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「早く、ここも拭いてくれ。沐浴は世話人の大切な仕事だろう」
「そ……それは、そうですけど……」
毎朝の沐浴、神父の寝汗を拭うのは確かに世話人の仕事だが、ソコはお世話しないと言ったはずだ。
ベッドに座ったパラディは長下着しか身につけていないが、その下半身には勇ましい男のソレが勃ち上がっていた。
というか、沐浴を始める前からそうなっていて、目を逸らすこともできない。
沐浴の時間は俺がパラディを弄って遊ぶくらいの勢いだったのに、最近はすっかり形勢逆転で、俺が真っ赤になって慌てるのをパラディは楽しんでいるように見える。
「そこを……あんまり、大きくしないでください。目のやり場に困るんです」
「ああ、男なら分かるだろう。朝はこうなる」
「それは……分かりますけど、収めてください」
「無理だな。可愛いランが、甲斐甲斐しく俺に触れてくるんだから、興奮しないわけがない」
「なっ……何をっっ、変な冗談は……あっ、わわっ」
いつも下着の中は軽く手を入れて簡単に拭って終わりなのに、パラディが変なことを言ってきたので、動揺して下着を引っ張って下ろしてしまった。
おかげで、ぼろんとパラディの立派な剛直が姿を現してしまった。
「すみませ……ぅぅ、いま、中にしまって……」
「このまま、触れてくれないか……、痛いくらいなんだ」
パラディのソレは、大きくて反り返って腹につきそうなくらいになっていた。
他人のモノを見る機会なんてないし、自分のモノとこんなに違うんだと思うと、唾が溢れてきてごくりと飲み込んでしまった。
「す……少し、だけなら……」
軽く手で触れてみたら、驚くほど硬くてまるで岩のようだった。
太い血管が浮き出てきて、触れるとどくどくと血が流れている感触があった。
「くっっ……ラン……」
興奮して荒い呼吸をしているパラディの口から、とんでもなくセクシーな声が漏れた。
自分の手でパラディがこんなに乱れた姿を見せるなんてと、俺の胸も熱くなって心臓が壊れそうになっていた。
親指で亀頭を刺激しながら、擦っていたらトロリと先走りが溢れてきた。
それを手に絡めて強く握り込んで擦れば、ソコはどんどん硬くなってびくびくと揺れ出した。
「気持ちいい……ですか?」
「ああ……たまらない……っっ……はぁ……」
パラディが切ない息を吐きながら感じている姿を見るだけで、俺の興奮も高まってしまった。
男のモノを触るなんて嫌悪感は少しもない。もっと感じて、もっと気持ち良くなって欲しいという欲が溢れてきた。
「パラディ神父……」
「オランジュだ」
「え……?」
「オランジュと呼んでくれ」
親密な恋人同士は幼名など、特別な名前で呼び合うと聞いた方がある。そして、それを教えるのは親愛の証なのだと……。
俺だけ、俺だけ許された特別なものだと思ったら、嬉しくてたまらなくなった。
そして目の前で切なげに揺れる赤い唇に吸い寄せられるように、俺から唇を重ねた。
「はっ……ん……っっ……んっ……」
重ねた唇の間からぬるりと柔らかいものが入ってきた。茹で上がった頭でそれが舌だと分かった時には、俺の舌と絡んで口内を縦横無尽に舐められていた。
特に上顎の歯列の奥を舐められたら、ゾクゾクとした快感でぶるりと震えてしまった。
「名前を……呼んでくれないのか?」
「お……オランジュ……」
「そうだ……ランに呼ばれるとたまらない。もう一度……」
「オランジュ……」
「……はぁ……はぁ……ランっっ」
いつしか俺の手に自分の手を重ねて、パラディは自分のモノを擦っていた。
ひときわ激しく擦った後、深く息を吐いたパラディはどくどくと白濁を放ってきた。
真っ白でどろっとした濃いものが、飛び散って俺の頬まで飛んできた。
「ああ……たくさん出てしまった。すまない」
「い……いえ、んっ……」
パラディは濡らした布で俺の頬を拭った後、そこに唇を当ててチュッと音を鳴らして吸ってきた。
「飯にしよう。スープはあるか?」
