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刺繍枠を手に空色の生地に針を刺していたのにいつの間にか眠りに落ちていた。手の中のハンカチは失くなり足元には丸くなって抱きつく濃い紺がいる。悪阻が治まってからは前と同じように執務室の端に置いたソファで過ごしている。ハンクは動かない。眠ってしまった?濃い紺を撫でても反応はない。床に座って眠る公爵など聞いたこともないわ。癖のある硬い髪を撫で周りを見る。ソーマもハロルドもいない。休憩かしら。
「よく寝てた」
下を見ると黒い瞳が私を見つめていた。
「眠くなるのよ」
ここは穏やかな陽射しが気持ちいい。柔らかい座面は私を包むから目蓋が重くなるのよ。
「次は俺のだ」
レオンに渡すハンカチは今日には仕上がる。
「また生地を選んで」
前に商人から買った空色の生地が残ってる。その中からハンクの好きな生地を選んでもらおうと思っていた。
「もうある」
私の自室に置いてあるのを選んだのかしら。楽しみにしているのね。
「気が早いわね」
ハンクは懐から空色の生地を出して渡す。鮮やかな空色が光沢を持ち輝く。空色の絹。自分で用意したのね。
「絹は刺しにくいの、丁寧に刺すから時はかかるわよ」
私の膝で頬擦りして腰に腕を巻き付けるハンクに伝える。
「待つ」
腹が膨れれば動けなくなるのだからゆっくり刺すわ。
空色は渡した生地を持ち眺め手触りを確認している。ゾルダーク領で作られた最高級の生地だ。お前の空色と同じ色だ。少し膨れた腹に口をつける。つらい時期は過ぎた。夕食も食堂で共に取れるようになった。
「ドイルが来る」
「いつ?」
「わからん」
来てもいいと報せは出した。だが王宮からは報せが来ない。また忍んでくるか。
「側にいる」
「ええ」
王太子の婚姻式の準備もあるからな、王宮は忙しいだろ。別に来なくてもいいがな。
「歩くか?」
「そうね、レオンも一緒にいい?」
頷いてソーマを呼ぶ。子を連れてくるよう命じて戻ってくるまでこのまま俺の空色を捕まえておく。また子が邪魔するように膨らむな。だが孕んだ空色はよく眠る。その姿を見ているときは満たされた感覚になる。本人は恥ずかしいと言うが美しいんだ。細い指が顔をなぞり、目の下に触れる。
「忙しい?」
隈でもできているか。夜中に仕事を片すと日中お前と過ごせる。実際忙しい。王太子の婚姻式だ。国中の貴族が集まる。厄介なのはチェスター王国から予定していなかった国王が来るからな。それを考えるとこれが式に参席できないことはいいことだ。いい時期に孕んでくれた。守りを固めねばな。
「ああ、向こうから国王が来る。面倒だ」
「王太子の予定だったのに…マイラ王女に会いたいのかしらね」
奴はそんな性格ではない。娘になど関心を持ってはいないだろう。
「何者も邸には入れん」
俺が側を離れる。
「カイランに任せるって…」
「ああ、参席するよう向こうから指名された」
「知り合い?」
「ああ」
お前が生まれる前に知り合っただけの男だがな。この婚姻の裏に年寄が関わっていた証拠などないだろうが疑ってはいるかもしれん。俺なら疑うからな。自ら探りに来るなら面倒だ。俺が相手にならんと奴では話にならんからな。
「レオン」
振り向くとソーマが子を抱いて待っていた。空色の手を引き共に花園へ向かう。日傘を持ち影を作る。
「いらっしゃい」
ソーマから子を受け取り、抱き上げて重くなったと笑っている。
何故か乳母より空色に懐く。言葉にならない声を発し母親に抱きついて満足そうに笑っている。
「また乳母を探さないと」
「ああ、探してる」
子飼いの中に丁度いいのがいる。ゾルダークに忠実な奴らだ、乳に身分など必要ない。
「重いだろ、ソーマに渡せ」
四阿に近づくまで子を抱いていたんだ。
「ええ」
子の頭に口を落としソーマに渡すが泣き出した。いつものことだ。わざと泣いてる。涙が出てないからな、空色と離されて怒っている。
「よく泣くわね」
「ああ、うるさい」
「ふふっ元気な証拠よ」
とられていた小さな手を返してもらう。四阿には先回りしたアンナリアが果実水を用意しているだろう。
膝に座らせた空色に器を渡すと冷たくて美味しいと微笑み飲み込んでいる。
「ソーマ」
手を振って指示を出し、四阿から出す。
「飲ませてくれ」
空色は微笑み果実水を口に含んで俺の顔を掴み口を覆う。温くなった果実水が俺の中へ入る。唇に触れた舌を捕まえ中へと誘う。甘い声が俺の耳に伝わる。悪阻の間は我慢をした、今も忙しく空色に触れていない。口を離すと瞳は潤み、口周りは互いの唾液で濡れている。
