番外編27 『門限に遅刻してみんなから説教される』中編
💮&🤍
『…我がなんで怒ってるか分かるな?』
『…ハイ。』
『まぁまぁ、シロ、せめて椅子には座らせてやろうぜ。それか俺の膝でもいいぞ?…座ったらもうどこにも行かせねぇけど。』
(目が笑ってない。)
『お前は我の主としての自覚が足りん。門限は守るためにある、違うか?』
『違いません…』
『我の前で誓え。もう二度と門限は破らないと。』
『そしたら俺も許してあげるよ。主様。』
『わ、わかった…誓います。』
『なら許してやる。全く。…我を心配させるな。』
『え… 』
『ふっふっふ。主様。シロは主様が帰ってくるのを待って本邸をうろちょろしてたんだ。』
『そうなの?』
『ふん…。』
『ちなみに俺もだよ。主様が帰ってこないと心配だろ?』
『ハナマル…うん…。ありがとう。』
シロは怒ると確実に怖い。ハナマルもパパだから怒ると怖そう。最後の方はもうご褒美やん。
🫖&🐾
『あの、ベリアン…もうどこにも行かないから…』
『ダメです…私がどれだけ心配したか……』
『いいなぁベリアン、俺もくっつこ。』
ベリアンは私を椅子に座らせて抱き締めた。ベレンはその上に覆い被さるように抱き締める。
『俺も寂しかったんだよ?』
『ごめん……仕事がキリよく終わらなくて。』
『そうだったんですね…それでも、心配しました…私が主様の世界に行けたら…』
『ベリアン…』
『俺もだよ。ねぇ、暫くはここにいて……?』
『ベレン…』
(確かに2人に寂しい思いさせちゃったな……。)
『わかった。2人の気が済むまでここにいるよ。』
『ありがとうございます…』
『ふふ、ありがとう♡』
説教というよりは甘やかしてる感じがする。主様が。
🕯&🪡
『主様!もう、俺心配したんですよ!いつもの時間に帰ってこないから!』
『ご、ごめん…』
『ふふ、フルーレ君は主様の部屋の前を何往復もしてたからね。まぁ、私もなんだが…』
『ちょ、ミヤジ先生!』
『ふふ、そうなの?』
『そ、それくらい心配してたんです!もう…っ。』
(むくれてる…可愛い。)
『ごめんねフルーレ、怒らないで?』
私はフルーレの頭を撫でる。
『( ¯ ³ ¯ )プゥ』
『ふふ、主様。主様さえ良ければこの後は3人で過ごさないかい?』
『もちろんいいよ。』
『ま、まぁ、それなら許します…。』
説教とは…?なんなんだ、この可愛い空間 。
後編へ続く