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しばらくして、息子さんと会う場が整えられて、会社からそう遠くはないレストランで初対面を迎えた──。



「改まって会うのは久しぶりだな、秀司。今日は彼女も一緒なんだが、構わないだろうか?」


「ええ、構わないですから。三ッ塚さんでしたよね」


「はい、はじめまして。イラストレーターをしています。三ッ塚 鈴です」


頭を下げて自己紹介をすると、目の前に名刺が差し出された。


「はじめまして、こちらこそです。僕は、蓮水 秀司と言います。イラストの方はよくお見掛けしていたんですが、直接お会いする機会がなかなかなくて、改めてよろしくお願いします」


立ち居振る舞いが柔らかな印象の息子さんは、爽やかな美青年といった感じで、血の繋がりはないながら親子揃って美形で、二人が並んで座るとレストラン内でもよく目を引いた。


息子の秀司さんの方は、淡い色をしたピンキッシュグレーのスーツに、シルバーのネクタイを合わせていて、蓮水さんは深い色合いのワインブラックのスーツに、同系色のワインカラーのネクタイ姿で、


どちらもHASUMI独特の色合いを品良く着こなしていて、さながらカタログモデルのようだった──。

ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

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