前を見たんだよとは言っても雑用係だったからあいつらのお手伝いをしてたんだ、胸糞悪ぃよな…」
カイザーはそれから俺との出会いを細かく教えてくれた
カイザーの両親は物心着く前にはもう姿はなくいつの間にか彼処で働いていたらしい
「おい!早く運べ!」
「…うっす」
それはまぁ酷かった、カイザーによれば寝る時間もあまりなく運が悪かったらご飯も食べていなかったらしい
そんな時に出会ったのがこの俺だった
「…離して…ねぇっ…」
泣きながら大人に引っ張らていくこの俺をカイザーが見つけたのだ
その時もカイザーはあのクソ担当医者と他の助手、カイザーで実験を行っていたらしい
カイザーも最初はいつもの事だと心を殺して手足を抑えていたのだと
けれど俺は毎日カイザーに話しかけていたのだ
「ねぇ、名前は?」
「…どっか行けよ、また注射刺されたいのか」
「名前、名前は?」
この時の俺は同じくらい歳の子は周りにはいなかったため子供のカイザーと友達になりたかったのだろう
「…ミヒャエル・カイザー」
「み、みひゃえう…みひ…みー!」
「みー?なんだそれ」
「みーのお名前!」
「…まぁ、お前にはそう呼ばれてもいいけど…クソ近寄んなっ!」
その時俺の名前は知らなかったからカイザーはお前と呼んでいた
友達が出来たと思って嬉しくて抱きしめてしまったのを覚えている
カイザーも嬉しかったらしい、暖かい存在ができた事に
実験はあれどもカイザーは俺に気をかけてくれていた
「おい、泣くなって…泣いたらもっと酷い目にあうぞ」
「うぅ〜…」
「大丈夫かよ…よく泣くよな、クソ泣き虫め」
「みーだって泣いてるもんっ」
「俺は目にクソが入っただけだ」
俺はこの時5歳でカイザーは8歳だった、こんな生活を続ければ心なんて壊れてしまう
けれどカイザーは壊れなかった
たまに目を見払って外に出て遊んだり、食べ物を盗んだりとして遊んでいた
そんなことが続いて5年
俺が10歳の頃だった
カイザーは俺がレイプされていることは知らなかった
そんな時見られてしまったのだ
あのクソ担当医者に頭を抑えられ汚い声で泣いている俺を
その後は俺の手を引っ張り森をかけ走った
「みー!どこ行くの?」
「光のどこか!誰も俺たちの事を邪魔せずに静かに過ごせる場所!」
「一緒にいる?」
「当たり前だろ!だから走れ!」
転んでも無理矢理立たせて走って走ってでも子供の足では遠くに行けないから、簡単に捕まってしまったのだ
「お前!殺されたいのか?!」
「離せ!」
「大人しいクソガキだと思っていたらこんなにも生意気だとはな…No.4141がどうなってもいいのか?!」
「此奴に手を出すな!」
「みー…?」
「随分な執着だな、連れて行け」
「おい!そいつに触るな!やめろ!」
「うるせぇな、自分の立場を考えろよ?」
カイザーは首を抑える手に向けて噛み付いたのだ
「いっ!…てめぇっ!」
「いけ!お前は自由だ!誰にも縛られずに生きる権利がお前にはある!」
「黙れ!」
「いけ!走れ!立ち止まるな!」
「で、でも…!みーと一緒にいるって言ったじゃん!」
「迎えに行ってやる!お前が嫌だと言うほどに手を引っ張ってやるから!いいから走ってくれ!」
「っ!」
今思えばカイザーのあの発言自分にはその権利がないかのような発言だった
「追え!必ず捕まえろ!…はっ、奴はすぐに捕まるさ、なんてったって彼奴はひとりじゃ生きてけない」
「勝手に言ってろ、あんた達には捕まるわけないからな」
「クソガキが…」
その後は俺を逃がされた腹癒せと殺して上に持っていくために両足を折り殴り蹴りの繰り返しだった