「……あります」
「良かった。俺の大好物だ」
反則だ。
こんな無茶苦茶なことをされて放心状態なのに、そんな嬉しそうな顔で笑うなんて……
パラディの笑顔はもう誰が見ても分かるくらい、眩しくて輝いて見えた。
戸惑いしかなかった俺の心は、いつしかすっかりパラディの色に染まって、抵抗する気持ちなどなくなっていることに気がついた。
困ったことに濃厚な時間は朝だけではなく、二人きりになるとパラディは俺に手を出してきた。
「ちょっ……いま、だめですって」
「今日の礼拝は終わりだ。掃除するほど汚れていない」
「あっ……誰が来たら……しかもここ、祭壇の前……」
午後の祈りの時間が終わって村人が帰り、礼拝堂は静かになった。これで今日の予定は終わりで、誰も来ることはないが、遊んでいいわけではない。
神父の黒い服を着たまま、パラディは俺を後ろから抱きしめてきた。
「別にいいだろう。神にも見せてやれ」
「さ……最低、本当に神父ですか?」
「朝はすっかり世話になったからな。今度は俺が世話をしてやる」
「結構です! ちょっ……待って、そこは……だめっ」
パラディの手はするりとズボンの中に入ってしまい、下着の上から俺の股間をゆるゆると揉んできた。
俺だって健全な男子なので欲があるのは当然だ。この生活でほとんど自慰はしていなくて、しっかりと溜まっていたので、刺激されたら簡単に反応してしまった。
下着を下ろされて直に触れられたら、それだけで達しそうになった。
パラディがそこを擦るだけで、くちゅくちゅと卑猥な音が漏れ聞こえてきた。
「ほう……、こんなところも可愛らしい。大きくなってきた……、お綺麗な顔をして、ここは立派な男だ。たまらないな……」
「い……いや、パラディ……神父」
「オランジュだ。そうか……嫌なら、ここでやめよう」
俺のソコは先走りですっかりと濡れていて、ガチガチになっていた。
こんなところで放置されたらたまらないと、俺はパラディの腕にしがみついた。
「や……オランジュ、やだ……」
「どうして欲しい?」
「ちゃんと……イキた……」
クスリと笑ったパラディは俺を窓辺の壁に押しつけて、自分のズボンを下ろして下着をくつろげた。
パラディのソコもガチガチに勃ち上がっていて、俺のモノと重ね合わせて一緒に擦ってきた。
「な……なんだ……コレ、やば……気持ちいい……おかしくな……」
「ああ、一人でシコるのとは違うな。ランの顔を見ながらなんて最高だ」
「あふっ……神聖な場所で……こんな……」
「ああ、背徳感がたまらないな」
「やっぱりエロ神父……んぁぁっっ!」
パラディは先っぽをぎゅっと摘むようにして掴んできたので、痛気持ちいい刺激に全身が痺れてしまった。
気持ち良くて声を抑えられない。喘ぎながら尻の奥がやけに熱くて、腰を揺らしてしまった。
「オランジュ……オランジュ……イキたい」
その時細めた視界で、パラディが手で払うような動きをしたのが分かった。
何をしたのかと目線を送ると、パラディはフッと微笑んでから唇を重ねてきた。
「羽虫がいた。払ったから大丈夫だ」
「んっ……虫くらい……いいのに」
「邪魔されるのは嫌いなんだ。ほら、イキたいんだろう? もっと口を開けろ」
「あっ……んんっ」
言われた通りに口を開けると、そこにパラディの長い舌がねじ込んできた。
うねる様に口内を蹂躙されて、息を吐く暇もない。
上も下も巧みに弄られて、込み上げてきた快感に俺は全てを手放した。
もう余計なことなど考えられなかった。
頭の中が気持ち良くてたまらなくて、欲しくて、もっともっと欲しくて、胸が痛くなるほど俺はパラディを求めていることに気がついてしまった。
激しく、時に優しく、熱を持って触れてこられたら、もう気がつかないフリなんてできなかった。
他の誰かなんて絶対に嫌だけど、パラディなら……、パラディとならもっと……
火のついた欲望は際限を知らない。
パラディが何を思って俺に触れてきたのか分からないが、気がついた時には、俺はもうすっかりパラディという男にハマっていた。
