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「~~っ、も、意地悪っ、しないで……やだっ」
「何が嫌なんだ?」
「~~っ! お兄さんのっ……」
「僕の、なに?」
分かっているのに問いかける自分は、なんて意地が悪いのだろう。だが、そうやって辱めるたびにナギが可愛らしく泣くから、どうしてもやめられないのだ。
意地悪く問いながら、指の本数を増やして容赦なく内側を抉り上げる。蕩けた肉襞がきゅうっと音を立てて指を締め付けてきた。
ナギの性器は今にも弾けそうなほど張り詰め、滴る蜜の匂いが次第に濃くなっていく。部屋の空気が、彼の甘い香りで満たされていく。
「指だけじゃ、嫌だ……っ。これ、ちょうだい……」
快楽に蕩けたとろんとした瞳で、ナギは蓮の張り詰めたズボンのファスナーへと手を伸ばした。震える指先でファスナーを下ろし、そっと中の熱に触れる。
「は、ぁっ……すご……おっきぃ……」
誘うように腰を揺らしながら、うわ言のように呟く。スリスリと先端を愛おしげに撫でられ、その天然の痴態に限界まで煽られた蓮のそこが、ドクンと音を立てて脈打った。
「っ、ナギ……っ!」
ぐちゅっと、ひときわ淫らな音を立てて、一気に指を引き抜く。
「ひゃっ……やっ、なんで……っ」
突然の喪失感と物足りなさに、ナギは切なげな瞳で蓮を見つめてきた。その瞳が、さらに蓮を追い詰める。
「ごめん、もう、余裕がないんだ……っ」
片足を持ち上げ、切羽詰まった声でそう告げた。熱く昂ったものを、ナギの蕩けた孔へと押し当てる。
「っ……ぁ」
白い小作りな顔を見下ろすと、快感で瞳を潤ませたナギが、はにかんだような笑みを向けてきた。躊躇うように何度か唇を開いては閉じ、そして――。
「……いっぱい、気持ち良くして」
そう、甘く囁いた。
「――っ」
ズクンと、腰が重くなる。 一体、どこでそんな言葉を覚えてきたのか。いや、きっとそれは、彼の本性なのだろう。こんなにも可愛らしい顔で、無自覚に男を煽って――。
「ね、早く……蓮……っ」
甘く誘うように微笑むナギに、蓮はとうとう我慢できなくなった。片足を肩に担ぎ上げ、グイッとナギの細い腰を引き寄せる。
「今、名前を呼ぶとか……反則だろ」
どれだけ僕を煽れば気が済むのかと、彼の腰を掴んで、ゆっくりと切っ先を押し進めた。
場所が場所だからだろうか。すぐ傍の部屋にはナギの弟が眠っているし、いつ目を覚まさないとも限らない。 極力声を出さないようにと必死で蓮にしがみつき、肩口に顔を埋めて声を押し殺すナギの姿が、逆効果だと言わんばかりにこちらの情欲を煽り立てる。
「っ……ナギ、力を抜いて。大丈夫だから」
「んっ……ふっ、ぅぁ……っ」
「……ほら、こっちを見て」
余裕を失い、ふるふると頭を左右に振るナギを宥めるように頭を撫でてやる。こめかみに優しいキスを落とすと、彼は涙の滲んだ瞳で、縋るように蓮へと視線を向けた。
「れ、……んっ……ぁっ、んんっ。キス……して……っ」
もう声を殺し続けるのは限界なのだろう。駆け引きも何もなく、ただ純粋にキスを強請るその愛らしさに、蓮の胸はキュンと高鳴り、同時にひどく疼いた。
「っ……本当に、可愛いな……っ」
どこまで自分を煽れば気が済むのだろうか。ナギの細い腰を掴んで、容赦なく最奥を突き上げる。そのまま深く口づけて舌を絡ませてやれば、彼は嬉しそうに吐息を漏らし、吸い付くように下肢を締め付けてきた。
「んんっ……」
「っ……ナギ、キス好きだよね?」
問いかければ、ナギは素直にコクコクと頷いてみせる。
「んっ……すきっ。は、ぁっ、これ、きもち……いいっ……」