「渋てぇ奴だな、もう諦めちまえよ、あんな奴のためにここまでする利益なんてない」
「知らねぇよ、俺だって馬鹿だと思うぜ…でも、ここでお前らに捕まって好き放題されるよりかは百倍クソマシ!」
「頭いいんだからちゃんと使えよ、カイザー…恩を仇で返すなんて思わなかったぜ」
「俺もあんたに助けられたなんて思いたくなんてない」
「ちっ、…お前は最後まで地獄行きだよ」
ゲス野郎はそのまま処理道具を持ってくるために施設に戻って行った
「くそっ、…彼奴大丈夫か?…あ”ぁ…脚いてぇ」
カイザーも此処から逃げるために手を使って少しづつ進んでいく時に運悪く崖から落ちてしまったのだ
「なっ…?!」
頭も打ち、体も岩にガンガン当たったためボロボロで血もありえないくらいに出ている
そんな時に出会ったのがノアという男だった
「…跡は…?」
「勿論くっきり残ってるぜ」
「ごめん、ほんとにごめん」
「謝罪は求めてない、ただお前が無事ならなんでもいい」
「…惚れてい?」
「式はハワイだ」
「jokeだよ…真剣な顔すんなよ」
いつも冗談を言う癖に俺が言ったらすぐ騙されるのなんだろ
不思議だな
「なぁ世一」
「何?」
「お前これからどうするんだ?」
「どうするって?」
「ここに居続けんのか、俺と結婚するのか」
「最後は意味わからない、けど…あの施設ってまだあるんだろ?」
「却下だ」
「言ってないのに判断すんな、あの施設に行って「クソ却下だ」えなんで!」
「なんでだと?世一のオツムはそんなに弱かったか?」
「これでもあそこの施設で義務付けられてたんだからな!」
「あんなのいつ使うんだよ」
「ぐっ…で、でも俺はあの施設にいる子供達を助けたい」
「わかった、お前の言い分はよく理解した。」
「おぉ!カイザーならわかってくれると思ったぜ!」
「却下だ」
「なんでだよー!」
「考えてみろ、お前の品々な体から何が出来る、精々誘惑フェロモンを出すくらいか?」
「なんで怒ってんの」
「当たり前だ、あんな所行かせるバカが何処にいるんだ、自分から餌になりに行ってるようなもんだぞ」
「そんなのわかってる、けどこれ以上嫌なんだ、俺が抜け出した後施設長が狂って俺に似た子供を犯しているんだよ 」
「なんだと?」
「ゲス野郎が言ってた、八つ当たりで子供3人殺した、担当医者は射殺それで」
「もう辞めろ、…1人で行かせないからな」
「か、カイザー…!」
「止めても無駄だぞ、お前が止めようと俺は行くいいな?」
「しょーがねぇな!」
バンッ
「っ?!」
「っ誰だ!」
「手をどけろ、青薔薇」
り、凛?!うっそ、仲間なのに銃向けるとか何事だよ!人殺りすぎて気でも狂ったか?!
てか目の下隈エグイな!確かにこの1週間彼奴ら出張とか、侵入とか言ってたな…
「お疲れ様ですぅ…」
「あ”?」
怖いです、凛さん怖い
流石の元一般人にその圧は厳しいです
「誰かと思ったら、下まつ毛じゃねぇか」
火に油を注ぐなよぉ!お前馬鹿なの?!
こんな、もうっ今怒ってますよ感バリバリ出してる凛にそんなこと言うのやめろって!
「ばっか、やめろっ!」
「あ”ぁ”?」
悪化したじゃねぇか!
「日本人は穏やかを好むと聞いたが…喧嘩早いのが日本人の”ビガク”なのか?」
「もういっぺん言ってみろ!」
「嗚呼、何回も言ってやるよ、平和ボケの日本人は喧嘩腰なのが美学なんだな」
「ぶち殺してやるよ…」
「やってみろよ、クソまつ毛」
凛が火でカイザーが油状態だな
これじゃ掌で遊ばれてるようなもんだぞ凛!