「ハンク…」
欲しくなってしまうよな。俺の膝を跨いだ脚の間に手を差し込んでも、珍しく抗議の声を上げない。下着をずらし中へと指を入れると、案の定濡れている。俺を見下ろす空色は顔を赤くし口を固く結んで声を耐えている。ここは外だ、いつもの空色なら怒っていたが、お前も我慢をしていたか。秘所から抜いた濡れた指を口に含むと空色はますます赤くなる。
「欲しいな?俺もだ」
「ハンク…」
わかってる、外ではできんが陰茎が硬くなったぞ。治まるまで動けんな。
「待ってろ」
中には注げんが泥濘に入りたい。まだ細い体を抱き締め胸に顔を擦り付ける。空色は俺の頭に口を落とし、待ってると囁く。俺のせいで淫らになったお前が愛おしい、何も知らない無垢なお前が懐かしいな。服の中では頂が固くなってるな。つい口に含んでしまった。舌で小さなこりを感じる。空色が髪を掴んで引き離そうとするがお前の力など弱いことを知らんのか。俺の唾液で頂に服が張りつき存在を見せつけ興奮を煽る。柔らかい尻を撫で狭間に指を擦り付ける。
「ハンクっ」
空色の声を聞いて我にかえる。見上げると涙を流し俺へと落とす。
「泣くな」
「待てないわ」
色目を使っているな。俺も待てんぞ。空色を抱いて立ち上がり見回すとソーマはいない。察したか。近道を足早に通り邸へ入り自室に向かう。空色は俺の服を掴み顔は伏せたままだ。
執務室の扉の前で待っていたハロルドに呼ぶまで近づくなと命じる。開けられた扉から入り寝室へ向かう。明るい部屋の寝台に空色を寝かせ服を捲り下着を剥ぎ取る。俺を待ちわびた秘所へ舌を突き入れると悦んで声を上げる。俺の名を呼び喘ぎ秘所を濡らして欲しいと叫ぶ。腰紐を緩め陰茎を取り出し、広げた脚の間に擦り付けると空色の出した液で濡れて光る。
「腹に痛みはないか?」
激しく奥は突けないが泥濘には入りたい。頭を振って欲しがるのだから痛みはないだろ。滾る陰茎は久しぶりの締め付けを感じながら奥へと入れて快感を堪能する。
「俺の泥濘だ」
足を左右に広げ陰茎が出入りするのを目で楽しむ。空色が出す液で赤黒く光り腰が震え出す。
「飲んでくれ」
随分子種を出していない。飲み込むのはつらいかもしれんが、これの口が陰茎を含む様も見たい。
「ちょうだい」
揺らされながら赤い唇を開き俺を待ってる。陰茎を抜いて空色の腕を引いて体を起こし、液で濡れた赤黒い陰茎を小さな頭を掴んで口の中へと入れていく。掴んだ頭を動かし、喉の奥へと陰茎を進ませると舌が蠢き快感を送る。喉が動き締め付けられるまま、口を秘所のように濡らせた空色が頭を振って俺を見上げ子種を寄越せと言っている。
「出るぞ」
頭を押さえ腰に押し付け喉の奥へと注ぐと、喉が鳴り動き飲み込まれていく。快感に腰は震え大量の子種が空色に注がれていくのがわかる。懸命に吸って飲み込む空色の頭を撫でると、美しい瞳が俺を捉える。
「飲んだか?」
まだ滾る陰茎を舌で舐め始め、潤んだ瞳が頷く。
「足りんな?」
返事はしないが小さな手は陰茎を離さない。それが答えのようにしごいて先端を口に含み残滓を吸っては飲み込んでいる。濃い子種が喉に貼りついて不快だろうに。
薄い茶の頭から手を離し、まだ着ていた服を全て脱ぐ。空色の背中の留め具を外し、服を床に落とし掛け布で包む。棚に近づき水差しから直接果実水を口に含み振り向くと、掛け布から抜け出し裸で俺の後をついてくる空色がいた。口に含んだ果実水を飲み込んで空色を迎えに行く。
「腹を冷やすぞ」
抱き上げ水差しを渡すと直接口をつけ、音を鳴らして飲んでいる。口の端から垂れる果実水は俺が舐めとる。少し膨れた腹を撫で、温める。空色から水差しを取り上げ寝台脇の棚に置き、滾ったままの陰茎を抱いた空色に擦り付ける。
「入れて…」
空色が欲しがっている。寝台に寝かせ俺の体で上から囲う。細い脚を左右に広げ、間に入り腹の上に陰茎を置くと小さい手で掴み撫で、俺の名を呼び早くと急かす。腰を引いて秘所に当てゆっくりと泥濘に締め付けられながら奥へと進む。愛しい口からは喘ぎを発し俺を誘う。その口を己の口で覆い舌を絡め唾液を飲ませる。細い腕が俺の頭に回され巻き付き、脚は腰を捕まえ俺達の隙間を消していく。空色を潰さないよう自身を支え、腰を引いては押し込み泥濘を味わう。液で濡らした陰茎を壁が吸い付き締め付け鼓動する。腰を回すと俺の舌に噛みつき、脚を強ばらせ達している。それでも口は合わせたまま、唇を擦り合わせ舌で繋がり腰を叩きつけ快感に浸る。限界まで中に留まり陰茎を抜いて秘所にかける。跳ねる陰茎が秘所の入り口を刺激し、また達する空色を抱き締める。