そのあまりに無防備な言葉に独占欲を充たされ、蓮は深い口付けを何度も繰り返した。次第に、重なり合った唇の間から、耐えきれないといった風な甘い吐息が零れ始める。
「んっ、んっ……ふぁっ、あっ」
――本当は、もっとゆっくりと、時間をかけて隅々まで愛してやりたい。けれど、もうそんな余裕は微塵も残っていなかった。
「っ、ごめん……ナギ……っ」
「ッ! あっ……やっ、あッ、あぁっ!」
蓮はナギの膝を抱え上げるようにして肩に掛けると、逃がさないよう腰を強く固定し、最奥を割り振るように激しく突き上げた。
「やだっ、だめっ……はげし……っ。待って、こんなの……ぁあっ!」
ズンズンと小刻みに、それでいて容赦なく最奥を突き上げるたび、ナギの口からは甘い悲鳴が弾けた。 蓮の頭の中も、快感で白く塗りつぶされていく。内壁がきゅうっと熱く締まり、自身を離すまいと絡みついてくる。その至高の感覚をより深く味わいたくて、蓮はナギの細い腰を強く掴み、狂ったように打ち付けた。
「やっ! もうだめ、ひっ……あぁっ、イく……っ、いっちゃいそ……っ!」
激しい揺さぶりに翻弄されながら、ナギは涙を溢れさせ、溺れる者のように必死で蓮にしがみつく。そのあまりに愛らしい姿に、蓮の胸は締め付けられるような熱を帯びた。
「っ……僕も、そろそろ限界だ……っ」
「あっ、あっ……んっ、やぁっ! も、だめっ……ひぁっ!」
互いの限界が重なった瞬間、蓮はナギの深奥へと白濁を注ぎ込んだ。突き抜けるような快感に酔いしれる中、ナギもまた、熱い精を放って二人の腹を白く汚した。
「ぁっ……ん……っ」
絶頂の余韻に身を震わせるナギ。だが、その無防備な仕草にすら煽られ、蓮の情欲は衰えるどころか再燃する。蓮は逃がさないと言わんばかりにナギの腰を引き寄せ、再び腰を動かし始めた。
「ごめん。……止まらないんだ」
「やっ、ぁっ……うそっ、待ってっ。まだ……ッ!」
余韻が抜けきらぬまま再び始まった律動に、ナギは訳もわからないといった様子で蓮に縋り付く。
「はぁ……ナギ……っ」
「やめっ……んあっ! だめっ、はげしっ、こんなの、おかしくなっちゃ……うぅっ!」
蓮のそれが再び質量を増し、内側を圧迫していくのを感じ取っているのだろう。ナギは慌てたように身を捩ったが、蓮はその腰を強く抑え込み、逃げ場を塞いで最奥を突き上げた。
「ひぁっ! 待って、そんな……っ、むりぃ……ああぁっ!」
「好きだよ、ナギ」
ぎゅっと抱きしめ、耳元で愛を囁く。ナギは耳まで真っ赤にして目を見開いた。
「っ、ず、ずるいよ……っ。今、そんなの……言うの……っ」
「ははっ、ごめん」
笑いながらも腰の手は緩めず、何度も何度も最奥を抉り抜く。すると、ナギも抗うのを諦めたのか、蓮の動きに合わせていやらしく腰を使い始めた。
「あぁっ! もぉ……おくっ、きもち……っ」
「素直だね。本当に可愛い……」
「んっ……だって、あっ……気持ち良すぎて……っ」
「っ……」
素直に快感を享受し、蕩けた表情を見せるナギは、いつも以上に淫らで、どうしようもなく愛おしい。
「僕も……凄く気持ちがいいよ。ナギの中が、熱く絡みついてきて堪らない」
「あっ、あぁっ……蓮のも……っ。すごい、硬くておっきくて……あ、んんっ!」
「ナギがそんなに可愛いから、仕方ないだろう?」
追い打ちをかけるように、蓮は最奥のしこりをグリッと強く刺激した。ナギはビクンと大きく背をしならせ、天井を仰いで甲高い声を上げた。
激しく最奥を突き上げる度にナギの目尻から涙が零れる。それをペロリと舐め上げて口付けると、ナギの細い指が蓮の髪を掻き混ぜながら首筋に縋り付く。
「んっ、んっ……ふっ」
深く唇を重ねて舌を絡ませ合い、互いの酸素を奪い合う。結合した部分がぐちゅっといやらしい音を立て、二人の性感を高める。