「落ち着けって!」
「世一は俺の後ろにいろ、こんな狂犬危険だからな、世一に怪我なんてさせてもらったら殺しかねない」
「潔、そいつから離れろ…おめぇは弱いんだからすぐ喰われて終わりだ」
凛は俺の事をディスってんのかな、カイザーもなんかウザイ
こんなウザイの久しぶりかもしれない
「なぁにしてんの?凛ちゃんって潔!とカイザーじゃん」
温度差エッッグ
俺との差ありすぎだろ
「おつかれ蜂楽」
「俺疲れちゃったー!というかなにやってんの?」
「あー…火と油の喧嘩」
「…何それ」
可愛い顔して顔をコテっと傾けてくる動作殺しにかかっているのか
「それよりおやつ食べようよ!まだ食べてないんだー!」
「おやつ?」
「そうそう!早く行こ!」
「う、うん」
小学生みたいな見た目に小学生みたいな発言
もう小学生だろ
「あ、そういや蜂楽侵入とか言ってたよな?」
「うん?そうだけど何?」
「嫌…怪我ないなと」
「あったりまえじゃん!俺を誰だと思ってんのぉ?あ、そういや不気味なヤツいてさ」
「不気味?」
「そうそう、なんか…ん〜、なんだっけな」
「ちゃんと覚えとけよ…」
「ごっめーん!興味無さすぎて忘れちった!」
「あのなぁ、大事な資料になるかもなんだぞ?」
「忘れるとってことは大事じゃないってこと!」
「蜂楽の場合は違うだろうが」
不気味なやつかぁ…
あの自称画家とゲス野郎が頭に浮かぶ
うっわ寒気がしてきた
「おやつ何食べるんだ?」
「んーとね〜…」
『蜂楽 廻、至急議会室に集まれ』
「およ?」
「あれ?」
「呼ばれちゃった…おやつ終わってから食べよ!」
「だな、部屋戻ってるよ」
「うん!」
何かあったのかな
まぁ大丈夫か
「ふんふふーん…あ、思い出したかも、見た目が真っ黒でThe凡人って感じの人で…でもオーラがバババッて感じのはず…でなんか「奴に伝えておけ、お前は逃げられないと」って言ってた気がするなぁ…奴って誰?…まぁいっか!」
「おい!まだなのか!」
「No.4141は今東京都渋谷区」
「そんなことはどうでもいい!早くそいつを連れ出せ!居場所がわかっているのになぜ捕まえない!あれは俺の大事な道具だぞ!」
「す、すみません!今すぐに向かわせたいのですがブルーロックに奴はいまして…」
「だからなんだ!俺に逆らう気か!」
「そ、そんな!」
「だったから早く動け!」
「今すぐに向かわせます!」
ガチャッ
「…おい、ちゃんとできたんだろうな」
「ひっ、施設長様!…も、勿論です!確実に奴を殺せる銃はこちらに!」
「ちゃんと機能は出来ているのかと聞いている」
「ま、まだ分かりませんが確率は高いです」
「分からないだと?巫山戯るな!100じゃなきゃ意味が無いだろ!」
「すみません!」
「1ヶ月やる、あと1ヶ月までに確信しなきゃお前は死だ!」
「ひぃっ!」
「早く行け!」
「は、はいぃ!」
「…逃げ切れるとは思うなよ、No.4141」
「うわっ」
何だこの鳥肌
部屋は寒くないし…今夏だぜ?
「…誰かに噂されてる?!うひゃー!モテ期?モテ期来ちゃう?!まじかァ!やっと俺にもモテ期がァ…!」
「何やってんだよ、潔」
「千切?!い、いやこれは違くて!」
「何が違うんだよ…てか床でゴロゴロ遊ぶなよな、汚いんだから」
「うがっ…!」
「それにお前昨日の夜間違えて酒飲んで嘔吐してるんだからさぁ」
「うっ」
「はぁ、あそうそうお前から手紙届いてた」
「え?手紙?」
「おう、…まじのモテ期?」
「…やばいな、俺」
「潔にモテ期はないな」
「そんな言うかな?!」
「取り敢えず俺緊急で集まらなきゃだから」
「嗚呼、確かにそうだったな」
「おう!じゃぁな!」
「うん!」
手紙かぁ…名前書いてない
見た目的にラブレターぽくないし
嫌!シンプル系なのかも!
