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庵野
ℋ.♡
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#mryk
とくめい
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kurara
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ヘリオトロープ⑥
大森side
店長「はいっ、お待ちどうさま」
大森「……うお…………すっげ」
店長「お兄ちゃん達イケメンだからカラースプレーサービス!食べ歩きOKだからもし、ナンパされてどこのクレープか聞かれたら宣伝よろしくな!ウチの店の名前シエルだから!日本語訳で空とか天国って意味ね」
若井「……名前……かっけぇ……」
店長「だろだろ?!でも本当はラ〇クアンシ〇ルって付けたかったんだけど、某バンドと同じだって奥さんに叱られて……ちなみにラ〇クアンシ〇ルは虹って意味だ」
若井「……虹…………あっ!これ」
初対面の相手とここまで仲良く会話がよく出来るよな、と関心しつつもクレープの中のアイスが溶けないかと心配と、俺も店員の話の結末が気になっていた。
店長「気がついてくれたか?!そう、カラースプレーが」
店長「虹!」
若井「虹色!」
店長「ちょっとでも虹にかけたものを使いたくて、コレだ!って思ったんだよ」
若井「店長さん頭いいっすねっ!」
店長「……にーちゃん嬉しい事言ってくれるねぇ〜…………ほれ、これもオマケだ」
若井「いいんですか?!ありがとうございますっ」
店長「ほら、そっちのにーちゃんも」
大森「あ、え……ありがとうございます」
店長がプラスでチョコのブラウニーを乗っけてくれた。
しっかり宣伝よろしくな、の言葉と共に。
若井「色々得しましたね」
大森「話は面白かったけど……正直アイスが溶けないか心配だった」
若井「確かに!すぐ食べよ…………うまっ!主任、めちゃくちゃ美味しいですよ」
大森「……うっま……」
少しアイスは溶けていたが、クレープの生地は薄く場所によってはパリパリとしていて、生クリームも甘さ控えめながらも生クリーム特有のもったり感はあるし、何よりオマケで付けてくれたブラウニーがめちゃくちゃ美味しい。
若井「主任、美味しいね」
大森「……ああ」
アイスもしっかりとバニラの香りと味がして濃厚ながらも、後に残るほどくどくなくてクレープとの相性抜群だった。
若井「あ……主任、クリーム付いてる」
大森「え、どこ…………」
自分でクリームを取ろうとした瞬間
若井「……ここ………………ん、とれた」
大森「……っ?!!んなっ、おまっ」
口端に付いていたであろうクリームを若井が指で取り、そのクリームをそのまま食べたのだ。
若井「へへ、ごちそーさま」
指先を舐めて、ヘラっと笑う若井は、正に世で言うスパダリイケメン。
俺が女なら、これで一目惚れするくらいの破壊力があった。
現に、この若井の行動を見ていた女が近付いて来たのが証拠だった。
大森「お、お前っ、よくこんな」
女①②「「あのぉぉ、すみませぇぇん」」
若井「え?あ、はい」
女①「おふたりが食べてるぅクレープ何処で買えますかぁ〜?」
若井「あ、これ?これはあっちのシエ……」
女②「えぇ〜わかんないんでぇぇ、案内お願い出来ませんかぁ〜?」
若井「あー…………主任、ちょっと待ってて」
大森「え」
女①「えぇぇぇ〜、そっちのお兄さんも一緒に行きましょうよぉ」
若井「ごめんね、この人も一緒なら案内は出来ないかな」
女②「え〜…………じゃあ、お兄さんだけでも案内お願いしますぅ」
若井「主任、すぐ戻るんで……そこっ!そこのベンチで待っててください」
大森「あ……ああ……」
若井「すみません、ほんとにすぐ戻るから」
そう言って若井は女の子ふたりとクレープ屋の方へと行った。
・
・
・
大森「……」
若井「主任っ!遅くなってすみませんっ」
大森「どうせ、離してもらえなかったオチだろ」
若井「あ、いやっ……まあ、それもありますけど」
