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場所は都内近郊、コンビニで夜勤のバイトをする21歳の青年、逢沢とおる。休憩時間は喫煙所にこもりっぱなし、タバコを吹かしながら、タバコが辞められない事を悩む。

逢沢(…辞めたいけど辞められない。どうしてだろう…)

逢沢は二本目に火をつける。

逢沢(…ありさが居たらな…)

逢沢の回想シーン

去年の夏、三井ありさと付き合ってた頃、ありさはこんな事を言ってたよね。

ありさ「タバコを吸う男の人ってカッコイイよね」

逢沢「そうかな笑」

ありさ「世間では、タバコは体に悪いとかタバコが嫌いって人多いけど、私は思わない」

逢沢「タバコを毛嫌いする人多いよな」

逢沢は思った。ありさはタバコを吸う俺を毛嫌いするのでなく、カッコイイと言ってくれた。俺は一生タバコを吸うのだと思っていた。

だが、その1ヶ月後、ありさは交通事故にあい呆気なくこの世をさったのである。即死だった。

回想終わり

店長「逢沢、休憩時間とっくに過ぎてるぞ」

逢沢「あ、すみません」

夜勤は5時まで。バイトが終わり、タイムカードを押す。外はまだ真っ暗。逢沢は車に乗り、エンジンを掛けた。

そこでふと、ありさと朝日を見に行った事を思いだす。

逢沢「去年の今頃だったかな、あれから朝日を見に行ってないな。」

ありさを思いだす為見に行ってなかったのだった。

逢沢(…このままでは、ありさを忘れる事が出来ない…よし!朝日を見に行こう!今からならまだ間に合う)

逢沢は海辺の近くまで車を走らせる。海辺近くに着く頃には朝日が顔を出す頃合いだった

逢沢「ギリ間に合ったー」

逢沢は車から降りて、海辺に向かう海がオレンジ色に染まり、逢沢を照らした

逢沢「ありさとよく来てたのにな。。ありさ、どうして俺を残しあの世に行っちまったんだよ。。」

逢沢は涙を浮かべながら呟く。朝日を見ているとありさの笑った顔が頭に浮かんだ。

逢沢「ありさのこと、忘れないよ。。いつか、別の人を好きになっても、ありさの事は一生忘れない。。」

逢沢は、タバコに火をつけ、煙を吸い込み一気に吐き出した。これを最後にしようと心に誓った。

終わり

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