「どれどれ…」
『愛しの世一へ
今日言い忘れたが俺は今日クソ任務に行くから明日まで帰ってこないだろう
だから一緒にねんねはできない、寂しいだろうから俺の部屋で寝てもいいからな、あとぬいぐるみもあるぞ♡♡
お前の夫ミヒャエル・カイザーより』
「こんちくしょうっ!」
少しでも期待した俺が馬鹿だった!
鍵も着いてるし!
行くわけねぇだろ!
夫じゃねぇし!俺お前と夫婦になるつもりないから!
「ん?なんだこれ」
『今日怪しい人物がいた、多分世一狙いだ、気をつけろよ』
「…そん時はお前いろよ!みんな緊急でいねぇんだよ!」
気をつけるは気をつけるけど襲われた時どうすればいいんだよ
空手的な素振りして手足振り回す?
「…行ける」
「先輩、行けます?」
「任せろって…昨日勉強来てきたんだ」
「(心配しかねぇ…)」
「ここをこうして…でここを引っ張って…うっし!行ける!」
「みんな緊急でいないし、暇だ…こんな時はサッカー!と言いたいけれど今日打たれたばっかなんだよなぁ、さすがに怖い、室内に作らなかったのは何故か…」
うろちょろと廊下を歩いてあいつらの部屋覗いて暴いてやろうかな
面白そう
「はーちみつキンカンのど〜飴♪」
ビュンっ
「ん?…虫?」
「あぁ!くっそ…外した」
「下手くそすぎません?」
「じゃあ平田もやってみろよ!」
「はぁ?俺平和主義なんで」
「関係ねぇよ!」
「とゆか先輩、行っちゃいますよ」
「ああ!だから腕すごスナイパー持ってこりゃ良かったんだ!あのケチ野郎!」
「それ正井先輩に言っちゃってもいいですか?」
「おっ前!」
「冗談ですって!だから胸ぐら掴まないでください!」
「取り敢えず早く打って報告しなきゃ帰れねぇんだからな!」
「だったら今のうちってことわかってますよね?」
「当たり前だろ!この海藤 陸を甘く見るなよ!」
「そういうの言いんで、兎に角奴を打たないと」
「待ってろって、…ん〜…よしっ」
バンッ
「ふんふふーん…」
ヒュんッ
「いっ…かすり傷?…なんで?」
まさか…狙われて?!…窓閉めよ
「ああああ!窓閉められたぁぁ」
「ほら言ったじゃないですか」
「打ってみろよ!素人なのに傷つけれたの褒めて欲しいんだけど?!」
「…これは明日ですね」
「無視かよ、…スナイパー頼むか」
「金を無駄にしたくないって断れますよ」
「だよなぁ…」
「あ、先輩逃げますよ」
「は?」
「敵に見つかりました」
「は?」
「ほら目の前に」
「あ…」
「よぉ、クズ共…俺の世一を可愛がってくれてありがとな」
「お、お前ドイツのミヒャエル・カイザーじゃねぇか!」
「誰です?」
「ばっか!そんな後でいいから逃げるぞ!殺される!」
「逃げる?今此処で死ぬんだよ」
「やっべぇ!」
「ちょっ、腕掴まないでくれます?!走りづらいんで!」
「まじで走れ!今日が命日になると思って走れ!」
「はい?!」
「走ったってもうクソ手遅れ」
ババンっ
「いっ…!」
「平田!」
バンッ
「先輩行ってください!此処で引き止めます!先に本部に行って報告を!」
「本部?まだそんな余裕あんのか?もう足も使えるのか分からないのに」
「なんか外騒がしいな…早くみんな会議終わらないかなぁ」
※ここからは登場人物が色々と面倒くさくなるので「」の前に名前の頭文字をつけます
海「ちくしょう!後輩置いて逃げるダサいヤツになるなんてごめんだ!」
平「いつもダサいでしょう!」
