2人きり
いつも賑やかなシェアハウスは静まり返って
酒をもう一杯飲もうとした時
気づいてしまった
私に向けられた愛情に
「マジしんどかった〜」
私、etが所属しているグループ、🌈🍑は毎日投稿最終日を迎えています。毎日投稿って結構しんどいんだよ⁇企画考えて、撮影して、編集して、細かいとこまでこだわれば終わりなんて見えない。疲れるけど…でも、みんなとやればなんか楽しい。
「い〜や、みんな!!マジお疲れ〜!」
リーダーが言う。
「フゥーー↑!!」
「ttさん頭おかしくなってますね。」
「そうなってもおかしくないくらい、今回は忙しかったしね〜」
「笑」
毎日投稿のお疲れ様会。私たちは全員揃って飲み会をしている。みんな疲れは溜まっているけれど、達成感に満ち溢れていて、疲れたより嬉しいという感情の方が勝っている。私もそう。
騒ぐ奴もいれば、酒をがぶ飲みする人もいたり、それを面白そうに見ていたり。
私は、嬉しさを全身で表したいくらいはしゃぎたかったけど、そんな気力はなかった。隣にいるurもその1人。
「いや〜今回もやったりましたね。etさん」
「いや、ほんとね〜」
「etさん、今回撮影する回数多かったし、大変じゃなかった⁇」
「そうなんだよ〜、いつもの倍疲れてるかも、
そういうurもアニメーションとかめっちゃ作ってたじゃん。」
「ま〜じで疲れた」
「ふふっ、お互い様だね」
そんな何気ない会話をしながら、お疲れ様会は続いていった。
「 ん、あれ、」
どうやら私は眠ってしまったらしい。疲れてたし、酒も入っているせいかな…。部屋は少し薄暗くなっていて、みんな机に突っ伏して寝てたり、互いの肩にもたれかかって寝ていた。そして私の目の前には、顔を真っ赤にして酒をグイグイ飲むurがいた。様子を見るに、私が寝てる間にnaさんやsvさんと一緒に飲んでたんだな…。 でも、その2人も寝ちゃったのか。…てか、urさすがに飲み過ぎじゃね?? とめないと。
「ねぇur、さすがに飲み過ぎじゃない⁇」
「…んあぁ?…なーんだetさんかぁ..」
完全にできあがっちゃってるなこれ
「ur、ストップ」
「んぇ?etしゃんものもーよ。酒しゅきでしょ。」
「ヴッ、それはそう…だけど!」
「じゃーのもー。だぁいじょーぶ..俺いつも飲んだ時こんなかんじでしょ、」
「…確かに」
なに納得してんだ私。…まぁ、お疲れ様会だし、このくらいはいいよね。
「まぁ、酒好きの私が付き合ってあげるかー」
「笑…そうこなくっちゃな〜」
いろんな話をした。🌈🍑として活動するときの初期の頃の心情とか、撮影の裏話、日常で起きた面白い話、お互いの黒歴史の話、それから恋バナも。何時間たっただろうか、urと話してると不思議と安心するというか、なんだか心地いいな。 酒のせいかもだけど…。
私がもう一杯飲もうとした時
「…俺さぁー、etさんのこと…だ」
「んぇ?なんて?」
「…俺…etさんのこと好きだわ…」
「…」
は?
今なんて⁇ なんて言ってた⁇
“好き”って言った?あのurが?
突然すぎて声も出なかったし、動けもしなかった。とにかく、びっくりが勝った。だって、だって、urが私のことを好きって…え、考えたことなかったな。
「…え、えぇと…」
「…おれ、etさんのいいとこ、好きなとこ、 たくさん言えるよ」
「は、はぁ?//」
「まず、笑顔が可愛い、俺の心を何回撃ち抜いたことか…。それで、仲間思いなとこ。みんなのことをすごく大切にしてるってよくわかる、そんなところも好き。あとは、寂しがりやで、たまーに素直で甘えん坊なとこも。それがかわいくて仕方ないんだよなぁ…。で、あとは」
「ストップッ!!」
「…」
「..そ、そんな…ぃ、一気に言われても…困る…んだけど…///…それ、本気ぃ⁇///」
「…ふっ、かわいい」
そういうと、urは私の手をとって言った。
「俺、本気だから。こんなにも愛してる人に出会えたのは、運命だって思うんだ。だから見てて欲しい。」
「…///」
urの言葉と私を見つめる目はまっすぐで、手から伝わるこの熱さが、本気だって私に強く訴えかけている。
2人きり
いつも賑やかなシェアハウスは静まり返って
気づいてしまった
私に向けられた愛情に
そして、気づいてしまった
私が、urのことを好きになっていたってことも
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