大森「歯切れ悪……まあいいや」
そう、俺には関係ない。
若井が女の子と何してようが関係ないんだ。
大森「帰るか」
若井「そう……ですね……一通り見たし、今日はここに連れてくるのが目的でしたからね。ただ、食べたばっかだったから、ゆっくり歩いて駅に戻りましょう」
駅に向かう道中、他愛もない若井の話題に相槌を打ちながら歩いた。
ゆっくり歩こう、と言いつつもフェス会場と駅まではそんなに遠くなく、代々木公園を出ればすぐ目の前は駅だ。
若井「駅着きましたね、主任は〇〇方面ですよね?俺は△△方面なんで一緒なのはここまでか…………今日は付き合ってくれてありがとう」
大森「いや、俺は」
若井「俺は何もしてないって言いたいんですか?してなくないから。俺、めっちゃ楽しかったし…………主任、最後に……ちょっといい?」
大森「……なんだよ」
若井「……ちょっと……待って………………はいっ!これ主任に」
カバンの中をゴソゴソと探り、若井が取り出して俺に差し出したのは
大森「…………え、これ…………なん、で」
若井「へへ、さっきクレープ屋まで戻った時に買ってきました。今日付き合ってくれたお礼です」
俺たちがクレープの前に立ち寄っていたお香の店の横で見ていたあの猫の置物だ。
さっき遅かったのはこれを買ってたからかと納得……ずっと女に絡まれていた訳じゃなかったんだ……
大森「お前っ、これで遅く…………ごめん……さっき……変な勘違い……してた」
若井「あ、いや、あの行動で帰って来るのが遅かったらそう思われても仕方ないです……まあ……ちょっとしつこかったので大変でしたけど、また連れて帰って来て主任に絡んだら嫌だったんで……俺の方こそすぐに本当のこと言わなくてすみません」
若井は悪くない
大森「お前が謝ることじゃない…………これ、ありがと……今日は…………楽しかった」
若井「へへ、ちゃんと飾ってくださいね」
大森「玄関に置いとけば魔除になりそう」
若井「変な奴入れさせないお守りです」
大森「こわ。てか俺、そもそも家に人呼ばないし」
若井「ん?……え?……それって……」
大森「なんだよ、友達居ないのかって言いたいんだろ」
若井「ちがっ、そうじゃなくて……も、もしかして俺が主任の家に入ったのって」
大森「あ、ああ……そう言えば今の家になってからはお前が初めてかも」
若井「〜〜〜っ」
大森「な、なんだよ」
若井「っ、やっぱ俺…………好きかも」
大森「…………は?」
若井「ホッとじゃなくて、ガッカリが正しいって今わかった」
大森「お、お前、何言ってんだよ、バカか」
若井「俺……ううん、バカでもいいや。……またデートしようなっ!じゃあ月曜日っ、バイバーイ、元貴っ!」
大森「ちょっ、…………くそっ」
最後の最後に名前を呼んで走って去って行きやがった
ほんと
なんなんだよアイツは一体……
思いもよらない出来事に、俺はもらった猫の置物を握りったまま、その場から数分動けなかった。
─────
・デートコーデの若さんイメージ
ザ・シンプル。笑
私の好みです。すみません……
コメント
5件
い、イケ、メン_| ̄|○ このイケメンとあのイケメンが並んでクレープを… しかもクリーム付けて…指でひょいって…(*´﹃`*) そりゃ逆ナンもされますわ てか、身の程を考えて恐れ多くて声かけられませんけどもね! (;・∀・) そして、普通にシエルのクレープ食べたいです!
初コメ失礼します!アカウント作る前からkuraraさんのお話大好きでした💖 若井さんのスパダリだけど可愛いとこもあるみたいなギャップがめちゃくちゃ尊いです…!続き楽しみにしてます👀✨
わあぁ〜〜〜〜〜〜!!😭💕 第6話、めっちゃ良かった…!! クレープ屋さんのノリも虹のカラースプレーも可愛いし、店長のキャラ立ち最高すぎる!! そして若井の“クリーム取るやつ”…あれ反則級の破壊力っすよ…!!😇💘 主任が「家に人呼ばない」って言ったら、若井が「俺が初めて?」って真顔で照れてるの尊すぎるでしょ…!! 最後の「好きかも」からの「元貴っ!」って呼び捨て…もうダメ、昇天しますわ🙈💞 主任の困惑と照れがかわいくて、もっと読みたくなった!!次回も楽しみにしてます!!