「はぁ……っナギ、好きだよ……」
「お、俺も……っ……ぁっ、んん……!」
熱くきつく締めあげられた脈動が弾けた瞬間、蓮の口内でナギの舌が痙攣した。ぬるりとした熱い体液が二人の腹を汚す。
「はっ……あぁ、ん……」
「凄く、気持ちよかったみたいだね」
くたりと力の抜けた身体を抱きしめながら問えば、ナギは恥ずかしそうにコクリと頷いた。
「可愛かったよ」
「……ばか……」
頬を真っ赤に染めたまま唇を尖らせたナギに、蓮は悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「照れてるの?」
「て、照れてない!」
「……可愛い」
「っ……もぉ、うるさい……」
ちゅっとナギの頬に口付ければ、くすぐったそうに身を捩ってクスクスと笑みを零す。
「んっ……蓮……」
「普段から名前で呼んでくれたらいいのに……」
「そ、それは恥ずかしいから無理っ」
真っ赤になったナギにクスクスと笑みを零して、額に優しく口付ける。
「そんな事より! さっきの……狡くない!?」
「え? なに?」
「急に、好きだとか……あんなの、ずるいよ」
言いながら蓮の胸に顔を埋めてモゴモゴと何事かぼやいている。
「あ、あー……うん。でも、本当にそう思ったから言っただけなんだけどね」
ポリポリと頬を掻きながら照れ臭そうにそう告げると、ナギはそっと顔を上げて蓮を見つめた。
「もう1回言ってよ……今度はちゃんと顔見て聞きたい」
「うぇっ!?」
思わぬリクエストに蓮は素っ頓狂な声を上げたが、ナギは期待した眼差しで蓮の顔を覗き込んでいる。
「うー……あー……好き、だよ、ナギ……」
「っ……そ、そう? ふーん……」
何だか妙な空気になってしまった。お互いに頬を染めて黙り込んだ後、どちらからともなく噴き出すように笑った。
「ナギ、好きだよ」
「ん。俺も……その……好き、だよ」
「うん」
照れながらも紡がれたその言葉が嬉しくて、蓮は再びナギにキスをして抱き寄せた。
やがて、静けさ。こたつの温もりに身を沈め、蓮の腕枕に頭を預けたナギの髪を、蓮は指先で愛おしそうに梳いた。
「あ、そういえば……」
「うん?」
「どうせ君に会えるって分かってたら、プレゼント持ってきたのに。……ごめん。今度、改めて渡すよ」
申し訳なさそうに言うと、ナギは「そんなことか」と笑った。
「プレゼントなんて要らない。こうやってお兄さんと一緒にクリスマスを迎えられただけで、俺は幸せだよ」
胸元にすり寄る気配。蓮の胸の奥が、じんわりと熱くなる。
「……ほんと、君は僕を夢中にさせるのが上手いね」
「……嫌いになった?」
上目遣いの、不安を滲ませた声は反則だ。
「まさか。もっと夢中にさせられて、困っているくらいだ」
頬に手を添え、鼻先へそっと口づける。ナギはくすぐったそうに笑った。
「俺は、ずーっと前からお兄さんに夢中だけどね」
「また“お兄さん”呼びに戻ってる」
「だって、やっぱり恥ずかしいよ……」
真っ赤になって身をもぞつかせる体を抱き寄せ、額にちゅっとキスを落とす。目が合えば、磁石のように唇が触れた。部屋の空気は、あっという間に甘く満ちていく。
「ねぇ、もう一回したい……」
「え……えっと……こたつは、やだ」
胸元に顔を埋めて、消え入りそうな声で告げる仕草が、たまらなく可愛かった。
「じゃあ、ナギのベッドはどこだ?」
耳元で囁くと、耳まで真っ赤にしてコクリと頷く。 ――今夜は、一睡もさせてあげられないかもしれない。
そんな予感を抱きながら、蓮はナギの体を愛おしげに抱き上げ、寝室へと歩き出した。
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