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千星 「 …… ふ ぁ … 、 2人は …どこ行きやがった 、 ? 」
窓から外を見るに、どうやらもう夜のようだ。
3700年前に比べれば、電気も少ないので星が綺麗に見える。
ベットから、星をうっとりと眺めていると、キィ、という扉が開く音がした。
スタンリー 「 … 起きてんじゃん 、 疲れたんなら、もう少し寝ててもいいぜ 。 」
私が声のする方に目線を向けると、お盆を持って 煙草を吸っているスタンが目に入った。
ゼノは…居ないみたいだ。
そういえば、あの後私はどうなったのだろうか。
身体と、ベッド周りは綺麗になっている。
千星 「 もう十分寝たし … 多分 。 ゼノは ? 」
スタンリー 「 ゼノ先生は あんたを 気絶さたから 目を合わせられないと 。 んで、流石に誰かは傍に居ねぇと起きた時不安だと思ったからさ 。 」
別にそんなこと気にしていないのに…ゼノはゼノで可愛らしいところがあるなと思う。
ひとまずベットから立とうと、腰を持ち上げると、ズキッ!! という 音と共に 腰に激痛が走った。
千星 「 い ッ” 、 !?!? 」
私はそのまま床に膝をついてしまった。
痛みが強く、立ち上がれずに狼狽えていると、スタンがすかさず私を支えてくれた。
スタンリー 「っ…と、 あんま 無茶すんな 、 ひとまずベットで寝てな 。 」
私の手を取り、優しくベットまで戻してくれた。
なんだか、記憶が鮮明になっていき、先程やった事を 思い出して 恥ずかしくなってしまい、枕で顔を隠す。
顔に熱を持たせながら、枕とにらめっこをしていると、胸の辺りから ザッ 、ザー という機械音がした。
ゼノ 「や、 …やぁ 千星 、起きたかい 、 ? 」
自分のネックレス兼無線機から声が聞こえる。
まるで怒られると勘違いして怯えている子供のような声にクスリと笑う。
千星 「 …ッ クク 、 ゼノは 、何処行ってんだよ 。 」
ゼノ 「僕は今 研究室にいるよ 、 もし良ければ なんだが … そこにスタンもいるだろう ? 研究室 に来てくれないか 、 お詫びとして 君にプレゼントをしよう 。 」
プレゼント ?
…2人の恋人つう最高なプレゼントを貰ったのにも関わらず、まだ私に何かくれるのか。
とも思ったが、ゼノの作るプレゼントだ、テンションも上がる。
スタンリー「俺も見てきたが 、 あんた きっと喜ぶ思うぜ 。 」
ふっと、微笑みながら言う彼は、まぁなんというか眩しい。 夜なのに輝いていて、思わず目を瞑りたくなる。
スタンはそのまま私に近づいてきて、持っていたお盆を渡してきた。
上には、コップに入った水とスープが乗っている。
スタンリー 「んじゃあ、 それ食べ終わったらゼノんとこ行こうぜ 。 」
千星 「 あ”ぁ 、 ちょーど 喉が渇い て 声が 濁点よりに なってたんだわ 、 助かる 。 」
私は近づいてきた彼の手を取り、そっと引き寄せて頬にキスをした 。
キスは急にしたくなるものだな、と今更ながら思う。
私が顔を離す前に、スタンも仕返しのように唇にキスをしてきた。なんだか、安心するような、ほんのりと暖かい気持ちになる。
スタンリー 「 おら 、さっさと食わねぇと 冷めんよ 飯 。 こんなことしてっとゼノ先生に嫉妬されちまうかんね。 」
そう言って、彼は私の隣へ座り、ベットの近くに置いてあった箱を開けた。
中から取りだしたのは、バツ印が刻まれたスナイパーライフル だ。
私は水を飲みながら、目を輝かやかせる。
スタンリー 「 … ん、 何よ 。 そんな顔してさ、 」
見ていることに気づかれたのか、スタンは此方を向き首を傾げている。
前にも言ったが、射撃には米国に来た頃から興味があり、銃を見るとどうしても視線を誘われてしまうのだ。
千星 「 いや … 銃 、かっけぇなと、思って 。毎日 手入れとかしてんの か ? 」
スタンリー 「 ゼノの手作りでさ、この銃。毎日手入れしねぇとぶっ壊れてる箇所とかもあるわけよ。いざとなる時使えなきゃ困んだろ?」
そうやって私に説明をしながら、布で隅々まで拭いたり、傷や壊れている箇所がないか確認をしている。
私も 無言でスープを飲み、その説明を聞く。
やはり彼は軍人の鏡だな、なんて思う。
そうこうしているうちに私は食事を終え、先程言われた通りゼノの研究室に行きたいのだが…
腰が痛い。 そして歩けない。
どうしようかと、考えていると丁度手入れが終わったと思われるスタンが話しかけてくれた。
スタンリー「 体痛いんだろ ? 俺が、ゼノんとこまで連れて行くからさ 、そのままじっとしてな。 」
と、言ったか思えば 彼は、 仰向けで寝ている私の太腿と腰をそれぞれ支え、ゆっくりと姫抱きをしたのだ。