海「こんな時そんなこと言うやつ初めてだよ!死ぬ気で行ってやらァ!」
カ「負けることをわかっていながら挑むのはクソ厄介…!」
バンッ
カ「(真下から?!此奴クソ面倒な戦い方しやがる)」
カキンッ
海「やっぱ避けるよな!」
ダダンっ
海「あがっ?!」
カ「余裕ぶっこいてんのは油断してるのと同じだぞカス共」
海「(此奴コントロール力えっぐ!肺に打ちやがった!)かハッ…ヒューっ…ヒュー」
平「先輩!」
ババンっ
カ「っ!…先輩より後輩の方が上手いのな」
ダンっ
平「がっ…!」
カ「でも俺の方が格上、クソ脇役」
平「(わざと心臓1段上の方を狙いやがった)ガハッ…けホッゲホッ」
カ「(このまま放置しとけば死ぬだろう…兎に角今すぐにこいつらの本部とやらの情報を抜き出さなきゃな…彼奴ら俺に会った瞬間手に持ってたスナイパーを大事にカバンに入れやがったが何かあるのか?打たなきゃ帰れないとか言っていたしな…クソ面倒、最近やけに世一を狙うやつが多い…予定より早い、何があった?まさか新しい実験か?何しても全部治る彼奴はまさにいい実験体だ…持って帰って解剖だな)クソ腹立つ…」
次の日_
「やっぱ皆忙しいんだな、会議室から出てくる気配なし…彼此9時間はやっているような…寝てたら終わると思ってたけど終わらない」
ぜんっぜん終わらないのだ
会議室の前で待っていても俺の耐久力が保たない
カイザーの部屋からぬいぐるみを奪い取って行ったが彼奴ぬいぐるみなんて持ってんのかよ、可愛いところあるよな…嫌キモイな、うんキモイ
可愛いなんてないキモイ
えろ親父並にキモイ
てか可愛いテディベアだなぁ
ふわふわだし…可愛ぃ〜
うん、もう1回寝よ
「お前も眠いだろうからな…名前は金太郎だ…おやすみ金太郎」
《おやすみ潔》
…我ながらキモイことやってんな、裏声で金太郎の声を出してみたがなんで男がやるとこうもキモイのか
頭にしがみついて離れないのも鳥肌もん
うわぁ、うわわわわっ…うーわっ
「無理無理無理…」
「…はっ!…すっげぇ嫌な夢見た」
カイザーが金太郎を持ちながら俺の口に詰め込もうとしている夢
『アーン♡♡』
「うがーっ!何だこの気持ち悪さ!」
メイド喫茶みたいなことしてるのにゴリゴリに口に詰め込もうと力込めてるのも嫌だ、面白いけど
「なんか鳥肌立つこと多くね?」
「何がだ?」
「ぅへひょっ?!」
ドカッ
「いっーた!」
「変な声出すなよな、世一くぅん」
「か、カイザー…」
「それで何が気持ち悪かったって?」
「あー…カイザーが夢の中でメイド喫茶ごっこしてた」
「…そんな趣味持ってたのか?流石の俺でもクソ引く」
「夢だから!俺にそんな趣味なんてない!」
「どうだか…それよりテディベアは持って行ってくれたんだな世一」
ニヤニヤと煽り散らかすような面を向けてきた
「ばっ!ちげぇし!ほんの出来心だから!」
「そんな焦んなよ、かあいいかあいい世一?」
「やめろって!夢を連想させる!」
「夢の中どんだけやばかったんだよ」
「あーん♡♡って 」
「…」
「やめろ、そんな目で見るな」
「そんな事より今から計画を立てるから会議室集合だぞ」
「計画?」
「嗚呼、施設侵入計画その名も復讐劇だ」
(2024/08/08 17:58:06)
29015文字
受験が終わる時に出すと言いましたが時間が余る時があったので書きました
受験頑張ります
コメント
2件
久しぶりのコメントだ それにしても、最高すぎる!