全て許してもいいと思えるほど、パラディのことしか考えられなくなっていった。
「えっ……帝国に戻られるんですか?」
「ああ、うるさいやつに呼ばれてな。ずっと無視していたが、そろそろ面倒になってきたから、黙らせてくる。すぐに戻ってくるつもりだから心配するな」
いつものように早朝、教会へ向かうと、ねぼすけのパラディはとっくに起きていて、旅支度をしていた。
まさかもう帰って来ないのかと、胸が締め付けられるように苦しくなったが、仕事だと言われて一気に力が抜けた。
そういえばエパヌイ神父も数年に一度は会議に呼び出されると言っていたのを思い出した。
数日前に机の上に手紙の束を見つけたので、きっとその呼び出しなのだろうと察知した。
「うるさいやつって……、教皇庁の会議のことですよね。またそんな風に口悪く言ったらみんなびっくりしますよ。エロ神父だし、問題児だからここへ飛ばされたんだってことは想像できました」
「くっ……エロいのはランの前だけだ。他のやつには勃つものも勃たん」
「はいはい、忘れ物はないですか? 名前を呼ばれてもすぐには行けませんよ」
外に馬車が着いた音がしたので、上着を取った俺はパラディの背中にかけた。
いつもしている事なのに、しばらく会えないのだと思うと、胸が痛くなってしまった。
ドアの前でくるりと振り返ったパラディは、ガバッと俺を力強く抱きしめてきた。
パラディの広い胸の中に埋もれて、温もりを感じたら、何か込み上げてくるものがあった。
「帰ってくる……必ず、ランのもとに……、お前を愛しているから……」
「…………」
「………行ってくる」
頭が真っ白になって何も言えなくなってしまった。
パラディは俺の唇に軽く触れるだけのキスを落としてから、今度は振り返らずにドアから出て行ってしまった。
木製のドアがギギッと閉まる音。
パラディが土を踏みしめて歩く音。
馬車に乗り込む音。
カタカタと馬の蹄が鳴る音。
遠ざかっていく車輪の音。
全ての音が消えて静寂が訪れても、俺は動くことができなかった。
「あ……あい………なに…を、誰を……」
胸に熱い思いが込み上げてきて、思わず両手で服の上から掻きむしった。
「大げさだ……まるで今生の別れじゃないか。あんなこと……あんな言葉を残して……」
エパヌイ神父がいなくなった時、風が吹き荒れていた胸はいつしか穏やかな温かさで満たされていた。
パラディがいないのだと思うと、無性に寂しくてたまらない。
時々おかしなことを言っては、大胆なことをして俺を翻弄した男。
一度目にしたら忘れられないくらい印象的で、研ぎ澄まされた剣のような輝く瞳に、いつだって吸い込まれてしまいそうになった。
俺の口を塞いで、快感をもたらせた唇で、とんでもない言葉を残して行った。
「愛……愛なんて……愛なんて……」
いらないと思っていた。
愛されていたかも分からない、曖昧な記憶しかない前世。
愛よりも強い憎しみを向けられた今世。
傷つけられるくらいなら、全てから解放されて一人で生きていきたいと思っていた。
でも分かった。
分かってしまった。
何もかも空虚で、本当に生きているのかすら分からない日々の中で、俺が求めていたもの……
無愛想で不器用な男、だけど本当は優しくて、俺に笑顔が似合うと言ってくれた人。
愛されたい。
パラディに愛されたかった。
なぜならとっくに、俺も、パラディを愛していたから……
「……言えなかった」
閉められたドアを見つめながら、俺も愛していると呟いたが、静寂だけしか返って来なかった。
コメント
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ああ、もう…今回めっちゃ胸がぎゅってなったよ…!朝の沐浴からもうドキドキが止まらなくて、「オランジュ」って呼ばせるシーン、ずるいよね。ランも完全にパラディに染まっちゃってて、それが全部納得できる流れだった。「愛してる」って言われたあとのランの「言えなかった」で、もうこっちまで泣きそうになった…次が待ち遠しいよ、朝顔さん!