突然のことに、困惑をしているとスタンにまたもや 唇を奪われた。
千星 「 っん 、 ちょ… スタ ン、!? 」
スタンリー 「いー眺めじゃんね 、 腰は? 辛くねぇ ? 」
いや紳士か…ほんと、こいつらがなんで私のことを好きになったか想像出来ねぇな。
あと軽々持ち上げんなよ…平均の女子の体重はあると思うんだけど。
なんて心の中でツッコミながら 、 何とか冷静を保ち 余裕そうに問いに応える。
千星 「… あ”~ 、お陰様でな 。 痛くはねぇよ 。 んじゃ、 早く ゼノんとこ行こーぜ 。 」
くくっ、とスタンに向かって笑えば、
彼は 「あいよ 。 」 と言って歩き出し、部屋のドアを開けた。
彼の煙草の匂いがなんとなく落ち着くし、 こうやって抱きしめられていると、酷く安心する。
まだまだ私も子供らしい。
彼に身を任せて廊下を進んでいくと、ふと、見覚えのある顔が見えた。
ルーナ 「 あれ、 スタンリーと …チセ ? って、 その格好どうしたの !? 」
…めんどくさい事になってしまった。
人に会うなんてことを全く考えてなかったボロがここで現れた。
この状況をどう説明しようか悩んでいると、私より先にスタンが口を開いた。
スタンリー「… さっき階段で転けて腰痛めたこいつと出会ってさ、 今からゼノんとこ連れてく。」
ほぉん、… なんか私が犠牲になったけどナイス返し 。
疑われずにすむな… って、今この状況を他の人に見られていることがアウトじゃねぇか ?
…んま、そんなことどーでもいいか。
千星 「 あ”ー、少し ヘマしちまってな、 くく…こんな軍人様に助けられるなんて童謡みたいな話だがな 。 」
ルーナ 「そ、そぉ? なら大丈夫そうね 。 まだ足元悪いところもあるから気をつけてね!チセ! 」
そう言ってルーナは元気よく私たちとすれ違った。
ほっと胸をなでおろしたところで、スタンがドアの前で足を止めた。
スタンリー 「ここが 、 研究室な 。 おいゼノ、 開けていいのか ! 」
大声でスタンがそう叫ぶと、部屋の中から 「入ってきても構わないよ 」と、言うゼノの声が聞こえてきた。
そのままドアをそっと開けると、私の目に白い箱が並べてある風景が目に入ってきた。
大きい箱に、中くらいの箱、小さな箱と3つ綺麗に置いてある。
これが…ゼノが言っていたプレゼントか、?
ゼノ 「 千星 よく来たね 。 …歩けないほど、君に負荷をかけてしまったか、申し訳ないと思っているよ 。 」
ゼノは私達の目の前に歩いて来ては、スタンに姫抱きをされている私の頬をなぞるようにして触ってきた。
英語の発音がどことなく暗い気がする。
終わったことにつべこべと言うことも無いのに。
千星「 くく…随分とお優しいな、ゼノは。 スタン、1回降ろして貰ってもいいか? 」
床に降ろしてもらい、腰の痛みに耐えながら 何とかその場に立って 目の前にいるゼノを抱きしめる。
そして少し慌てているゼノの耳元で、
「私も、気持ちよかったし… あ”ー、 とにかく謝んな 」
と耳打ちをすれば、ゼノはふっと笑い嬉しそうな顔をした。
ゼノ 「ふふ、 ありがとう 。 しかし今は辛いだろう?顔が強ばっているよ、このソファーに座っていてくれ。 」
と、言ったと思えば優しく私の手を引いてソファに座らせてくれた。
本当に、この2人は抜け目がない。
でも…こう甘えるのも悪くは無いなと、思ってしまう。
ほんと恋愛脳って不思議なものだ 。
スタンリー 「 チセ 、 ゼノがホットミルク入れてくれたぜ。 」
ゼノ 「ふふん、 取り立ての牛乳さ。 美味しいと思うよ 。 」
何故か自身げに話すゼノと、再びお盆を持って3人分の飲み物を持ってくるスタンリー。
こう見ると、同棲をしている気分になる。
…いや実際 同棲 みたいなものだな。
私は 「Thanks 」 と言って、コップを受け取り ゆっくりと中身を飲み始めた。
たしかに美味い、全身が温まる。
ここにチョコレートとか、ココアとか、コーヒーとか入れたら更に美味しいんだろうな。
なんて考えていたら、ゼノが話を始めた。
ゼノ 「さて、そろそろ show timeといこうか! まずどの箱を開ける? 」
この後日 、 私は自分の以外な才能に気づくこととなる 。
(やはり夏休みは神 … 小説が進む進む。 今回は行為終わりの話ですね! プレゼント…何が入っているのやら… 。 )
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【 スタンに姫抱きされている 千星 ⠀】
(暇な時はシチュエーションの絵を描くかも、)
コメント
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今回も最高すぎてえぐすぎました!